朝晩は涼しさを感じるようになってきて、露地みかんや無農薬レモンの温室には、
今年は特にキリギリスの仲間がとても多く見られる。
夜になると歌の競演が始まり、涼しさとともにセッションは玄人肌になってきた。
大きな体で突然飛び立つところには、何度となく驚かされるけれど、
彼らが多く発生するときは、害虫の発生も少ないのが常だ。
善玉菌の葉面散布をすると、その水滴をおいしそうに飲むところは
善玉菌の再現性にとってはいい関係だとおもう。
そう言ったら、日本土壌協会のKさんにその意味の説明を求められた。
「昆虫の体内の菌層が善玉菌になることで、
昆虫が死んで土に帰るときに善玉菌を散布するのと同じ効果が現れる。」と回答をしておいた。
少し難しい理論かもしれないが、長年無農薬レモン栽培をしてきて不思議体験をしたなかから
導き出したことだと思ってもらいたい。
昆虫のお腹の中もいい状態なれば、少しばかり環境が悪い方向にぶれても、
昆虫が死んだときに元に戻す力は働くはずだ。
いい循環だと思うのは私だけだろうか?
先週、FM豊橋のパーソナリティーのTさんが経営する「天に月、地に山」に顔を出させてもらった。
お土産に無農薬レモネーディアをもっていき、「百隠正宗」「義侠」とともに楽しい会話が弾んだ。
久しぶりに日本酒を飲み、酔狂な時間と空間に独特な透明感を感じた。
そんな中、後から来たお客さんと引き合わされることに。
ダンディーなその方に一瞬で魅了され、何かを感じる場面になる。
Tさん曰く、この瞬間に二人がいることが「ご縁」だと。
自然の循環に逆らわずいると、すべてが正のスパイラルになり、
不思議な体験をすることになるのだろうか。
あの時、あそこにいなければ・・・、そう思うことがなぜか多いこのごろである。