まだまだ温室みかんの収穫は続く。
朝早くからの収穫作業もさわやかな空気を胸一杯に吸い込むことができるようになってきた。
厳納薬栽培の温室の中は相変わらずスパイダーハウスとなっていて、
自分の顔がクモの巣とお友達になることも多い。
みかんひとつひとつの色を確認しながら、
収穫できるみかんを選んで切っていく作業は集中するとあっという間に時間が経ってしまう。
肩の痛さなど一心不乱な作業が忘れさせてくれるが、
回復力は本当に遅くなってきたなというのが不惑倶楽部後半の現状である。
セミの狂想曲の中、優々と舞い上がる赤とんぼ。
頭を垂れてきた稲穂。
黄色くなりゆっくりと落ち始めたさくらの葉。
差し込む日差しも部屋に入ろうとしている。
これから食べ物の美味しい食欲の秋がやってくる。
食を支える私たちの生業は、私が就農した頃は3Kと呼ばれた。
「汚い・危険・きつい」と尊敬されない職業へと導かれた。
だが元気がよく、頑張っている農家はいつの時代もそんなことは気にしない。
農業に多くの人が注目するいま、
これから儂らは新3Kできたい!
百儂人3K:◎革命、◎喝采、◎回帰!
すこしかっこよすぎるか。