独創的なアイデアのヴィンテン・カムヘッドは
使い勝手の良さから全国のテレビ局に導入されました
映画キャメラのミッチェルのフリクション・ヘッドから
テレビカメラはやっと開放されました
テレビカメラにはフィルムはありません
一度、ヴィンテン・カムヘッドでカメラの重点調節を
すれば、番組中はフリーになります
スポーツ中継では中継が始まる前の
カメラ調整時間にカムヘッドに乗せられた
カメラのバランス(重心位置)を調整します
50倍、とか100倍の大きなズームレンズを使用する場合も
レンズとカメラの総合重心の調整が
キチッととれていれば、
カメラから手を離してもその位置(角度)で
止まっています。
映画キャメラは銀塩フィルムに撮影されます
そのフィルムはマガジンに装填されています
未感光のフィルムが詰まったマガジンは
マガジンの前に目方がかかっています
そのマガジンも撮影が終わるころは
露光済みのフィルムがマガジンの後に巻き取られて
今度は、マガジンの後が重くなります
映画キャメラはマガジンの状態によって
キャメラとフィルムマガジンの総合重心の位置が
連続的に変わっていきます
テレビカメラ用のヴィンテン・カムヘッドは
映画キャメラでは使えません