果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

緑の中で映える黄色と河合果樹園経営塾

2016年05月30日 20時57分12秒 | 日記・エッセイ・コラム
露地みかんが生理落下をともないながら一気に肥大していく。
株もとには黄色くなって落ちたみかんが、春草夏草混在の絨毯にちりばめられている。
ハコベの勢いが復活して、勢力争いを見ていると戦国時代絵巻だ。
当分、雑草を観察しながらの管理が続く。
今年は昨年に続いて、みかん山の頂上の園地に新しくみかんを植えた。
まだまだしっかり管理してあげなければ、いじけてしまう時期なので
なんども四駆の軽トラックで観察しに行く。
燃料がよく減る理由は、そのことに尽きる。
荒れ果てて草だらけだった頂上に通じる道が、往来で少しずつきれいになって行く。
それが何となく気持ちが良く、ついつい草の上にタイヤの位置を合わせてしまう。
雑草と人間の戦いがこんなところにもあるということ。
秋に草刈りをしなくて済むのが大きな戦利品だ。

かねてから豊橋百儂人の事務局のSさんと企画していた河合果樹園経営塾を
6月10日(金)に急遽行なう手はずとなった。

今回は4時間ぶっ通しで、「自分のドメイン・儂人道・セリングポイント
販売・言葉の表現・たしなみ」など、物作りと物が売れる本質にせまって行きます。
時代は双方向といっていたころから10数年、スマートフォンの普及で進化。
何百倍というスピードで世の中が進んでいます。
そんなスピードが速い中、目減りしない文化というものを創造することで、
経営のエッセンスが生まれるようにお話ししていきたいと思っています。
まだ若干の余裕がありますので、興味のある方はご一報ください。
こんな表現も一緒に考えます。
「レモンの島に渡り、レモンの香りの中を歩き、レモン色に染まる」

河合果樹園 http://kawaikajuen.jp

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二酸化炭素固定とビールカクテル

2016年05月23日 19時16分50秒 | 日記・エッセイ・コラム
ここ豊橋も今日は夏を思わせる気温で手袋をはめた手は、
太陽の熱で蒸し風呂サウナといってもいい。
1週間ほど前から、夏草のメヒシバが発芽してきた。
みかんの木が弱っているのにやけに雑草の勢いがいい。
春草と夏草が混在する中、雑草コントロール栽培の管理はとても難しい。
コントロールする手間は、ピンポイントのタイミングでやってくるため、
少し遅れると種を落とすことになり、次年度も悪戦苦闘の種ともなる。
ナギナタガヤもやや倒伏してきた。
そろそろ穂を刈り取って、生え方が薄いところに移動する。
一手間だが、みかん園の景色を作ってCO2を固定していると思うと楽しい。

暑さとともに美味しくなるのが、ビールというのは私の中では世の常識。
2年前からここ豊橋のビールカクテル愛好者の心を射止めているのが、
初恋レモン・レモネードにビールを加えたパナシェというカクテル。

豊橋百儂人のキッチンカーを駆って、
それを初恋レモンアイという名前で販売をしてくれている某氏。
名前は著書にも載っているのでバレバレの感はあるが、
いにしえの古都出身だけあってマルチロケーションを先読みしている。
今年はどうもビールカクテルが巷で流行ってきているようだ。
女性が牽引するトレンドとも言っていい。
優しいのどごしが、ぴったり来るしおしゃれ感があるのだろう。
初恋レモン・レモネードに+スイカやラズベリーやイチゴやサクランボで色づけして
ピンクレモネードにして、それをビールで割ればどんな味になるだろう!
シトラスラボの実験結果待ちと言ったところ・・・。

河合果樹園 http://kawaikajuen.jp/





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風薫る季節と高貴なレモン

2016年05月10日 11時23分57秒 | 日記・エッセイ・コラム
みかん山にはスイカズラ(金銀花)やハリエンジュ(針槐)の花が
山道を駆け抜ける車の中に、薫風には早いかもしれない香りをなげかける。
このところの雨と相まって、フィトンチッドと同じ感覚になる。
露地みかんの花は早いものは満開を過ぎてきた。
無農薬レモンは死に花が多かったので、落ちた後から芽が吹き出している。
このパターンは夏の花が咲かない限り、状態は良くないと長年の経験からくる予感が付きまとう。
無農薬レモネーディアもしかり。
台湾にまで雪を降らしめた、寒波の影響が目に見える形で現実化してくる。
例年と同じ管理では完全にアウト!
変化することを恐れず、臨機応変にやっていきたいと思う。

17世紀、レモンがヨーロッパにまだあまり普及していないころ、
それは上流階級のみが手に入れることができた高級品であった。
食材として、薬として、芸術の静物として、儀式の必需品として、
そして権力の誇示として需要があった。

そう言ったことからレモンはヨーロッパでは高貴なものだが、
歴史的にそういった過程を経ていないアメリカはどうにもならないものとしてとらえられている。
もちろん壊血病の恐怖を克服してからアメリカに伝わったという歴史もある。
だからD・カーネギーの有名な格言、
「When life gives you lemons,you should make lemonade.」につながる。
わたしもピンチの時この格言をたまたま思い出して、初恋レモン・レモネードができた。
販売から3年目、皮ごと絞ったレモン果汁本来の味を応援してもらえるように。
5月3日にマキノ出版から発行された「レモン酢でやせる!病気が治る!」は、
近頃のレモンブームのなかで使いやすく楽しみ実践できる本になっている。
私も知らなかった情報があるものうれしいし、
作り手の体験談として私も紹介していただいたことに感謝する次第です

河合果樹園 http://kawaikajuen.jp/




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