日が短くなると同時に、10月が駆け足で過ぎていく。
朝凪は植物たちの細胞を潤し、大きく成長するのを助けてくれている。
1ヶ月超の極早生ミカンの収穫を終えることがやっとという感覚でできた。
それだけ納得がいかないという心理が根底にあるということ。
負担の軽くなったみかんの木は昼間の温かさを満喫して、
葉は嬉しそうに立ち上がっている。
来年への管理作業が連続でやってくることになる。
このところおなかの大きなカマキリのメスを何匹も捕まえている。
手で首根っこをつかむと、必死で釜を私の指にひっかけて少し痛い。
しかし温室の中で卵からかえった幼虫に働いてもらうためには、
痛さより心地よさの方がもちろん上だ。
卵を産んでくれることを祈ることとしよう!
今週の日曜日10月30日は初恋の日である。
島崎藤村の有名な初恋の詩が発表されたことから、
小諸にある藤村のゆかりの旅館、中棚荘により申請したのである。
その日はホテルアークリッシュ豊橋でレモンづくしのランチに、
私が少し洒落てお客様にレモンのことについて説明をさせてもらう。
うれしいことにフライヤーを準備する間もなく満員御礼となった。
今回も楽しい仕掛けと、頭で味わレモン料理の説明を準備していく。
また11月20日(日曜日)は農民藝術創造俱楽部の
私を含めた生産者13名の生産物を味わう
ディナーパーティーがスペシャルファーマーズコレクションとして同ホテルで開催される。
秋の深まりとともにおいしさを増す、
この地域の農産物をあっと驚く料理に生まれ変わらせてもらい、
堅苦しくないお客様との触れ合いに生産者がチャレンジする企画です。
すでに2019年に豊橋百儂人でも行った企画の発展形で、
その時はこんな楽しいパーティーは初めてだと関係者全員の顔がほころんだ。
今回もそうなることを願って秋の夜長にひとり思いにふけっている。