果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

ツルゲーネフの初恋とクメール語

2019年05月23日 20時28分14秒 | 日記・エッセイ・コラム
みかん園では夏草が縄張り争いをするかのごとく、
小さな命を急速に大きくする準備を整えている。
いいタイミングでなんとかやっつけたいと思うが、
こればかりは体と天気と気持ち次第。
いろいろな案件も相変わらず同時進行だが、
この時季は1年分の仕込みを、頭の中にそして体の中に注入しないといけない季節である。
しかしまた体をいたわり1年間戦える手入れをする季節でもある。
何をしようとかは、降りかかってくる火の粉次第。
ほぼセレンディピテーに委ねられているので、偶然としか言えない。
たまたま某サイトでロシアの文豪ツルゲーネフの「初恋」を発見。

目をいたわり、読み上げ機能で2倍速でとりあえずざっと聴く。
メカニカルな声は、耳には心地よくないけれど、
ながらしながらや疲れ目回避にはもってこいだと思うが、
素敵な表現をマーキングしたり書き留めたりには向いていない。
意識的なコケットリーにうむうむ!とうなずきながら楽しく聴かせてもらった。
初恋つながりの話題がまたひとつ、檸檬と結びつきそうである。

以前から気になっていた、CD付きクメール語会話の本をやっと買うことにした。
マイナーな言語のためか、本の値段はしっかりと許容範囲を超えている。
これをスマホに入れて少しずつ・・・、と思うのであるが、果たして?
最悪のことを考えて、音声翻訳機という手段も思案六法。
いろいろなメーカーから発売されている音声翻訳機はかなりの精度だという。
ポケトークのCMでなんとなく知ってはいたが、今後はかなり大きなのマーケットがあるらしい。
精度が良ければ外国語を習う必要いもないし、通訳もいらない。
どうなるかはわからないが、大きく社会が変わることを身近に感じそう。
ポケトークのカタログを見ていると、日本語からクメール語に変換できるのだが、
発音には対応していないと書かれている。
え!、それじゃあポケトークは買えないじゃん。
さて、頭を休ませたいときだ!
どうしよう。

河合果樹園



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花信風と豊丘高校同窓会総会

2019年05月13日 11時18分36秒 | 日記・エッセイ・コラム
早生みかんの花盛りは過ぎ、儚く花唇が散りゆく時季になってきた。
青島みかんと、やっと状態が良くなってきたマザーヴィクトリアはもう少しで盛花となる。
夜の散歩には最適な気温の中、闇の中にみかんの白い花がうっすらと浮かび、
辺り一面を覆い尽くす香りは、まるで泉に湧く水の如し。
半月にかかる薄雲が郷愁を誘う。

この時季は他の花たちの香りも、毎年の季節感を大きく感じさせてくれる。
花信風に乗って流れてくる吸葛(スイカズラ)の甘い匂いは初恋にもにて心を揺さぶり、
金銀花という別名のごとく目にも麗しい。
定家葛の少し個性のある香りは、
「来ぬ人を まつほの浦の夕凪に 焼くや藻塩の 身もこがれつつ」
の歌を思い出させてくれる。
仕事に追われる中に、花を愛でる時季が続き、新たな感性に気づくことになりそうである。

昨日、我が母校の総会が盛大に執り行われた。
野暮用で出席はできなかったが、出席している同級生からのLINEにて、
なんとなく雰囲気を味わうことができるのも情報化社会のおかげ。
今日の東愛知新聞に「令和時代に柔軟に対応」という見出しで掲載されている。
LINEからは、懇親会のサンバチームだけが目立っていたが、
全国に誇る和太鼓部の活躍がやはり新聞の写真としては正鵠。
じっくり読んで気づいたのが、あら!私の名前。
知らない間にたくさんの人たちの目が向いているのを再認識せざるを得ない。
そしてさらにじっくり読むと、校長先生の名前に見覚えが・・・・。
come cardで検索して、あ!と声が出そうになった。
まさか、同性同名と言うこともあるかと思い、確認事項としてリストに。
必ず、何かに繋がる天命クラブの現象に、心躍らされながら初夏を楽しんでいきたい。

河合果樹園





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

令和元年と船旅と山に抱かれて

2019年05月03日 09時42分43秒 | 日記・エッセイ・コラム
令和になり、初めてのブログである。
まず、令和の意味をしっかりと記憶しなければ・・・。
首相官邸で発表されたものを備忘録としてここに書いてみる。
「春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように
一人ひとりが明日への希望とともに、
それぞれの花を大きく咲かせることができる、
そうした願いを込め、決定した。」

令和と言う言葉は万葉集の”梅花の歌”から採用されている。
私のいる生業にも大きく希望の花を咲かせることになってほしいと願うばかりである。

暖かさに後押しされて、もうすぐ露地みかんの花が咲くというステージになってきた。
今年は花付きは多く、希望の花は大きく実を結んでくれるのだろうか。
農夫の心配事はつきないが、新元号に少しでもあやかり気持ちは前向きにいきたい。
新たなる船に令和と刻み、よどみなく新しい船旅をしてみよう。
今年も自然栽培園を少し拡張する予定。
まだまだそこまではかどらないけれど、なんとか計画したところまで!

インスタグラムを始めて今日で257投稿となった。
いろいろな意味でほんの少しのみそぎとして始め、
毎日愚作の一句を詠むことを新たなる自分に課し、「美」と言う物を感じている。
宮沢賢治の「農民芸術とは、農民が明るく楽しく生きるための農業のあり方です。
労働以外に学問や美的感覚を磨き、農業発展に役立てる。」
それを意識したわけではないが、なぜか自然の中に身を置くと、
同じような感覚になってくるから不思議だ。

独りよがりかも知れないが、どんどんめくれるテロメアに無情を感じている。
ふと!小椋佳の曲が頭に浮かぶ。
「山に抱かれて」いい歌詞だと思う。

山に抱かれて 木々を愛し 風にとけて 生きてみよう


果てしない 大空 遥か彼方に
呼吸する 星達 数え切れない
限りない 不思議さ 無口な自然
命ある 営み 計り知れない

君は ほんの少しの 後ろめたさも無く
山や川や緑と 話が出来ますか
君は かけがえのない 友を思うように
風や水や光の 話を聞けますか

山に抱かれて 自然らしく 自分らしく 生きて行こう


果てしない いさかい 続く彼方に 
踏み砕く 命は 数え切れない
限りない 欲望 見失う夢
消え行く 美しさ 計り知れない

君は 生かされている 嬉しさを感じて
花や木々や木の実に 挨拶出来ますか
君は 一緒に暮らす 仲間の優しさで
虫や鳥や魚の 命を抱けますか

暮らしに澱む 濁り憎み 夢の陰り 追い払おう
心に潜む 愛いとしみ 自分らしさ 追いかけよう

山に抱かれて 木々を愛し 風にとけて 生きてみよう
山に抱かれて 自然らしく 自分らしく 生きて行こう

河合果樹園








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする