里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

新型コロナ禍の中で鎮守の神社秋の祭典を挙行

2020年10月26日 | 暮らし

昨日、鎮守の神社の秋の祭典を挙行しました。

新型コロナウイルス禍の中にあり、春の祭典は中止されました。秋の祭典の中止も検討されましたが、注意しつつ挙行すべしが総意でした。
集落だけの小さな講中ながら、本社から御分霊を受け120年の歴史があります。不肖私が代表を仰せつかっています。
例年なら、年に一度当番者が本社に代参して祈祷を受け御神符(お札)をいただくのですが、今年は郵便祈祷という制度を利用し、取り寄せました。講中のお札と講員に配るお札があります。


まず、早朝に世話人と当番者が集まり、境内の掃除。


本来は旗揚げをするのですが、密な作業になるので自粛し、しめ縄だけになりました。
拝殿の準備をします。


ご祈祷は9時からです。
お供え物を飾ります。


米、水、塩と御神酒、海の幸、山の幸をお供えします。今年は自家製の野菜はキャベツにしました。甘柿もあります。
全員マスク着用で、対面にならないよう一定の間隔を保つようにしました。
宮司にご祈祷いただきます。


代表してサカキを奉納。全員で二礼二拍手一礼で礼拝。
御神酒をいただきます。
いつもなら、この後は移動し直会となるところですが、残念ながら自粛。御神符(お札)をお配りして散会となりました。物足りなさを感じる方もいたと思いますが、やむを得ないことです。

元気なナスを強制終了する

2020年10月25日 | 畑:果菜類

 ナスはまだ余力を残していますが、強制的に終了します。
 今年のナスは勢いが良く、この時期まで旺盛な姿を保っているのはここ10年来記憶にありません。品種は渡辺採種場の中長なす「くろべい」、ごく一部「千両2号」。


 収穫は6月20日頃から始まり、4ヵ月が経過しました。夏場に樹を休ませる更新剪定はしていないので8月の猛暑中もたくさん成り続け、それでも成り疲れを起こしませんでした。天候の関係がありますから収穫の波はあるものの途切れることなく穫れ続けました。


 今月に入り最低気温が5℃くらいまで下がる日もあり、大きくなるのに時間はかかっていますが、おしまいにするにはもったいないくらい小さい実が着いています。


 要因として考えられるのは、やはり畑を変えたこと。たまたま今年は強風が少なかったこともありますが、前の畑は風当たりが強くよく傷められました。また、土が新しくなったことも良い結果をもたらしたのでしょう。
 

 整枝は主枝と1番花直下の側枝2本を伸ばす3本仕立て。誘引は中央の1本の支柱と、畝の両側に設けた横の直管パイプを徐々に上げていく簡易な方法。4回で最上位まで上げました。例年はこれで誘引止めもせず問題ないのですが、今年は丈は2メートル越えで枝が下がり、最後はところどころを支柱に誘引止めして凌ぎました。


「ふところ枝」の整理と追肥は定期的にやって来たので、それも上手くいったようです。
 前の畑の時は、後作がないのでほとんど枯れるまで放置していましたが、この場所は越冬野菜を作付けするのでそういうわけにはいきません。残念ながら、ここで強制的に終了させます。


 まだ良いナスが穫れています。


 小さなナスが多数残されていますが、助っ人は漬物にしたりして無駄なく利用するようです。


山野草のホトトギスを水墨画で描く

2020年10月24日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙

 山野草のホトトギスを水墨画で描きました。
 ホトトギスと言っても、野鳥のホトトギスを連想する方が多いのではないでしょうか。この辺りでも姿は見えなくても、「テッペンカケタカ」だったり「特許許可局」と鳴くホトトギスの声は時々聞きます。漢字で書けば不如帰。杜鵑、時鳥や子規なども出てきます。
 以前、ホトトギスという山野草があることを知りませんでした。我が家の庭には昔からあったのに名前を知らなかったというお粗末な話し。
 そもそも山野草のホトトギスの名前は、野鳥のホトトギスの胸に入る多数の斑点が花弁の模様と似ていることに由来するらしい。里山の住人でありながら野草にも野鳥にも疎いことが露呈しました。
 それにしても、このホトトギスの花弁の描きにくいこと。大分前に描いた時にも苦労したことを思い出しました。
 

