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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 「奥の細道」ゆかりの大垣で起業、「むすびの地」を目指す 3809-5128
経営コンサルタントを半世紀にわたってやってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。
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また、あなたのクライアント・顧問先やお知り合いの会社で、ここで紹介したい企業・団体等がありましたら、是非ご連絡ください。
■ 「奥の細道」ゆかりの大垣で起業、「むすびの地」を目指す 3809-5128
松尾芭蕉の「奥の細道」は江戸の千住から始まった。隅田川にかかる千住大橋 の近くには、芭蕉が出発の際に詠んだ「行く春や鳥啼(とりなき)魚の目は泪」 と刻まれた矢立初(やたてはじめ)の碑が建っている。そこから約5カ月に わたって東北・北陸地方をめぐった芭蕉は現在の岐阜県の大垣で旅を終えた。 大垣市内には「奥の細道むすびの地記念館」が2012年に完成し、芭蕉が詠んだ 俳句などを紹介している。
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その芭蕉ゆかりの地そばに本社を構えるのが、企業主導型保育園を運営する R社だ。看護師として働いてきたK代表取締役が「赤ちゃん を預かる保育園にこそ看護師が必要」との考えから7年前に起業し、看護師常駐 の保育園を市内2カ所に開設したのである。以来、女性の活躍を応援したいとの 想いから、母親の再就職支援や訪問保育、さらにSDGs活動や高齢者自立支援と 事業を広げている。
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K氏は愛知県豊橋市の出身。同市や岡崎市で看護師として働き、その後、 結婚して名古屋市に移り、さらに第一子出産直前に家庭の事情で大垣市に移住 した。奥の細道で約2400kmを移動したといわれる芭蕉には到底及ばないものの、 K氏も故郷を離れ、それまで縁もゆかりもなかった大垣にたどり着いた。 JR東海道本線の快速電車に乗れば1時間半ほどで移動できる距離だが、親類も 知人もいない初めての土地で出産、育児と、当初は不安な日々を送ったという。
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話を芭蕉に戻すが、大垣で2週間ほど過ごしたあと、「蛤(はまぐり)の ふたみにわかれ行秋(ゆくあき)ぞ」との句を残し、桑名へとまた旅に出た。 そんな芭蕉とは異なり、K氏は2児の子育て、看護師への復帰、そして起業と、 大垣に腰を据えた格好だ。「とても住みやすい場所」(K氏)という大垣が 自身を含め多くの人たちにとって「むすびの地」になるよう、K氏は今後、 行政や企業と連携して魅力あるまちづくりを目指していく考えだ。
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