困ったことにここ豊橋はまったく雨が降らない日が続いている。
そして高温と乾燥した風が吹き、河合果樹園の柑橘類達も体力を奪われている。
今週から露地みかんの灌水作業を本格的に始めた。
もちろん温室の中の無農薬空間も毎朝晩の灌水は欠かせない。
まだ2週間ほど雨は見込めない予報が心を揺さぶる。
夕立でもいいから少しお願いしますと祈る。
このところ、料理を作ることにどうも気持ちをもっていかれる。
それはホテルアークリッシュ豊橋の料理長と
emCAMPUS FOODの料理長と副料理長に影響を受けているからだ。
生産者という立場を少し相手の立場に踏み込んで、
お互いの距離を縮めていると
自然と生産物をどうしたらお皿のステージに立たせる事が出来るか?
と妄想は膨らんで行く。
柑橘類のジャムは夏野菜にのせて食べるとぴったりくる。
今日はベルガモット100%果汁「ベルガモット物語のItalian Mystery」を
アマニオイルへ一滴入れてドレッシングを作ってみた。
オメガ3のアマニオイルが爽やかな香りに包まれ味が調う。
夏果物にも一滴が光る。
そんな河合果樹園の商品をアレンジに使い、自身の作ったものをリスペクトする。
自身、または自社の作ったものを食べなかったり、
自分の販売したものを体に入れないなど、
プロパガンダと真逆の行動はやはりハートは黒いと思う。
7月29日(月曜日)豊橋市で開催された
第一回フードクリエイターアワードの審査員をさせてもらった。
フードクリエイターの聖地を目指してのコンテンツの一つで、
フードバレー構想実現のいわばアンサングヒーローを発掘するという壮大な目的がある。
生産者代表の審査員として技術的な質問や地産地消に向けての質問など、
素晴らしい登壇者の皆さんの答えを咀嚼し評価するのは本当に難しかった。
ただ食べ物の生産段階にどれぐらい社会的影響力を与えているか?
単なる消費になっていないかは見極めたつもりでいる。
良い経験になったと同時に、自身の高みへの違う階段が見えたような気がする。
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