予想外の雨が強くなってきた。
定期的な雨にみかん山の頂上の園地に行く道路は、
ぬかるみからなかなか脱出できず、
いすゞのトラックの下回りはいつも泥と友達になっている。
今日は無農薬レモンと無農薬ライムと無農薬レモネーディアの2番花の管理作業を、
誘因などしながら地味ではあるが結果に繋がる様に手をかける。
良い感じで実がとまってくれると有り難いが、
農業の難しいところはその作業が
やらなければ良かったという場面に遭遇するところだと思う。
蓄積された数多くの経験から、外すことのない領域には入っているが、
経験値の少ない生産者にとっては気候変動は本当に辛い。
養老孟司先生曰く、「1990~2020年の間に昆虫の80~90%がいなくなった」
という昆虫の立場から見た気候変動を考えればその事の大きさを計ることが出来る。
乗り切るには環境に負荷をかけない栽培と経営を両立した、
空想力を伴った生産力かと思う。
そんな栽培に舵を切って30年以上、
答えへの方程式は最悪な外部環境でどんどん難しくなっていく。
今年から量産確定な無農薬ライム、
日本人にはライムライフはまだまだ素敵な状況への距離は大きい。
無農薬で生産する私自身もライムライフをやっと学び始めたところだ。
ちょうど今の時季は花と小さな実とやや大きな実と収穫できそうな実が少々!と
温室の中で四季咲きを見事に表現出来ている興味深い状況。
実は落ちやすく、その克服に苦労はさせられるだろうが、
安定的に栽培できるように小さなイノベーションを起こせれば・・・。
そして最大の心配はライムライフの浸透と実需者との出会い。
相思相愛の出会いが訪れてくれるセレンディピティーへ、進んで行きたいです。