スイカズラの花の香りに温室の横を通る時に首部を振らされる。
みかんの花もほとんど終わり、春の薫風もピークは過ぎたかれど、
こっそりと愉しませてくれる自然のルーティーンばかり目につく。
無農薬レモンも無農薬レモネーディアも小指大の実になってきた。
そして、初夏の花が咲いたり、蕾が顔をのぞかせ出している。
これからまた花の管理をしなければいけない時季となる。
収穫までの時間的感覚は年齢とともに短く感じるが、
酷使する肉体的感覚はどうも精神的ではない細胞的に長く感じる。
もうすぐ収穫できそうな初恋リーフの亜鉛パワーとムチンパワーで、
今年も肉体に投資していくことにする。
昨年の11月から栽培にチャレンジしている、
この時季から夏にかけて収穫する無農薬レモネーディア。
名前を夏色レモネーディアと呼ぶ。
栽培方法も未知数、経験も1年目、うまくできるのにはまだほど遠い。
新たなチャレンジで、誰もが考えていなかったことに気づくことが多い。
多くのお客様から端境期に新鮮な無農薬レモネーディアがほしいといわれ、
木に登ってしまうところが少年たる所以か。
とにかく時間はかかるかもしれないけれど、温かい目で見守ってくだされば幸いです。
レモンと比較してレモネーディアに数倍含まれるリモネンは、
不思議なご縁が2乗されたことでその価値が理解できた。
そういえば先日もなぜこのタイミングでという出会いがあった。
貸し切り状態のバーでレモンとビールのカクテル(パナシェ)を飲みながら学生時代の後輩に。
後輩はステージに、横にいっしょに飲んでいた人も後輩。
CDにある「ラン・ラン・トムコリンズ」を聴きながら、今がある。トムコリンズとは・・・。