果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

培うプライドとメイドイントーカイ

2016年12月31日 14時31分12秒 | 日記
とうとう今年もカウントダウンとなってきた。
昨日、機械や車や倉庫を掃除して何とか仕事納めになったけれど、
あちこちからパスが集まってくる司令塔の私には、
人以外にも果樹園の生きとし生けるものからもきわどいスルーパスが来る。
つまり、一日のうちのいくらかは彼らの監視下に置かれてこそこそと細かな作業をすることになる。
時間とともに成長は進み、少し目を離すと思わぬ方向に行く場合もある。
豊橋駅ビルカルミア店で販売してもらっている露地バージョンのレモネーディア露纏は、
寒さで果皮に障害が出てしまうと味が変わってしまうのだが、
その障害に会う直前が実は一番おいしいというジレンマがある。
ぎりぎりで収穫するため毎日週間予報とにらめっこしながら、左脳と右脳を目いっぱい使う。
うまく収穫できたら、新しい年の新しいチャレンジをして見ようと思う。
今年も温暖化で作る過程は山が高かったが、谷に落ちないでいられるのは、
培ってきたプライドが下支えしてくれているからだ。

持って生まれたプライドだけは、無価値なものとして起こさないように!
年齢と共に、注意しなければいけないことが見えてくる。

昨年の今頃は著書の執筆でかなり憔悴しきっていた。
タイムスケジュールがきっちりしていることは、気圧され感を持ち続けるから。
実は2月に出版されてから一気に体調を崩してしまい、
半年ほどどうも体がふわふわしてベストコンディションとは程遠い環境下で苦戦した。
一種の燃え尽き症候群だったのかもしれないと考えながら、
戦場の最前線で戦えるだけのコンディションのありがたさが身に染みる。
立ち直ったころ、「虫たちと作った世界に一つだけのレモン」つながりで、
大和書店株式会社さんで当園の初恋レモン・レモネード2種類を販売してくださることに。
メイドイントーカイ、つまり東海4県を中心に日本の土産物をそろえるショップで、
世界に誇れるものを紹介していくというコンセプト。
EXPASA御在所の上りで販売されていますので、

東名阪自動車道をご利用の方は休憩の際に覗いてみてください。
そして香料のさっぱりしたテイストではなく、
皮ごと絞ったレモン本来のイタリア標準テイストをご堪能ください。
ちょっぴり癖があるかもしれませんが、日本人の多くが知らない小さな本物の世界が存在します。

河合果樹園 http://kawaikajuen.jp/




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収穫終了と酩酊の学習

2016年12月20日 16時04分56秒 | 日記・エッセイ・コラム
ついに今シーズンの露地みかんの収穫を終えることができた。
9月の極早生みかんに始まり、早生みかん、青島みかん、寿太郎みかん、太田ポンカンと
約3か月半の収穫期間は風神雷神とまではいかないが、
自然の恐ろしい神々の洗礼を受けながらの日々であった。
もちろん、青島みかん以下は貯蔵して熟成期間を経てから出荷となる。
そのため年末まで貯蔵作業が続くことになる。
温室みかんは早い部屋は蕾が白く見え、遅いところは芽が動き出したところ。
それに加えご贈答用やご家庭用の発送作業もこなしていかなければいけない。
何とかの手を借りたいものだとつくづく思うが、
実は私たちの仕事は暗黙知の領域が広く、
なかなか借りるのが難しい職業だということを理解していただきたい。
つまりは経験値が高ければ別だが、一朝一夕にことを運べないのである。
作業は見ながら瞬時にコピーできることを求められる。
そのコピーができてこそ、オリジナリティーが生まれる。
しかし、最初からオリジナリティーを求めて目標地点に到達できないものをよく見る。
サイト上の情報をコピー&ペーストするようなレベルではないのである。


昨晩、豊橋百儂人の年忘れ反省会が豊橋市内某所にて盛大に行われた。
毎年恒例になった百儂人まつりの作業班に分かれて座り、おおいに盛り上がった。
私の所属したレシピ班では早くも次期開催の時のビールカクテルについて意見が・・・。
酔人たちは思い思いに、アルコールを脳で消化しながら、
と同時に次期アイデアの絵を描いているようだった。
脳が快適運転モードに入り、脳内麻薬によって過ぎ去った大変さを楽しさに変える。
これが地域を盛り上げる醍醐味だと気が付いた酔人たちが多いところが、勝ち組になる。
もちろん酩酊状態でもしっかり学習することは忘れない。

今日、ココラアベニュー2Fにオープンした「豊市」というお店の開店前、
夜も深いころ頭の中に狼狽と言う2文字を張り付けたスタッフを横目に見学をさせてもらう。
そこにはいずれ一網打尽にされるであろう、豊橋百儂人の生産物や商品が並ぶ。
学びのスパイラルから、組織の相乗効果で上手く一人一人が波に乗る。
活動を始めて7年、ブランド化とは一つ一つの階段をゆっくり上がる地道な作業だと振り返る。
簡単にネット上からブランド化についての知識は借りてこれる。
しかし実際に実践して本質を分かっている人たちは少ない。
分かっていない人がタクトを振るとき、これが一番無駄足になる。
そこで一句、酩酊の愚痴に付き合い呑む師走

河合果樹園 http://kawaikajuen.jp/





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果樹園の吟行と早生みかん発送

2016年12月07日 19時43分18秒 | 日記
果樹園の隅に植わっているヒマラヤ桜が満開になって来た。
朝早くから憎きヒヨドリがヒマラヤ桜の蜜を吸うために、
縄張り争いをして甲高い鳴き声を発している。
この冬空の青さを背景に薄桃色の花を纏う景色は、
目に飛び込むつかの間の絶景となる。
木立ダリアの花も天高く伸び、我を見下ろすように咲く時季だ。
これから乾燥した風が吹き、寒さに首をすくめるようになるが、
その中でほっとする自然の美が数多く目に飛び込んでくる。
ついつい五七五を口の中で転がしてみるようになる。

お歳暮シーズンもまっただ中、温暖化で早生みかんをお送りできる時季もかなり前進している。
つまり今までと同じように送ろうとのんびりしていると、
早生みかんの時季が終わってしまうことになる。
暖かい期間が長くなり四季のパーティーションが以前とずれてきていても、
人間の五感を感じる能力が低空飛行となってきている今となっては、
人はみな今までのカレンダーに従って行動を起こすのが決まり事のよう。

私自身は、何の仕事をするかは季節を肌で感じながらの五感に任せている。
しかし頭の中には今までの膨大なデータがあるため、
急な変化に対応するためには少々時間が必要なのは致し方ないのか、
修行が足りないのかぐらいに気楽に考える。
天命クラブも中盤にさしかかろうとしている今となっては、
張り詰める糸も少し緩めていないと身体のあちこちから異音がするため、
全体のバランスがとれればそれでいいという大まかさを許容している。
そうはいってもお客様の注文には、なんとか早くと気が急いてしまうのは貧乏性か。
早生みかんの発送もあと残り1週間ほど。
早生みかんとジャンボレモンと赤実レモンの詰合わせ、お客様の反応が嬉しい!

河合果樹園 http://kawaikajuen.jp









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