果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

初恋リーフと願成就院

2018年06月20日 09時22分53秒 | 日記・エッセイ・コラム
今日は一日中雨の予報。
漢方野菜の恋リーフが雨に打たれてうれしそうな顔色。
そう、雨が好きな野菜だからなのだが、反面乾燥には弱く水やりは毎日の日課となる。
夏のネバネバ野菜として無農薬で作り始めて8年、
いろいろな害虫に襲われながら試行錯誤の連続で、テデトールという防除法がメイン。
フードオアシスあつみで買うことができるし、
まあるいお皿で食べることもできる。
カルシウム・マグネシウム・亜鉛・銅・葉酸・ビタミンAなどが豊富で、
牡蠣の季節でない時季の亜鉛摂取で夏バテ予防にはもってこいとなる。

これからたくさん採れる時季、私も肩痛克服のために今年は倍増して食べようと思う。
「夏のあえん(亜鉛)、お父さんの初恋ははかなく」
すこし思い出を回想しながら、スパイスをふりかけてみたい。

先日、以前から行ってみたかった伊豆の国市の願成就院まで出かけた。
願成就院は高野山真言宗のお寺で北条政子の父、北条時政が建立したお寺だと言う。
沼津インターで下りて数十分、一瞬住宅街かと思わされるところを右折して
その突き当たりに初夏の風に木々がざわめく山を背景にそのお寺は現れる。
梅の実が熟れて落ち始めた駐車場に車を止め、カメラ片手に手を合わせて門をくぐる。
大きな二つの灯籠が威厳を発しながら出迎えてくれる。
遠方より来ている人たちが目に見えぬ力を感じているかのように歩いている。
東側にある泰山木の大きな白い花も景色に溶け込んでいる。
早速、拝観料を払い大御堂に入ると10人前後の人たちが説明受けていた。
遅れて片隅に座らせてもらい、国宝である阿弥陀如来座像・不動明王
矜羯羅童子(こんがらどうじ)制吒迦童子(せいたかどうじ)・毘沙門天立像
を見る。
運慶展で出会った時から、数ヶ月を経ての再会は、
実際にあるべきところにあると違った美を感じる。
檀家寺である同じ高野山真言宗の普門寺の四天王像もまた違った美がある。
いにしえの時を超え、感じるモノがあるから国宝であり、重要文化財なのである。
農産物は食べてしまえば跡形もなくなるが、
その景色や背景にある価値に気付いてもらいたい・・・。











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人生体験とカプリと近藤寿市郎伝

2018年06月10日 09時43分24秒 | 日記・エッセイ・コラム
果樹園の周りでは今年もウグイスがまだ鳴いている。
露地みかん園では早くもアメリカセンダングサが現れ、
これから除草に泣かされる雰囲気は大きい。
ジャンボレモンは春に出た葉から芽が吹いてきたと思ったら、
先端に花をまとっている。
こんなことも人生初体験だが、私の体験などレモンの歴史から見れば、
すぐそこの駅に行くほどの距離だ。

あっという間に大きくなった極早生みかんの実を落とす作業も始まった。
明日は台風の影響でたくさん雨が降る予定。
何もなければと祈りながら、ほぼ家で待機状態となる。

倉庫の2階で生まれた野良猫の子が我が家の一員となった。
どうも親は育児放棄したようで、大声で助けを求める声がだんだんとか細くなる中、
人間に寄ってきて親父に助けられた。
見ると青い目をした猫でやけにかわいい。
1年前に拾ってきたチャッピーとじゃれ合う姿はおもしろい。
チャッピーは放浪が長かったのか、おとなしい子猫だったが、
この青い目の子猫はやけに快活だ。
物怖じしない好奇心の塊の子猫、目の青さからカプリと言う名前となった。
しっかりと倉庫の番猫となってほしいと思う。

先週、豊橋駅南口駅前広場で開催された、「豊川用水50周年イベント」へ、
段戸山三河炭焼き塾のSさんのお手伝いに少しだけ参加させてもらった。
イベントの前に、龍拈寺へ豊川用水を構想した近藤寿市郎氏のお墓参りに連れて行ってもらった。
前日に見つかった近藤家の位牌も見せてもらい、豊川用水の歴史にリスペクト。
実は龍拈寺に行ったのは、高校生以来。
当時サッカー部の合宿でお世話になった懐かしい記憶もよみがえった。
イベントに「近藤寿市郎伝」という本を書かれた嶋津隆文氏が来たので、
少しお話しさせていただいたのだが、後藤新平、八田与一の話で盛り上がる。

本はまだ少し読んだだけだが、板垣退助が暴漢に襲われた時に
治療にあたったのが若かりし頃の後藤新平だったり、
雲ノ谷村の有権者が二川あたりで投票に行けないようにされた話などにそそられている。
水に感謝しながら東京での東三河の美をPRするエロティック東三河の活動に、
この本に書かれている内容がセリングポイントとなり後押しされるはずだ。
台風と一緒になって読破したいと思う。

河合果樹園 http://kawaikajuen.jp/







コメント (2)
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