果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

暑く不安定な空とナナフシ

2018年07月22日 11時42分06秒 | 日記・エッセイ・コラム
温室みかんの収穫まっただ中、暑さもまっただ中。
照りつける太陽は植物の体からあっという間に水分を奪い、毎日の水やりが忙しい。
初恋リーフは特に乾燥に弱く、生育は一気に亀のごとくなってしまう。
露地みかんの摘果作業もエンドレスの作業。
空調服が手放せない日々である。
ペットボトルに塩レモンペーストを入れて、塩分とクエン酸とレモンポリフェノールを摂取。
ほんの少し加えてある甜菜糖が海の精の塩分を吸収しやすくしてくれる。

お盆前までが一区切り、暑さに負けず乗り切りたいと思う。
気のせいか今年は日中は適度に風が吹いていて、日陰に入ればわずかな涼がある。
見上げて雲を見れば上空の大気が不安定なのかなと考えてしまう。
だからひとたび雨になれば、ゲリラ豪雨になるのかとも。
あれやこれや考えながら、
仕事が終わって家に帰ってからの、庭の打ち水は当分続きそうである。

人生には必ず節目と言うものがある。
出会いにしろ別れにしろ、時が進んでいるのだと思い納得する。

人の体は外見は変わっていないように見え、
死んでいく細胞と生まれる細胞のバランスが保たれていることがその理由だ。
福岡伸一さんはそのことを動的平衡といわれた。
細胞上そうであっても、気持ちの中でバランスが保てなくなると節目に遭遇するのだと思う。
みかん山の頂上付近の園地では、ナナフシによく出会う。
他の場所では見かけないので、一種楽園化しているのではないだろうか。
名前からなのだが、ナナフシは節目を運んでくるのかと思ってしまう。
七つの節目なんて勝手にしゃれてみながら再度納得する。
枝に擬態しているその体は、弱々しく見えるので優しく触るのだが、
体の40倍もの重さを運ぶことができると言う。
そんなパワーを一区切りの中で出すことができるのであればすばらしい。


河合果樹園 http://kawaikajuen.jp/






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夏のβパワーとエノコログサ

2018年07月12日 07時36分35秒 | 日記・エッセイ・コラム
例年より遅れて、とうとう温室みかんの収穫が始まった。
夏本番の始まりと言うことになる。
骨粗鬆症や発がん抑制のあるβークリプトキサンチンが豊富に含まれる温州みかん。
昨年からの夏のコピーは「夏だ!みかんだ!βパワーだ!」というもの。
北海道の孫にこのコピーを入れておくって!と頼まれた昨年。
やはり、多くの方が自分の周りの方の健康を気遣っているのがわかる。
このβークリプトキサンチンは温州みかんと一部の柑橘類に特異的に含まれるもの。
1日3個を食べると3mgのβークリプトキサンチンを摂取できる。

この優れた機能性成分は販売の現場では全く周知されておらず、
ほぼほぼの担当者が名前も怪しいぐらいなので、
機能性などの説明はまず伝わっていない。
化学的に合成しようとすると1mg/1万円と言えば伝わるだろうか。
とにかくβパワーの夏は始まったばかりである。

夕方の西の空が美しい時季となってきた。
河合果樹園の裏手には二級河川の梅田川が流れている。
今回の豪雨で各地被害が出ているので、もしもの時はと思うことがある。
1年半ほど堤防が浸食されて、やきもきすることがあったが、
梅雨前には補修工事が終わり安気になった。
1年半の間、年度も担当部局に電話したが、予算が下りてからと言う返事ばかり。
豪雨被害に遭遇しなかったからいいもの・・・。
最近、この梅田川には豊浜運河構想なるものがあったと知る。
豊橋港から梅田川を上り浜名湖に通じて浜松までの運河で、
近藤寿市郎の構想かと思われているが、実は湖西の名主達の要望の方が早かったらしい。
もし実現していたらこの河合果樹園は現在存在していないだろう。
歴史の変遷、今存在することに感謝である。
その梅田川の堤防にはC4植物のエノコログサ、通称猫じゃらしが威勢がいい。
たくさんCO2を固定してほしいと思う反面、果樹園には侵入しないでと願う。
子供の頃遊んだ記憶が夏の夕、ふと現れる。






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吉兆虫と龍馬1865

2018年07月02日 20時30分04秒 | 日記・エッセイ・コラム
温室みかんの収穫まであと一歩という段階にきた。
今年はなぜか着色は遅れ気味で、後々の仕事に支障をきたさないか心配になる。
無農薬レモンと無農薬レモネーディアは初夏の花が終わりに近づき、
その実がなんとかとまってほしいと手を合わせる。
3月の実は、そのときの急激な昇温で落ちすぎてしまったため、
現在はやけに大きな実になっていて、収穫するときの判断が難しそう。
天候にもたれかかる栽培は、相変わらず農夫の頭に活性酸素を増やかす。
極早生みかんの摘果作業をしている最中に、吉兆虫が飛来。
今年初めてのその美しい虫体に見とれる。
幼虫はエイリアンのようにグロテスクなので、そのギャップに美は増幅される。
これから始まる果樹園の長い長い収穫期間への良い前兆であってもらいたい。


春先からのなんともいえないモヤモヤした体の調子から抜け出したのだが、
大事をとってアルコールを控えることにした。
最大の楽しみをお預けでは脳が快適運転できないので、
ノンアルコールビールでのどごしを楽しむことに。
日本ビール株式会社が販売する龍馬1865というプリン体0、添加物0を買う。
缶には「運転中に、仕事中に、休肝日に」というコピーが書かれているが、
確かに運転中にのどごしを楽しむにはもってこいだとうなずく。

いろいろと調べていたら、なんとレモン味の龍馬LEMONという姉妹品があることを知る。
それはレモンライフ研究家としては、見逃せないので早速買って飲んでみる。
果汁3%で確かにレモン味がするが、
もう少しレモン味がマイルドなほうがバランスがいいように感じる。
初恋レモン・レモネードで作るビールカクテルの方が断然美味しいので、
龍馬1865+初恋レモン・レモネードという
百儂人祭りでも絶賛された飲み方で夏を乗り切ることにしたい。

このパナシェというカクテルは今まで一軒を除いて、
舌にピタッと来たことはないから不思議だ。
相手の技量を測るのにはもってこいである。

河合果樹園 http://kawaikajuen.jp/





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