果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

呑兵衛の園主VSキリギリスの仲間

2011年07月26日 20時32分59秒 | 日記・エッセイ・コラム

台風の被害もなく、その後は涼しい夏で体調もよい状態で維持できている。
天命倶楽部一歩手前、自分の体と自然がうまく融合しないと、
生業が楽しいものにならなくなってきた。
やりたいことはいっぱい、どこまでモチベーションが保てるかがテーマとなる。
無農薬レモネーディアのハウスでは相変わらずハマキムシに悪さをされ、
無農薬レモンのハウスではアゲハチョウの幼虫が悪さをしている。
今、簡単に見かける事ができる天敵昆虫は、キリギリス類・コクロヒメテントウ・
コオロギ・カマキリ・クサカゲロウ・クモ類だ。

キリギリス類はアゲハの幼虫を食べてくれるので私の期待は大きい。
近寄ると大きな体から音を立てて飛び立つので、いつも驚かされる。

ところでキリギリスの仲間はどうもアルコール好きらしい。
それは園主である私に似たのではとお笑いになる方もいらっしゃるかもしれないが本当の話である。
以前、EMストチューをレモンに葉面散布した後に、葉に付いたそれを美味しそうに呑むのを目撃した。
EMストチューはEM菌と糖蜜と酢と焼酎を発酵させて作る。
それを散布すると灰色カビ病が抑えられるので、当園の管理技術の一つになっている。
キリギリスの仲間は善玉菌いっぱい、抗酸化力いっぱいのレモン作りの
安全性を自ら宣伝してくれているのだろう!(ただの呑兵衛?)
ということで衝撃の酔っ払い映像をYouTubeへアップしましたのでご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=6BHDG1Sa0fw

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台風と反応閾値

2011年07月17日 19時56分16秒 | 日記・エッセイ・コラム

今週来るであろう、台風が心配で天気予報から目が離せない。
水をもたらしてくれるのは大いに歓迎だが、暴風での被害が心配だ。
2009年10月8日豊橋を襲った台風18号の記憶が蘇る。
そのときの被害を受けた木が再生してきたところなのにと泣きが入る。
今、収穫中の温室みかん、順調に成育中の無農薬レモンや無農薬レモネーディアは
施設が飛ばされないか心配だし。
露地のみかんは風で傷だらけにならないか心配だし。
初恋リーフは支柱ごと倒れないか心配だし。
はたまた予約を頂いている多くの方々にお送りできなかったら、
どうしようかと心配が増幅する。
とにかく万全をきして準備をしておこう。

河合果樹園の無農薬技術を支えている多くの昆虫たちを観察していておもしろいのは
年によって発生の密度が大きく違うことだ。
今年はミイデラゴミムシを多く見る事ができる。
通称「ヘッピリムシ」といわれ、100度もある有毒ガスを噴射する
手で触るには要注意な虫だ。
「果樹園の虫たち」でも過去に紹介したのでご一読を。
さて「反応閾値」という言葉を最近知った。
これは「仕事に対する”腰の軽さ”の個体差」のことである。
アリやミツバチのような社会性昆虫で、反応閾値の低い”腰の軽い”ものは、
幼虫がお腹をすかせるとすぐに餌を与える。
しかし反応閾値の高いものはじっとして何もしない。
全員が同じ仕事に反応していたのでは集団がうまく機能しないのである。
そのことから考えると、”腰の軽い”働き者を休眠期に入ってもあまりにもこき使いすぎて、
養群崩壊症候群は起きるのではないかと。
もちろん”腰の重い”者を軽く扱うこともまたしかりであるはず。
微生物の世界の”日和見菌”など、無駄なものはないと言うことだろう。
ただ学習によって反応閾値を条件によって、
最大効果が出るように変えることができればすごいと思う。

河合果樹園 http://www5.ocn.ne.jp/~kawaikje/

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みかん泥棒と和郷園

2011年07月04日 21時11分05秒 | 日記・エッセイ・コラム

一転、雨が降らない天候となり水掛に気を持って行かれる。
露地みかんの生理落下が止まらず、豊作年がひっくり返りそうである。
つまり、2年続けての不作年へと突き進んでいるのだ。
こればかりはお天道様次第なので、じっと見守るしかない。

※今アップしたところ、雷を伴って大嵐。ハウスを閉めに行き、濡れ鼠で帰還です。(T_T)

先週、忙しさの合間をぬって和郷園まで視察に行ってきた。
豊橋経営士協会の毎年の恒例行事の視察へ参加したのだが、
幹事のNさんとNさんのダブル中コンビが表彰ものの活躍で盛り上げてくれたため
視察先と相まってとても有意義な道中となった。
和郷園では佐藤さんという農家の方が、なれた口調で案内役をしてくれたおかげで、
かなり突っ込んだ話が聞けた。
主役は農家なんだという強い意識の表れが、ホストを実際の生産者にやらせているのだ。
これはとても重要な組織の意識改革だと感じた。
ちょっと遠出だったが足を運んで良かった良かった。

このバスの中おもしろいのは、携帯電話でのやりとりだ。
中心人物が家を空けるとその日に限ってトラブルが起きるのだ。
我が家も同様、今年も温室みかん泥棒を捕まえたという連絡が。
真っ昼間から堂々と盗っていくなんて、
私にはその精神がわからないけれどこれが現実なのだ。
「お天道様が見ている」という戒めはどこかへいってしまっているのだ。
見られることで人は成長するのだが、
意識しているかしていないかで残りの人生が決まりそうである。

佐藤さんの生き生きした顔が、目に焼き付いた私でした。

経営士が選んだ旅行のお土産No.1は下の画像です。
テレビドラマが背景にあるとはどこのお土産屋にも書いてなかったぞ?

Dsc06109

コメント (1)
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