■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 DX成功のカギは経営者にあり! 3726-5114
経営コンサルタントを半世紀にわたってやってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。
【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】は、皆様から寄せられたり、私が支援したり、見聞したりした企業の事例を紹介していますが、お陰様で、毎回拍手をいただいています。
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■ DX成功のカギは経営者にあり! 3726-5114
中小企業にとってDXは避けて通れないテーマとなっている。しかし、実際に DXで成功したケースは多いとは言えないようだ。なぜなのか。過去の調査では、 中小企業でDXが進まない要因として、DX・IT人材の不足を挙げる企業が多い。 これらの要因は確かにあるのだが、さまざまな中小企業を見るなかで、やはり DXへの認識が経営者に正しくなされていないことを痛感する。
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DXとはデジタルで事業を変革(トランスフォーメーション)させることである。 変革が主眼で、デジタルはそのためのツールに過ぎない。しかし、DX導入が 進まない企業を見ると、デジタルツール導入に関心がいき、肝心の変革を忘れて いることが多い。
さらに、デジタル導入を社員任せにし、経営者は我関せず というケースもある。自社をどう変革させるかを考えるのは経営者の役割だ。 わが社のDXはなぜ進まないのかと首をかしげる経営者は、DXの目的と手段を はき違えていないのかを改めて問うてみてほしい。
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岡山で清酒や醤油などの醸造食品を製造する醸造設備を受注生産するF社は、DX導入で大きな成果をあげた代表格と言える企業だ。同社は まず、自社の将来像を「醸造を原点に、世界で『微生物インダストリー』を 共創する企業」と掲げ、実現するためにデジタルの活用が不可欠であると位置 づけた。
同社も最初はデジタルスキルのある人材はたった一人だった。しかし、 副社長を筆頭に、社内の改革意欲のある人員を集め、手探りでスタートさせた。
当初から全社員に関心をもってもらえるように、改善策を徹底的にヒアリング することから始め、参画意欲を高めた。製造現場など、それまでのやり方を 変えることに抵抗を示す部署もあったが、副社長が自ら、なぜ変革が必要かを 現場に説いて回った。
これらの努力で短期間に21ものデジタルツールを導入し、 業務の効率化や経営を見える化を実現させた。
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全社でDXに取り組む中で、デジタル関連の資格を取得する社員が延べ21人も 誕生するなど、社内のデジタル人材の育成も自然と進んでいった。今後はAIを 活用して酒造りに欠かせない杜氏の技能伝承をサポートするシステムを開発する など、取引先企業に役に立つことに取り組むなど、同社のDXは着実に進化して いる。
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F社のケースを見ますと、なぜDXに取り組むのか、経営者が社員の理解を 得られるまで何度でも説明し、取り組みの最前線に身を置いています。これこそが、DXを成功 させる第一段階と言えます。
出典: e-中小企業ネットマガジン掲載承認規定に基づき作成