果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

異常に温かい1月とレモネーディア露纏 睦月の雫とおいしさのカタチ

2020年01月23日 20時36分57秒 | 日記・エッセイ・コラム

毎年のことだが、1月は駆け足だ。
あっという間の後半戦、史上最高の暖かさに農家は泣かされることばかり。
友人のNくんのブロッコリーは予定より2ヶ月も前進していて、
収穫に追われて命を削っての仕事になっているのを、
作っているものは違えど自然にさらされる仕事同士、
痛いほど気持ちが分かる。
この地域も販促活動で上京したりして販促活動をしているが、
自然に苦しむ農家にとってマイナスになることも多々あると裏読みする。
販売地域を無視した価格設定が、
そこで販売を生業とするものの機嫌を損ねている気がしてならない。
思い過ごしであることを祈りたいが・・・。

さてここ数年では一番出来の良いレモネーディア露纏。
加工に出していたものができあがったと言うことで、
某加工所まで急いで受け取りに行ってきた。
年に何度と往復する151号線のドライブは、
舗装の良さと心地良いカーブが青春時代を少し思い出させてくれる。
毎回、道中にある二つの道の駅も楽しみの一つ。
ついついあれこれ買って、研究対象にしてしまうのは悲しい性?
持ち帰ったレモネーディア露纏 睦月の雫は、
大人の初恋レモンのラベルを貼ってできあがり。
今週末には山安食料品店の豊橋駅ビル・カルミア店に並ぶ予定です。
少し前に自然栽培レモンで作った初恋レモン・塩レモンペーストも、
同時にデビューとなるはずです。

ちょうど一週間後の30日(木曜日)BSテレビ東京20:55~、
「おいしさのカタチ」という番組で当園が紹介されます。
3分半ほどの短い尺ですが、お時間が許されましたら、
是非見てくださいね!
ホテルアークリッシュ豊橋のレモン料理も放送されるはずです。
今日は予告があるらしいので、この後見ようと思っています。

河合果樹園

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

混沌とした作業の連続と河合果樹園の子供達

2020年01月12日 20時19分50秒 | 日記・エッセイ・コラム

今年は5日までお休みになったので、
仕事始めから戦場の弾丸をかいくぐるがごとくの働きぶり。
休み中も見回りと水やりと貯蔵管理は毎日の日課。
休戦状態から一気に解き放された。
例年ならレモネーディア露纏は寒さギリギリに耐えさせてから収穫するのだが、
露地みかんと同じで糖の集積がとても良い状態なので一気に収穫。
そして貯蔵するものと、待ちわびている人たちがいる
レモネーディア露纏 睦月の雫にするものと仕分ける。
この1000mlのストレート果汁、一日30mlを水などで薄めて
1ケ月かけてむと健康診断が楽しみになるというお客様がいる。
お医者さんに何をしたのかと問われたそうだ。
複雑な精油とヘスペリジンのポテンシャル、まだまだ未知の世界がある
無農薬レモンは優しい味のフルーツレモンに変貌中。
今年は1番果が温暖化の影響で落ちてしまったので、
2番果をなんとか実らせたため小玉で推移している。
今のところ暖冬なのでもう少し大きくなってほしい。
無農薬レモネーディアは今年のパターンで肥大良好、
ただ9月から収穫しているのでだんだんなっていおる様子は寂しくなってきた。
いつまでお送りできるか不安だが、こちらも完熟状態を見計らって、
お待ちいただいている無農薬レモネーディア果汁1000ml 艶書に生まれ変わってもらう。
今年で3回目の収穫となるマザー・ヴィクトリア
5年の歳月をかけやっと良い状態のなり具合。
こちらも他のものと同様糖度が高く推移している。
味を見てみると今月末の収穫か?なと予想している。
βクリプトキサンチンとシネフリンとノビレチンとタンゲレチンの宝庫であるが、
食べてみると優しい味で、「良薬は口に苦し」とは真逆で美味しい。
マザー・ヴィクトリアは機能性柑橘として、
フードアオシスあつみさんで販売予定ですので、よろしくお願いします。
最後に春の陽気を感じる頃、春風紅甘夏と続いていく。
始まりの仕事と終わりの仕事が混沌として連続していく農作業に、
うまく頭の中を整理して時を刻んでいきたいと思う。

河合果樹園

無農薬フルーツレモン

マザー・ヴィクトリア

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

謹賀新年! 35年を振り返って&新たなる目標

2020年01月02日 11時14分33秒 | 日記・エッセイ・コラム

新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

多くのお客様と友人、そして節目節目でご指導いただいた先生方のおかげで、
大学卒業&就農から35回目のみかん作りも残りわずかとなった。
振り返ると多くの失敗や勘違いもあったが、
微妙な経営感覚は平均点以上を維持できたのではないだろうか。
多くの場合、自然の猛威にさらされて山あり谷ありの
農業経営となるところ、次の種を撒いておくことと、
そのときの諦めない瞬間的判断がうまくかみ合い谷のない35年間であった。
温室みかんから始まり、露地みかんの減農薬無化学肥料栽培、無農薬レモン、
無農薬レモネーディア、6次産業化、自然栽培レモン、そしてデビューを待つ子たち。
経営企画では地産地消型みかんのオーナー制度、初恋レモンプロジェクト、豊橋百儂人など、
すべて10年以上結果を出し続けることができた。
その集大成としていただいた日本農業賞「食の架け橋部門」大賞受賞は一区切りになったと思うが、
まだまだ目標地点へは少し距離があるので、多くの友とワンランク上をめざしたい。

さてこれからの経営の問題点として一番気になるのが、温暖化による気候変動!
特に台風による被害は一昨年大きく私の中で増幅し傷跡をのこしていった。
農業自体、炭酸同化によって温暖化抑制に貢献している部分と、
化学肥料や過剰散布や燃料、そして石油由来の資材など
まだまだ二酸化炭素抑制に小さくても貢献できる部分にアプローチして行こうと思う。
そこで問題なのが、農家の過剰労働。
なぜ過剰労働になるのかは長くなるのでおいておくとして、
価値観の転換が起きない限りブラックからは解放されない。
ということは二酸化炭素抑制は価値観の転換が怒らない限りハードルが高い。
エシカルな栽培、そしてエシカルな消費を再確認しようと思うが、
20年以上目標として少しずつ変革した中で、
既存の流通に関わる人たちのエシカル度がセットになると前に進むことができない。
でも迷いを背負いながら36回目の農夫の仕事をこなして行きますので、
ご協力をお願いいたします。

河合果樹園

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする