果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

人面天道虫

2009年05月28日 10時51分43秒 | 日記・エッセイ・コラム

露地ミカンの花の香に癒やされる時季も終わり、
普段忙しさに流されてやりためている仕事をコツコツとこなし始めた。
個人的にはもう少し1日が長いといいのに、と思うほど時計の針の進みは早い。
すべての人間に平等にある「時間」をこの短い空白の中で
心と体のリハビリをしながら消化していく。
俗に言う「余裕」と言うものだと解釈しているが、
なぜかこの短い空白時間に新たな発見や気づきに出会ってしまう。
それは他人から見れば、たわいないものかもしれないけれど、
儂人として生きていく上では結構大まじめなこととなる。
結局、短い空白時間は油を注がれてエネルギーと化す。
中国語で加油という言葉があるのもうなずける。

今年はいつもと違った場所からも、テントウムシの捕獲大作戦をした。
そのため温室内にはナミテントウが多い。
通常、カラスノエンドウにはナナホシテントウがいると思いこんでいたのだが、
その違った場所ではナミテントウがいたということだろう。
予測ではあるが、両者はカラスノエンドウに多く混在していないという結論に。
これは単年度のことなのかは、また来年の課題になる。
前々回にも斑型のナミテントウをアップさせてもらったが、
今回は2紋型のナミテントウでしかも人面タイプ。
ナミテントウの模様の多彩さは本当におもしろい。
なんとなく人の顔に見えるでしょ!

Jinmententou

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真空調理

2009年05月19日 21時28分28秒 | 日記・エッセイ・コラム

三河の事を三州と呼ぶと言うことを、
「比留輪山騒動記」(鬮目作司著)を読んでうっすらと記憶していた。
名前の由来はそこから来ているのか分からないが、
昨晩、今まで味わったことのない三州ポークを使った美味しい料理に舌鼓を打たせてもらった。
三州ポークを真空パックしたものを、タンパク質と水分が分離するぎりぎりの67度で
1時間かけてその料理は完成する。
なんと言ったらよいのか・・・、まさに絶句初体験である!
こんな至福のひとときを過ごせたのも、
初恋会議6を【THE GARDEN】のMさんが担当して下さったおかげ。
欠席したオオニシヒロシデザイン事務所長の大西洋くんは、
本当に残念だったと思っているだろう!
美味しい料理のおかげで会議は静かな雰囲気で進んだが、
毎回、職を越えていろいろと勉強させられることに感謝!
また三州ポークとレモンソースのコラボにも謝謝!
「PASSION」は情熱という意味だが、
全く逆の受難という意味もある。

面倒なことを背負うことを受難と感じるか、
勉強させてもらっていると感じるか。
PASSION2とPASSION3というブログの登場も近いかもしれない。
初恋プロジェクトの芽がみんなの力で伸び始めている!

Dsc07888f

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ナミテントウ~madara

2009年05月09日 20時23分01秒 | 日記・エッセイ・コラム

夜、狂想曲のように蛙と虫の鳴き声が流れてくるようになった。
一昨年、豊田市の「スーパーやまのぶ」さんのご紹介で
「奇跡のリンゴ」で有名な木村秋則さんから教えて頂いた、
酢を使って虫を忌避させる方法を昨シーズン試してみた。
木村さんによると柑橘類で作った酢は柑橘類の害虫の忌避にはだめで、
柑橘類以外の酢で忌避作用があるということだった。
そこで米酢を無農薬レモンに1シーズン使ってみたのだが・・・。
結果は・・・、毎年3月になると私の手助けをしてくれる
ベダリアテントウが今年は1匹もいない。
作り方は酢の散布以外変えていないため、私の推測するところ
どうもベダリア君は酢が嫌いのようだ。
その捕食される側のイセリアカイガラムシは温室内に常駐していることから、
天敵のほうが酢の刺激に弱いため、今年は酢の散布は見合わせることにした。
また1年かけて、ベダリア君がハウス内に常駐するように管理しなければならない。
生物の多様性を維持するための条件としては、善玉菌優勢状態の維持と刺激物(酢)の軽減なのか。
また一つ気づきを自然の神様にいただいたということだろう。

そんな中、今まで見たことがない、ナミテントウの班型(12星)をレモンの温室の中で発見した。
私も学生時代12番を背負ってプレーしていたため、時間を超えて愛する番号だ!
天敵を使った檸檬栽培の絶妙なバランスの上でのみ、季節の虫たちと出会えることができる。
彼らが無農薬レモンの葉の上を当たり前のように闊歩する風景を、
彼らのメタモルフォーゼを見ながら夢中になってサイバーショットするのも、
厳しい修行の後の楽しめる!農業がすぐそこに来ているおかげかな~。

Namimadara

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地産地消と二人の鉄人

2009年05月02日 17時11分35秒 | 日記・エッセイ・コラム

ホテルアークリッシュ豊橋で行われた酒井淳総料理長陳建一料理の鉄人とのコラボレートビュッフェで、
偶然お隣に座られた方から「河合さん」と驚きの声をかけられた。
お電話では何度もお話をさせていただいている「東三河懇話会」のMさんで、
来月に「東三河午さん交流会」でお話する機会を私がいただいている関係のかたである。
お顔を拝見するのが初めての私には、偶然とはいえ不思議なご縁を感じさせてもらった晩餐になる。

コラボレートビュッフェの料理は酒井総料理長自らが足を運んで、そのバックストーリーまでをも見聞きして
集めた地元の食材をふんだんに使った洋食と中華の共演である。
口先だけになりがちな「地産地消」という言葉の根底にある、段階的に関わってくれる人たちの食材の知識!
これこそが本物の「地産地消」だし、トレーサビリティーだと思う。
そんな料理のコンセプトを頭の片隅におきながら、ひと味の違いに舌鼓を・・・。
そしてこんな素敵な雰囲気の中に河合果樹園のレモンがパエリアといっしょに出させてもらっていることに、
素直にうれしく感じる。
最後にいつもかっこいいムッシュと記念撮影!
コンセプトがぶれない人にはきっと多くの人が集う。

Sakaijun_2

Paeria

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