果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

台風21号と薫陶かぼちゃとカサブランカ

2017年10月22日 20時33分31秒 | 日記
台風21号がゆっくり近づいてくる。
木々はざわざわ程度で、悲鳴とまではいかない。
温室はすべて閉じて、換気扇を回して内圧を高めビニールをピタッとする。
ビニールが破れないようにする効果的な方法である。
一人で台風対策をすると半日ほどの時間が必要である。
ほほを殴りつけるような雨の中でも、うつむき加減で突撃しなければならない。
何とか無事に過ぎ去ってほしいと思うばかりである。

一昨年から取り組んでいるかぼちゃの無農薬栽培。
今年は雑草の日陰の中で美人が多いため、作り手はつい抱きしめてしまう。
多くの人たちに影響を与えるという願いを込めて薫陶かぼちゃと呼ぶ。

31日のハロウィンに向けて、初恋レモンプロジェクトでお世話になっているNさんが
かぼちゃのお化けを作ってみてくれました。
その後、商家駒屋でのハロウィンかぼちゃランタン作りにても活躍した模様。
手にまめができるほどの奮闘ぶりには頭が下がります。
この薫陶かぼちゃはスープや薄くスライスして焼くのにぴったりのかぼちゃです。
薄くスライスして焼くと栄養の多い皮の部分も苦になりません。
そしてやわらかいので切るのも簡単。
販売は河合果樹園の取り組みを理解して応援してくれている、
いつものところで販売してもらっています。
Nさんのおかげで、ハロウィンのかぼちゃのお化けにも面白いということがわかりました。
Nさん、ありがとうございました。

台風を待つ間精神状態はすこぶる悪いが、映画に感情移入して何とかやり過ごす。
今日楽しませてくれたのは、ロバート・ゼメキス監督、
ブラッド・ピットとマリオン・コティヤール出演の「マリアンヌ」
過酷な時代を生きるラブストーリーは、モロッコ王国のカサブランカで始まる。
それはレモンやオレンジの歴史もつい想像して見てしまった。
旅行の時教えてもらったカサブランカの意味も思い出す。
そうなるともう一つはやはりアカデミー作品賞の「カサブランカ」
誰もが聞いたことがあるハンフリー・ボガードとイングリッド・バーグマン出演の映画。
ちなみに当時はフランス領モロッコ。
一度、塩レモンの本場であるモロッコに行ってタジンを味わってみたいものである。



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草取り&ときめきレモンクローネ&チャッピー

2017年10月15日 08時28分59秒 | 日記
しとしとと雨が降り、大地に多くの水を貯える日が続く。
この天候で河合果樹園の柑橘類は肥大が活発になる。
今度は大きくなり過ぎないことを天に祈るようになる。
自然から見れば身勝手であるが、
農耕が始まって以来の農民にとっては切実な願いである。
今日は雨のためみかんのオーナー登録会は中止になってしまった。
10月1日に行われた生産者交流会で、
草取りをしていただいた方々はすでに登録を終えているのだが、
その日にご都合が合わず参加できないオーナーさんは
管理人が登録を代行することになる。
悪の草の権化ムラサキツユクサは総勢80名のオーナーさんと
NPOほの国プロジェクトの純粋な手作業で
とりあえず駆逐が完了し、きれいなオーナー園が出来上がった。

これを数名のスタッフで行ったらと思うとぞっとするけれど、
一時間もかからずの美景観はまさに人の力だと頭が下がる。
参加してくださった皆様、ありがとうございました。

以前から豊橋商業高校の課題研究で、
商品開発をして販売実習するというミッションに参加させてもらっている。
地域への思いいっぱいの笑顔が素敵なNさんが、
河合果樹園の初恋レモン・塩レモンペーストとアンプレシオンさんのクローネを
使った商品を作りたいと言ってきたのは数か月前。

通過儀礼というとおこがましいが、Nさんの将来が開けるように
女子高生ではなく大人という扱いで率直に意見を述べさせてもらった。
めんどくさいという気持ちになってしまわないか心配だったけれど、
企画調整を頑張ってくれたおかげでとうとう商品が完成した。
アンプレシオンさんでの試食会では、二種類のクローネが準備されていた。
オーナーの加藤さんの説明を聞いて、試食させてもらう。
私とNさんの意見が一致。
名前は「ときめきレモンクローネ」と決まり、ラベルデザインを決めて
今後、下記日程で販売実習へと移行する。
10月21日、22日の豊橋祭り(豊橋公園)、
11月11日(土)豊橋商業高校文化祭・ショップ豊商、
11月19日(日)豊橋インターナショナルフェスティバル(ココニコ)。

数に限りがありますので、お早めに。
そして商業高校の皆さんにエールを!

さて子猫のチャッピーが我が家に来て1ヶ月半。
体重も二倍になり、目も鼻もふさがってみすぼらしかったのがうそのよう。
肩に乗ってきたり、車に乗るのも大丈夫で元気いっぱいに遊んでいます。

河合果樹園 http://kawaikajuen.jp/









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初恋の日とお礼と絵葉書

2017年10月05日 19時21分12秒 | 日記・エッセイ・コラム
極早生みかん、日南の姫(ひなのひめ)の収穫もあと少し。
連続して日南(にちなん)の収穫に入っていけそうな気配。
ここにきての冷え込みで着色が進んで来ている。
今日、アゲハチョウが飛んでいく姿を見た。
今シーズンの見納めになってほしいと、大空に溶け込む姿を目で追った。
そして今日、10月5日は高村光太郎の妻、智恵子がなくなった日。
だから「レモンの日」と言われる。
個人的にはレモン哀歌のこの部分が洒落ていて好きだ。
「あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ。
トパアズ色の香気が立つ。
その数滴の天のものなるレモンの汁は、ぱっとあなたの意識を正常にした。」
レモンをかじるということ、
リモネンやシトラールの香りをトパアズ色と表現したこと、
その香りと酸っぱさがアルファ波を一気に増加させたことが、
レモンライフ研究家のごくごくふつうのレモンライフを刺激する。
高村光太郎の支柱でありジャイロであった智恵子。
毎年この日にレモン哀歌を読み返したいと思う。


先週の土曜日に行われた百儂人まつり。
天候にも恵まれ、多くの方々に来ていただき私たちの五感に触れてもらった。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
またサポーターとしてお手伝いしてくださった皆様、
ワークショップを開催していただいた皆様、
そして志を一つにして地域を盛り上げてくれた各百儂人のみんなに感謝です。
名古屋からわざわざビールカクテル「初恋レモンアイ」を飲みに来てくださったYさん。
本当にありがとうございました。
持ち場から離れられず、ほとんどお話しできず申し訳ありませんでした。
いただいた絵ハガキに、まだ行ったことのないシチリアに思いを馳せて、
いつの日にかレモンとブラッドオレンジいっぱいの地に降り立ちたいと思います。
生産者の武骨な指、モスク、カッティングボード、セドラ、絞った果汁が入ったグラス、そしてレモン。
この二枚の絵葉書から、私の洞察力は果てしなく広がり、
生産者と生産の現場や歴史的背景、害虫の食害痕などの情報が頭にインプットされる。
黒くなった爪が美しいと感じる価値観を受け入れる事ができる、
そんな段階になったのだと感じるこの頃である。


河合果樹園 http://kawaikajuen.jp/










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