初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

時代小説作家・佐伯泰英

2011年04月30日 21時27分59秒 | Weblog


佐伯泰英の「密命」を読み始めました

第1巻は、豊後相良藩(架空)の

蔵書から消えた切支丹本を奪還するため、

藩主の密命を受けて形式的に脱藩した

金杉惣三郎の活躍を描いています。



第2巻以降は、八代将軍徳川吉宗を

激しく憎む尾張徳川家(徳川継友、徳川宗春兄弟)の

陰謀と刺客に立ち向かう惣三郎と、

剣の道に邁進する息子・清之助の姿を描いています



この時代小説のヒーローは

金杉惣三郎(かなすぎ そうざぶろう)

元・豊後相良藩士。「かなくぎ惣三」

(字が下手で金釘流であったため)、

「ふぬけ」と馬鹿にされています

実は相良の龍と呼ばれた直心影流の達人で

秘剣「寒月霞斬り」の使い手。

六尺を超える長身で、無精髭を生やしています。

藩主の密命により身分を隠して

江戸に潜んで生活しています。



前妻あやめとの間に清之助とみわの一男一女、

後妻となるしのとの間に次女結衣をもうけます。

金杉清之助(かなすぎ せいのすけ)は

金杉惣三郎とあやめ(故人)の長男です。

第1巻初出時では6歳。でしたが、巻を読み進むうちに

物語の中で比重を増していきます

息子、清之助は武者修行に諸国へ出て行きます




「密命」(みつめい)は、祥伝社文庫から書き下ろしで

行されている佐伯泰英の時代小説シリーズです

「月刊佐伯」の異名をとるほどのハイペース

(ほぼ20日で文庫1冊分を

書きおろしているという)で作品を発表する

人気時代小説作家になっています

スペインの陰謀や、冒険小説を描いていた

佐伯泰英が、180度以上の方向転換の

なんと剣豪時代小説で人気作家となる変身ぶりに

驚きました。

あまりにも見事な変身ぶりに

売れなかった陰謀小説や冒険小説を

あらためて読み始めました。