このところ嫌な話ばかりが耳に入ってくる。
かじ取りは相変わらず当たらず、
何十年とその道筋は間違って
生産者を取り巻く環境は搾取型機構の中に埋もれている。
見た目は良い部分もあるが、
それは生産者レベルで開発した技術であることが多い。
マットリドレー著「人類とイノベーション」の中に書かれている通り、
机上でデータを見て考えた対応策は片方でよい方向であっても、
もう片方をあっという間に低価値のものにしてしまう。
それを生産者も実は知っているという事実を、
国をとりまわすものは知らない。
とうとうこの市で一番の〇〇〇名人の方が離農するという。
理由は先が暗いから、まさに私もその通りだと思う。
また某農業系会社の社長から電話があり、
取引先の優良農家ほどもうやめた方がいいと言っているけど河合さんは?聞かれた。
それほど現状を冷静に見据え、
将来をきちんと予測できる生産者が多いということだと思う。
そんな状況を回避するために自分で自分の土俵を作ってきた。
そして私は細い光を見て、楽しもうとしているのも事実だ。
今日、東愛知新聞に少しづつとれだした無農薬ライムの記事を
一面トップで掲載してもらった。取材してくれたKさんとは無農薬ライムの作りづらさから、
国産が増えないことも理解してもらい、技術レベルの底上げ工夫も聞いてもらった。
さてほとんどが輸入品であるライム、温暖化という要因も作る理由だ。
アルコールとの相性は抜群だが、ライムライス、ライム&胡瓜ジュース、
ライムピザなんかも面白い。
先日はケーキ屋さんもライムを使うと言ってくれた。
作る難しさをクリアする楽しさもあるが、新しい食べ方からのライム文化作りもまた楽し。
嫌な話はなんとか払拭して、夏を乗り切りたいと思う。