晩秋に構える蟷螂と藝儂人

とうとう早生みかんの収穫が始まった。
例年にない早さで色づいてきて、１０月中に完着収穫するのはなかったことである。
空梅雨、そしてお盆までの干ばつ、その後曇天と梅雨を思わせせる天候に
みかんの木自体もかなり狂わされてしまっているのだろう。
まあ、遅くなるより早くなるほうが生産者にとっては好都合だと相場は決まっている。
カマキリのお腹もだいぶ大きくなってきたが、
低温のため最後の栄養を摂取できるかと少し心配になる。
無農薬の空間に捕まえては放し、捕まえては放しの繰り返しになる。

とうとう来週の土曜日１１月８日に迫った豊橋百儂人設立５周年記念イベント。
詳細は→http://e-arcade.jp/100noujin/event/5shunen.html
この準備のため実行委員長の苺儂人さん統制のもと、６月から会議を重ねてきた。
百儂人トークライブでは、公募で集まっていただいた方と「本農」について語り合う予定。
打たれ強い百儂人の面々に集中砲火をしていただいて構いません。
そのために自分の作っているものについて、
２時間半語れるように日々精進しているのですから。
そう、その２時間半は３部制をひく豊橋百儂人の重要評価項目なのである。
元気な地域になるためには
私たちがどのように生業の農からアプローチしなければいけないか。
皆さんとの会話が、サスペンスのクライマックスを解き明かす鍵となるはずです。
未来を予言するすべての謎は、
「藝」という漢字の中に潜んでいる気がしてなりません。

レモンの栄養成分と抗酸化ネットワークの連鎖

台風１９号の目に見えた被害はなかったけれど、
露地みかんなどは後々傷果が出るだろうと気を揉む。
今日は思いがけなく雨が降り、急遽仕事を変更した。
また来客の多い日でそちらに忙殺されてしまった。
しかし来てくれる人がいるから、素敵なレモンライフ研究家は
いつも復習をしてモチベーションを保っているのも事実。
レモンの栄養成分、ビタミンＣ、ビタミンＥ、ヘスペリジン、
エリオシトリン、クエン酸、リモネン、シトラールなどを
その相乗的働きから説明できなければならない。つまり、単独での働きではない部分は、言い換えるならば抗酸化ネットワークだと言える。
そんな中、収穫が多くなってきたレモネーディアは、
香り成分のリモネンがレモンの数倍含まれる。

ＮＨＫのためしてガッテンつながりで、
某飲料メーカーさんが成分分析をしてくれてリモネンが多いことが発覚。
そしてその流れで、ＮＨＫラジオ明日への言葉つながりで、
研究者の方から「リモネンが腸→リンパ管→静脈→肺へと、
直接肺に到達し肺での免疫を高めることを発見、研究しました。」というお手紙をいただく。
そこでリモネンを検索して調べて見るとまたまたおもしろい研究があるのが解った。
また抗酸化ネットワーク内ではビタミンＣと相乗的に働く。
レモンライフ研究家にとって、今日はこんな談いが多い一日であった。
本当にアウトプットする機会があるというのは、いいことである。

河合果樹園　http://www5.ocn.ne.jp/~kawaikje/

お祝い、ありがとう！

台風と初恋レモン・マーマレード

台風１８号と１９号が心の中に迫ってくる。
前哨戦はまとまった雨。
温室は完全に閉め切って準備万端かと思ったが、
一番古い温室のブレーカーが漏電のため上がらない。
そう、電源が入らないので換気扇が回せないのだ。
もはや祈るしかないという不束者がここにいる。
普段からといわれそうだが、困った時の神頼みという言葉もある。
この時季、露地のみかんは枝が折れそうなぐらい撓わに実がついている。
この状態に突風が吹くとと木はひどい時は横倒しになる。
２００９年の台風１８号の記憶が蘇る。

今年から収穫が始まった夏色レモネーディアは４月から９月までの期間で終了。
１１月からの加温を目の前にして、
なっているレモネーディアをある程度少なくしてやる必要がある。
それは、花芽を形成するステージの前段階。
数を減らすために収穫したレモネーディアは、不思議なご縁でマーマレードにすることに。
６月に販売して２週間で完売になった初恋レモン・レモネードに続く第２弾、
初恋レモン・マーマレードとしてネットショップ果樹園の初恋で、
今日、レモンの日に先行販売することに。
１０月８日（水）からは地元の山安さんの売り出しでも販売してもらう予定だ。
唯一無二の栽培方法で、唯一無二の味ができあがる。
どちらも涵養さが背景にあるのは間違いない。
河合果樹園：http://www5.ocn.ne.jp/~kawaikje/