果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

COP10と多様性の街:豊橋

2010年08月21日 16時36分39秒 | 日記・エッセイ・コラム

日本中が熱のベールに包まれ、熱中症で亡くなった人たちが300人以上もいるという。
今年の夏の暑さをその数字が表しているのだが、お盆前が一番忙しい当園にとっては
この問題はとても深刻なこととなってきている。
来年はOさんに紹介してもらった空調服を買おうかと真剣に考える。
気化熱を利用して体温を下げることで、夏場の労働をスムーズに。
最近の傾向として、異常気象や社会の問題が消費を大きく喚起していると感じるが、
基本的には住みやすい安定的な環境に戻すことも真剣に考えなければいけない。
そんな気持ちから当園では環境保全型農業に取り組んでいる。
肥料の地域内循環、化学物質の排除、生物の多様性などできることを少しずつ実践していく。
外部環境の変化でこういった技術は日々変化して、
「ゆく河の流れはたえずして、しかももとの水にあらず」状態の様相。

そんなことをやっているおかげ?なのか?・・・、
10月に開催される生物多様性条約第10回締約会議(COP10)
パートナーシップ事業の中で少し事例発表させてもらうことになりました。
分科会2ですので、興味のある方は是非ご来場ください。
下記URL参照ください。
http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/event/partner/detail.php?id=4734
こんなことでもなければなかなか同じ愛知県の大都会名古屋に出向くこともないため、
多様性の街:豊橋をこよなく愛する儂人にとっては刺激になっていいのかもしれない。 
ある有名な豊橋通の方が
「豊橋は、商店といい生物といい農家といい、多様性があっていいですね。
グローバルスタンダード、絶滅危惧、マニュアル化、効率化・合理化で
均質化された情報など○○食らえです。」といってくれました。

生物の多様性を宣言する前に自分たち自身の周りが
いろいろな意味で多様性を大切にしないといけないのではないでしょうか。

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夜の灌水作業と幽霊

2010年08月08日 16時57分14秒 | 日記・エッセイ・コラム

アスファルトに陽炎が立つほどの熱が、夕方から放出され熱帯夜が続く。
この時季、農家にとっては灌水作業が毎日の日課になる。
通常は朝方か夕方に作物に水をあげるのだが、
ここ数週間は無農薬レモンに夜灌水している。
日中は他の作業があったり、他の人が使っていて圧力がたりなかったりするためだ。
また日差しを逃れて自身の体調維持という側面もある。、
全部の温室を回ってくると1時間半ほどかかる。
その日や次の日の天候を考えて、水やりの時間は微妙に調整。
待っている間にネットブックで仕事をしながらうまく時間を使う。
メールチェックや情報管理をこの時間にやってしまうのだ。
打ち辛いキーボードでも待ち時間を有効に使うのには仕方がない。
以前よりずっと便利な世の中になったのだから。

闇の中でPCの液晶が光って、自分の顔を幽霊のように青く照らしていると
通りがかりの人はびっくりするかもしれない。
そのうち幻の果樹園:河合果樹園の近くに幽霊が出るという噂も。
この場を借りて正体の報告をさせてもらいました。m(_ _)m
そんな時間にふと周りの景色を見ると、普段気がつかない光に気がつく。
温室の側面に光が反射して、この時間帯の寂しさが演出される。
熱地獄への対応で、心のイグニッションがまわり鼓動が少し高鳴った。

P7041007

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