果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

これからの作業と百儂人まつり:ワシらの『五感』大公開

2017年08月29日 19時42分46秒 | 日記・エッセイ・コラム
温室みかんの収穫がとうとう終了となった。
例年より10日ほど早く肩の荷を下ろしてくれた。
今週末から最低気温が下がるという予報。
暑さに耐えていた植物にとっては一息着ける
とてもいい条件になるだろう。
ただ初恋リーフは花芽の分化が進んでしまって、
蕾が出てくると作り手はその処理に手数をかけることになる。
そのためには剪定をして、生殖成長に向かうのを阻止し栄養成長を保つ。
漢方野菜としての葉を収穫する植物の宿命的管理である。
空域清浄機機能にうれしい自然栽培のレモン園はそろそろ3回目の草刈りが待っている。
そこに宿る多くの虫達にとっては天変地異だが、
草と縄張り争いを強いられるレモンにとっては心地よい未来といえる。
刈り手はしたたり落ちる汗が目にしみるが・・・。

百儂人まつりまで、とうとう1ヶ月となった。
前回のブログでは百儂人ビールカクテルだけの紹介だったが、
水を使わないで作ったプレミアム百儂人カレーも百儂人まつりで提供させてもらう。
なんども試作&試食を重ね甘さと辛さの二重奏が皆さんの味覚を刺激するはず。
地域の元気の源に発展することを願いながら、
忙しさのを超えてのチームワークにはその輪の中にいながら頭が下がる。
今回の百儂人まつりのテーマは、ワシらの『五感』大公開。
サポーターの皆さんにも協力をいただくその内容は、
見る! ◆ワシらの愛用品展
香る! ◆ワシのアロマ
触れる!◆ワシの手
聴く! ◆ワシのBGMライブ
食べる!◆ワシめし
といった盛りだくさんの参加色の濃いものとなっています。

是非、皆さんの五感レベルをぐっと上げる体験をしに来て頂きたいと思います。
農の物作りを手弁当の活動でやるところに、農の文化が地域の文化になる素地があります。
農の本質を少しでも伝えることをしていけば、
必ず空疎な享楽でない部分を理解できる日が来る。
豊饒の土地に舞い降りる人達が増える、そんな百儂人まつりでありたい!






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脱皮した柚子坊と円月殺法、そして百儂人ビール試飲会

2017年08月22日 18時21分00秒 | 日記・エッセイ・コラム
ツクツクボウシがクマゼミやアブラゼミに混じって鳴いている。
蒸し暑い天候の中、少々秋風を感じるセッションだ。
無農薬レモンやレモネーディアの温室の中に、
妖術使いのようにどこからともなく侵入し、
世代交代を謳歌している不届きものがいる。
彼らにとっては大まじめな塩基配列による所行なのだが、
作り手にとっては、勢いよく音を立てて1本の葉脈だけを残して
せっかくの生産工場のメインマシーンを食べられては大きなダメージだ。
だから、温室の中には夏のキュリアスキッズが持つ3種の神器のうちの一つが隠してある。
そして発見と同時に、それを振り回し捕獲する。
通常、それは上から振り下ろす方が多いかも知れないが、
私は下から上へと振り上げて円を書くようにして振り下ろす。
そうするとレモンの木に振り下ろしたタモが当たらないように、
着地点を一瞬考える時間ができてうまくコントロールできるからだ。
捕獲したアゲハチョウは、申し訳ないが私の殺生の対象として踏みつぶして殺す。
無農薬栽培故、殺生の対象は少ないけれど、
食べ物が口に入るまでには、多くの犠牲がともなっている。
そしてその中には少なからず、身体の部分的犠牲もある。
考えれば考えるほど、自身のご機嫌を伺うことになる。


さて今日は待ちに待った豊橋百儂人が開発した、
百儂人カレーと百儂人ビールの試食&試飲会がカフェめし屋ブラボーさんであった。
昨年の百儂人まつりで、華々しく登場した百儂人ビール。
今年は新たに3種類のビールカクテルをデビューさせるための最終調整である。
①米儂人のお米から作った一夜酒とビールのマリアージュ。
②葡萄儂人の巨峰ジュースとビールのマリアージュ。
③玉蜀黍儂人のトウモロコシペーストとビールのマリアージュ。

儂人とサポーター有志のいろいろな意見が交錯しながら、
ひとつのビールカクテル文化がここ豊橋で今年も花開く。
3年前から豊橋のいろいろな飲食店やキッチンカーで販売してもらっている、
初恋レモンアイは一足早く文化として定着しているから、
次から次へと儂人ビールがデビューして愛されるようになるといい。
9月30日(土曜日)の百儂人まつりが初登場となる。
ノンアルコールもご用意してお待ちしております。

河合果樹園 http://kawaikajuen.jp/





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盆前の愚痴と痛みとほっこり画像

2017年08月10日 19時47分42秒 | 日記
台風5号の爪痕は運よくつかず、恵みの雨となった。
お盆前の山の日の影響で市場出荷日が減ってしまい、
仕事をこなす機会をロスする年だ。
休みを増やして消費を喚起するために、いろいろな施策を行うのだが
どうも生産の機会をロスしているように感じる。
無理して少ない日数で収穫出荷することは、
私たちにとってはブラックな世界へと貶められているように感じる。
机の上からどんどん現場が乖離していくのなら、何もしない施策が一番だと思う。

無農薬レモンや無農薬レモネーディアはかなり大きくなってきている。
成りが薄いのもあるが、無事に収穫までたどり着きたいものだ。
フェーン現象で息もできないほどの高温が心配となるが、
作っているもののご機嫌をうかがいながらも、
無の境地で毎日を消化していこう。

このところ苦しんでいるのが、我が移動手段の根幹部分。
赤く色付き、かなり大きく見える。
当然、動かすと信号が脳に伝わり痛みを感じる。
じっとしていなければ治らないのだが、
来年の出来にもかかわる繁忙期、痛みは集中力と脳内麻薬で
最低限の仕事をこなさなければすべてが崩壊の方向に向かってしまう。
休憩時間はアイシングをして、大きさを縮小方向へ。
完治まで長い期間かかりそうだが、なんとかだましだましやっていきたい。
体が資本の職業、一種アスリートと呼んでもいい部分がると思う。
一流のひとつの条件は「けがをしないこと」だったが、
長く続ける生業には「けがに強いこと」といった方がいい年齢になったのか。

とにかくベストな状態に早く戻して、一杯やりたいと思う!

河合果樹園 http://kawaikajuen.jp/





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