庭にダイモンジソウとホトトギス

2020年10月23日 | 

 庭のダイモンジソウが満開になっています。


 ダイモンジソウは白い小さい花を健気に咲かせているので、好きな山野草です。


 以前はもっと沢山ありましたが、かなり薄くなってしまいました。その原因は、この南側にあるコウヤマキが玄関が日陰になるほど高木になり、やむを得ず切り詰めたことにあります。当初はそのような認識がなかったのですが、アズマシャクナゲが枯れたのも同様の原因と結論づけました。ダイモンジソウは昨年は少し復活して増えてきたようにも見えましたが、そうとも言えないようです。


 ダイモンジソウは日陰の湿った岩場に生える多年草らしいので、高いコウヤマキの陰になる環境が適していたのでしょう。
 この辺りにもかなりありましたが、ほんの僅か細々と残るのみです。


この場所はアズマシャクナゲの大株があったところなので、それに守られていたのかもしれません。
 ダイモンジソウの花弁は、小さいながら見事に大の文字の形をしています。名付けた方は素晴らしい。


 これは薄くなったダイモンジソウを見て、助っ人が持ってきたピンクのダイモンジソウ。園芸種だろうと思いますが、何れ地植えするつもりのようです。


 こちらはホトトギス。


例年より少し遅れているでしょうか。こちらは少し増えすぎました。


しかし、今年は少し葉色が薄い気がします。夏場は半日陰を好むようなので8月の猛暑が応えたのかもしれません。


こちらの日陰になっている方のホトトギスの葉色は濃緑です。


 実は、このホトトギス。かつて、草花に疎い私は名を知りませんでした。花がダイモンジソウのように清楚とも言えないので興味も湧きませんでした。ある時、水墨画の課題に出てきて知ったのでした。


 ホトトギスの名前は、花弁の赤紫色の多数の斑点が野鳥のホトトギス(杜鵑)の胸に入る模様と似ていることに由来するらしいですが、野鳥にも疎い私には分りません。


 ダイモンジソウもホトトギスも20年ほど前に亡くなった母が植えたものなので、なくすと申し訳が立ちません。

早生ハクサイを穫り始める

2020年10月22日 | 畑:葉菜類

 早生ハクサイの収穫を始めました。
 品種はトーホク種苗の「郷秋60日」。


 今どきのハクサイは結球部が黄色の濃い黄芯系といわれる品種全盛ですが、この品種も同様です。8月15日に直播きしました。干天続きで欠株が出、何株か追い播きしています。生育がやや不揃いです


 日数から言うと順調なら何日か前に収穫出来ていいはずです。しかし、8月の干天、9月の雨、10月も昨年の台風19号のような台風の直撃を受けていないものの天候は不安定で、生育は遅れました。
 昨年の今頃はしっかりと結球した早生ハクサイが穫れていましたが、今年のハクサイは結球がまだ緩い。


 きっちりの結球とは言えないものの十分食べられるようにはなっています。このくらいから穫り始めないと後が詰まってくるので穫り始めました。10月の気温が高いと腐れる株も出ますが、今年は出ていません。
 以前少し出たことのあるホウ素欠乏や石灰欠乏といった症状も見られません。
 こちらは中晩生の「郷秋80日」。


早生種より10日ほど遅く播きました。

葉が立ち上がり結球の気配が見えてきました。


 結球の進んだこの早生ハクサイを収穫してみました。


早生ハクサイとしては大きさは十分です。2.5kgくらいでしょうか。


 秋野菜が次々と収穫期を迎えていますが、昔からこの辺りでは秋野菜の主役はハクサイです。漬物需要が少なくなりハクサイの作付けを年々減らしているものの、ハクサイの収穫が始まると秋野菜の季節到来を実感します。