ここのところうんざりするほど毎日しとしと雨が降る。
天気がそろえば、露地みかんの摘果作業。
みかんの木は早くしてくれと言わんばかり。
自然を相手にする生業は、この受け入れるということを
日々こなしていかねばならないところに、
一種の日本人的優しさの体得が隠れているような気がする。
イタリア紀行下巻、1788年3月14日 ローマ
下巻ではローマという大都会なのか自然の描写少ない。
個人的にはそちらに心引かれながら食文化に当てはめるのを楽しみにしているため、
少々飛ばし読みでローマを駆け抜けた。
242ページ、レモンの記述が・・・。
「次に私はアルバニア別荘に行き、一通り中を見物した。
天気のいい日のことであった。
昨夜半大雨があったが、今日は日が輝いていて私の窓の前は楽園である。
巴旦杏の木は青々としげり、桃の花は落ち始めたが、
レモンの花は梢高くに咲きかけている。」
3月に花が見られると言うことは、1月~2月はかなり温暖だと想像できる。
イタリアでのレモンの仕立て方は、至る所にある笠松と同じだ。
だから梢高くと表現したのだろう。
ところで相変わらずレモン味の新商品のアラートが届く。
いいことだなと思うのは、日本人が知らなかった本物のレモンテイストの浸透だ。
日本では使ってこなかった皮ごと搾る果汁や皮のエキスが新商品には使われている。
河合果樹園の初恋レモン・レモネードも皮ごと搾っているため、
はじめのころは違和感を感じる方も確かにいた。
香料の味に慣れて、本物の味を知らず。
食の世界の自然から乖離した部分にある欺瞞と迷妄から、
距離を置く人が増えていることを嬉しく思う。
河合果樹園 http://kawaikajuen.jp/
「ゲーテはイタリア紀行の最後をオヴディウスの詩で締めくくる」
天気がそろえば、露地みかんの摘果作業。
みかんの木は早くしてくれと言わんばかり。
自然を相手にする生業は、この受け入れるということを
日々こなしていかねばならないところに、
一種の日本人的優しさの体得が隠れているような気がする。
イタリア紀行下巻、1788年3月14日 ローマ
下巻ではローマという大都会なのか自然の描写少ない。
個人的にはそちらに心引かれながら食文化に当てはめるのを楽しみにしているため、
少々飛ばし読みでローマを駆け抜けた。
242ページ、レモンの記述が・・・。
「次に私はアルバニア別荘に行き、一通り中を見物した。
天気のいい日のことであった。
昨夜半大雨があったが、今日は日が輝いていて私の窓の前は楽園である。
巴旦杏の木は青々としげり、桃の花は落ち始めたが、
レモンの花は梢高くに咲きかけている。」
3月に花が見られると言うことは、1月~2月はかなり温暖だと想像できる。
イタリアでのレモンの仕立て方は、至る所にある笠松と同じだ。
だから梢高くと表現したのだろう。
ところで相変わらずレモン味の新商品のアラートが届く。
いいことだなと思うのは、日本人が知らなかった本物のレモンテイストの浸透だ。
日本では使ってこなかった皮ごと搾る果汁や皮のエキスが新商品には使われている。
河合果樹園の初恋レモン・レモネードも皮ごと搾っているため、
はじめのころは違和感を感じる方も確かにいた。
香料の味に慣れて、本物の味を知らず。
食の世界の自然から乖離した部分にある欺瞞と迷妄から、
距離を置く人が増えていることを嬉しく思う。
河合果樹園 http://kawaikajuen.jp/
「ゲーテはイタリア紀行の最後をオヴディウスの詩で締めくくる」