果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

最近思うこと

2007年05月29日 14時56分18秒 | 日記・エッセイ・コラム

ブログをはじめてから、気がつけばいつの間にか2年も経っている。
思えば情報発信がもとでいろいろな体験をさせてもらい、
心躍らされるわくわくする気分を自分なりに書かせてもらっている。
たぶん子供の頃の自分だったら、絶対に続いていなかっただろう。
これも自然と微妙な距離を置きながら、それから感じる何かを具現化していく
農の作り手という職業のたまものだと鳥瞰している。

ブログをはじめて最近気がついたことがある。
それは農産物や農業のバックストーリーをいろいろな方が紹介する文章には、
比喩的表現や形容表現がとても少ないと言うことだ。
そういった表現が少ないため、私のいるこの世界はとても価値が感じられなく、
読者は思うのではなかろうかと。
確かに写真やキャッチコピーでその代わりは十分果たされているかもしれないのだが、
農業の伝統的な重みや高度な技術はやはり、音楽や旅や食を表現する文章のように、
綴ってもらえれば・・・。
難しいし取材に膨大な時間がかかるのも重々承知の上での・・・お願いである。

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ハリエンジュ

2007年05月16日 21時49分22秒 | 日記・エッセイ・コラム

先日の日曜日、わんかせの里の植物調査をメンバーの人たちとおこなった。
季節ごとに顔色が違う植物とその香りをかぎながらの植物調査は、
気が遠くなるような贅沢に感じる。
野バラ、野イチゴ、スイカズラ、ハリエンジュ、テイカカズラetc.
この季節、私はスイカズラの甘い香りがことのほか好きである。
香りと甘みを兼ね備えた蜜を吸ったことは、名前から容易に想像できるだろう。
また花の色が白から黄色に変わるため別名キンギンカと言われており、花言葉は愛の絆。
この年になってから覚えることの方が、何故か新鮮であるのがとても不思議に感じる。

今回の調査はたまたまハリエンジュの開花期と重なった。
ハリエンジュは別名ニセアカシアと言われており、
藤に似た形の白い花をつける落葉高木である。
個人的にうれしかったことは、
ハリエンジュはNOxの利用効率が高かったり、
空中窒素固定菌と共生していたりしているという点である。
そんな理由で環境対策にいいと聞いていたので、
見つけたことがうれしかったのだ。
教えてくださった【風の自然学校】の武田さんありがとうございました。

Harienjuniseakasia

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雀の愛情

2007年05月03日 19時52分49秒 | 日記・エッセイ・コラム

2段重ねのコンテナ、下のコンテナの周りを我が家の愛猫ミーコが入ったり来たり。
ミーコは我が家始まって以来の品格があるといわれている猫である。
背筋がトラを髣髴させるような美しいラインを描いているのが、所以というところ。
いったい何をやっているのかと見に行ってみると、中に雀が入っている模様。
私が上のコンテナをとると雀が飛び出したが、うまく飛べずにミーコのすぐそばに落ちた。
その瞬間、もう一匹の雀が突然ミーコの前に羽ばたき注意をそらし、
猫のつめをかいくぐり難なく電線に。
注意をそらした雀のおかげで、
コンテナに入っていたすずめはかろうじて逃げ遂せた。
番いのすずめの連係プレーに、生き物の凝縮された愛情を再確認。

たくさんの日本昔話に出てくるすずめは、
日本のスローライフ&スローフードとは切っても切れない動物なのだと改めて思った。
昔から人間の周りにいる動物や植物と仲良くやっていく。
そんな大切な感覚を某肥料屋さんの
【一粒は鳥のために、一粒は虫のために、そして残りの一粒は人のために】
という三粒の社是が、
まったく関係のない騒動のおかげで、私の頭の中のクモの巣へとリンクしていった。

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