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【心 de 経営】『書話力』を高める 7103 納得していただくときの話方

2024-11-21 12:03:00 | 【心 de 経営】 表現力を高める

  【心 de 経営】『書話力』を高める 7103 納得していただくときの話方    


 私には、「正しい日本語」とはなにか、というようなことを書いていくだけのバックグラウンドがあるわけではありません。一方で、人前でお話をする機会が多々あります。少しでも「美しい日本語ですね」と言われるような言い方をしたいと平素からこころがけています。
 経営コンサルタント歴半世紀の経験から体得した『書話力』を皆さんとわかちたいと考え、図々しくここにご紹介します。あまりにも「あたり前」すぎて、笑われてしまうかも知れませんが、「あたり前のことが、あたり前にできる」という心情から、お節介焼き精神でお届けします。
■【あたりまえ経営のすすめ】3 すべてのビジネスパーソンがめざす一歩上の発想とスキル
  時代に即したスキルを磨きながら、業務に活かし、自分の更なる成長に繋げるにはどうしたらよいのでしょうか。その方法は、多岐にわたると思います。
 「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズの第三章として、経営コンサルタントという仕事を通して、感じてきたことを、ビジネスパーソンに共通する面を中心にお話しています。
■3-700 「書話」とは何か? ビジネス表現力を身につける

 「日本人は、議論に弱い」「日本人は、論理的な話し方ができない」などとしばしば言われます。かくいう私も、そう言われる人間のひとりです。
 しかし、経営コンサルタントという仕事を半世紀も続けているうちに、それでは通じず、次第に、私なりの話し方やビジネスの仕方が、不充分ながら身についてきたように思えます。話すだけではなく、書くことにも共通する「表現力」というスキルがビジネスパーソンには不可欠です。「書く力」「話す力」をあわせて『書話の力』といい、表現力というスキルの一翼を担わせています。
 この体験は、当ブログ「【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業」としてもお届けしています。
  
 
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/c39d85bcbaef8d346f607cef1ecfe950
 
 7713 納得していただくときの話方
 私達は、どの様な時に、どの様な内容の話を人の前で話をするのかは、目的や話す人、関係者などで千差万別です。雑談もあれば、報連相もあり、経営者が会社の方針を説明するなど、いろいろあります。ですから、それらを勘案して、「何を、誰に、何のために話す」か、目的が明確でなければなりません。
 前項でも触れましたように、落語家さんなどは、相手を楽しませる目的で話をします。家庭で、家族の誰かに対して訪問者や電話があった時には、内容の伝達や、時には説明などが必要です。このような伝言のための話は政策に伝えることが主目的です。
 人を楽しませることが職業である、ナレーターや役者さんなどは、相手に感動していただくような話をしなければ仕事として成り立ちません。
 その目的に応じた成果・結果に結び付けるように、話の内容や構成を明確にしなければ目的を達成することができないのです。

 話の内容としては、「行動して、成果に結び付ける」という目的のこともあります。
 私達ビジネスの世界に活きている者には、ビジネス界における独特の内容もあり、話し方も目的に応じて、ケース・バイ・ケースで、臨機応変に対応しなければなりません。
 ビジネスパーソンの場合、話をするということは、「ただ、話すだけ」では意味がありません。話した内容を聞き手が納得して、それを行動に移して、成果に結びつけてもらってこそ、話をした目的を達成できるというものです。
 例えばセミナー講師にとっては、聴講して頂いたにも関わらず、受講者が聴きっぱなしにすて、実務に活かそうとしないのであれば、せっかくの話を活かすことになりません。「行動し、成果に結び付ける」という目的を達成できないのです。
 経営者を相手にする場合には、経営とは何かと言う基本的な考え方のもとに、現状に対してどのような方策を打ったら良いのかを理解していただくことが肝要です。
 このように、聞き手が行動に結び付けて、成果として活用できるように話すという目的のこともあるのです。

相手が、成果に結び付けられるようにするためには、まずは、相手の納得がなければ実現しません。
 「納得していただく」ためには、聞き手が、顕在的だけではなく、潜在的に必要としているような内容を、聞き手の心に、知的な反応を起こさせ、それを認識させることが必要です。
 納得していただける話というのは、たとえば、企業で社長が、自社の経営方針や戦略的な方策を説明し、社員にそれを理解し、行動に結び付けたいという目的であったとします。戦術的な、その実行策であったり、それに付帯する事項などの話であったりしますが、ここでは、それらを聞き手が「理解と納得」をしてくれなければ実現しません。
 たとえば、企業経営などで、労務問題がテーマであるとします。給与基準の設定理由を説明することもあるでしょう。休日返上で講習会に参加させるとか、その代休の問題など、身近な問題は、「話せばわかる」ということが多いです。ですから、そのような場合には、聞き手の納得が得られやすいですが、話方や内容次第では、納得どころか、反感を持ったり、単体意見を持ったりすることもあり得ます。
 聞き手に「理解してもらう」ということが目的の話では、聞き手のレベルに即した話方が大きく影響することがあります。

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