クオータービーグルとThank You ベリー街！谷川校区

鈍色の雲が秋の空を低く覆い、蒸し暑さのテントを張っている。
今日はバケツをひっくり返したような雨が降って、
梅田川は茶色の濁流となった。
長瀞橋から見る優雅に泳ぐ鯉たちは巻き上がる砂を
浴びながら早瀬から待避していたことだろう。
極早生の収穫を初めて10日あまり、今のところ小玉だが自然には泣かされずにいる。
１０月いっぱいは極早生の収穫となる予定だが、
ひとつ気がかりとなる現象を発見。
ハクビシンにむしゃむしゃと食べられているみかんの木が２本。
このままだと毎日食べに来るので、我が家のクオータービーグルの
ミルキーに出動してもらった。
みかん山の頂上に、ミルキーの匂いをつけてハクビシンを警戒の渦に巻き込む作戦だ。
今まで何度となく成功している作戦だが、人里離れたみかん園なのが気に掛かる。
もうすぐ収穫なので、少しの時間を稼いでほしい。

先週のことだが、とよはしケーブルテレビ・ティーズの取材を受けました。
番組名はご存じ「いいとこいっぱい Thank You ベリー街！豊橋編 谷川校区」
放送日 2019 年 10 月 4 日～10 月 27 日 毎週金･土･日曜日です。
そう！あのＫさんがぐぐっと迫ってくる番組です。
河合果樹園の取材内容は、初恋レモンと女神のほほえみ！
日本農業賞の大賞を受賞したのが、校区の皆さんの記憶に刻まれていたことが、
取材していただけるタイミングだったのではないかと思っています。
最後にブログでは紹介済みだけれど、
道の駅とよはしのブランドショップＴＥＭＩＹＯ（テミヨ）から１０月に登場する、
豊橋発のクラフトビールの告知もさせてもらいました。
ブランドショップの一番人気として、
当園の初恋レモン・レモネードと初恋レモン・レモネームとなっているのは、
６次産業に取り組む農家としては旨酒を飲むが如し。
まだまだゆったりとした膨らみの時間は持てそうにもなさそうである

河合果樹園

 

 

 

激しい残暑と無農薬ライム

それにしても暑い。
台風一過とはいかず、太陽が低くなった分、
体に照り付ける面積が増えて肉体の温度上昇は半端ない。
みかんたちは秋の温度になって、実が太るころだが、
それを許してくれないほどの高温が、農家いじめのように収量を減らす。
そしてみかんの木の命は少しずつはぎとられて、生産寿命を蝕む。
今年の薫陶かぼちゃは開花時期に雨続きだったので、実が止まらず・・・。
これからだんだんといろいろな柑橘類の収穫がはじまるが、
どこかで満面の笑顔と相成ることを期待したい。
今年もやってきたというか、例年この時季に見るオニヤンマ。
目撃する回数がやけに多いが、どうも飛び方に元気がないような気がする。
これも暑さのせいだろうか？

試験的に温室の中に植えて３年目の無農薬栽培タヒチライム。
小ぶりだが出来は上々。（販売始めました。）
食べて見ると酸味は強く、皮は苦く、香りがあまり感じられない。
今日、会員発送の中に数個入れさせてもらったので、
皆さんの反応が楽しみの反面、少しセリングポイントがまだ整理できないでいる。
温暖化には最適だし、エリオシトリンはレモンと同じく含有されることは分かっているが・・・。
温室栽培だからか、根域制限だからか黄色くなる前に、落下してしまう。
少々、先入観と違うがこれがライムだととりあえず咀嚼。
イギリス海軍は壊血病予防のためにレモンの代わりにライムを積み込んだ。
そのため水兵さんのことをライミーと呼ぶんだとか。
ぎゅっと絞ったライム果汁を、さてどうしよう。
ブログを書き終わったら、竜馬に搾って飲んでみるのもよしか。
少し知恵を絞ってみたいと思う。

河合果樹園