温室みかんの収穫も始り、超ハードな日々が続く。
ハードさは=暑さで、いかに体温が上がらないようにするか。
今年も空調服でなんとかのりきりたいと思っています。
さて先々週の暑さで、露地みかんは通常あり得ない3次落下と日焼けが発生してしまった。
この時期としては初めての経験だとも言える。
これから灌水作業にますます時間を費やすこととなりそうである。
自然を予測することは不可能だし、一瞬で変わるスピードにはついて行けないため
やはり受け入れることで自分を納得させるしかありそうにない。
面従腹背の反対、面背腹従がいいのだろう。
この時季よく遭遇するのが、洗面器などで黄金虫が溺れている場面。
暑さで水に飛び込むのか、水に反射する光に目標を誤るのか、いつも不思議に思う。
飛んで火にいる夏の虫ならぬ、飛んで水にいる夏の虫である。
黄金虫はまったく泳ぎが苦手で、6本の足をばたばたさせて進まない。
「溺れる者は藁をも掴む」というが、その藁もないのが悲しい。
このままでは土左衛門は確実なので、害虫ではあるが名前にあやかり救出する。
必死でもがく黄金虫の姿をつい自分自身と重ねてしまう・・・、そこで一句。
「黄金虫 溺れる姿 我重ね」
言葉は何となく重いけれど、心は少々浮き立つ。