正月の2日3日は自宅でゴロ寝。
つけっぱなしのテレビ画面には恒例の箱根駅伝。
お茶の間は寛いでいるが、ランナーは必死だ。
選手の背後を監督車が追いかけ、スピーカーで激を飛ばす。
「ここからが勝負だ! 行け!」
「死ぬ気で走れ~!」
尻にムチが飛んでくる犬ぞりレースみたいだ。
ペースが落ちればムチ打たれて血しぶきが上がる、止まれば轢き殺される。
ようやくタスキを渡し終えれば、力尽きて倒れ込み心肺停止、AEDの出番だ。
実力に違いはあっても、みんなが死力を尽くしている。
某監督のインタビューが流され、強さの秘訣は強制ではなく「選手の自主性」と胸を張った。
自主性を強制されるのも大変だろうな。
沿道の観客はテレビに写ろうとして、手を振ったり飛び跳ねたり、ポスターを掲げたり。
「本人です」とだけ書いた意味不明な幟旗を立てている人もいた。
箱根駅伝はまるでお祭りみたいである。
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