SIDEWALK TALK

This website is brought to you by KIRIBAKO.NET

遥かなる新田次郎さん

2005-06-20 09:00:00 | まち歩き
nitta_jiro僕の亡父は登山が好きで、子どものころ、よく山につれていってもらった。
「山はおカネを使うところがないから、貧乏人は山にかぎる」
というのが、親父の口癖だった。
山好きが理由か?親父の名前が「次郎」という同名なのが理由か?
どちらかわからないけど、
山岳小説で有名な新田次郎さんのファンで、ご本人にもお会いしたことがあるらしい。


故 新田次郎さん(1912~1980)は、気象庁に勤務しながら、すぐれた山岳小説をつぎつぎと発表し、
富士山山頂に測候所を設置するという大仕事をやり遂げたのち退官、
執筆活動に専念され、作家としての才能を存分に発揮された。

と、知ったようなことを書いたけど、尚かつ、趣味は読書とかいってる僕だけど、
新田さんの作品はほとんど読んだことがなく、
映画『八甲田山』の原作が、新田さん著の『八甲田山死の彷徨』だったってことくらいしか知らない。


monumentその新田次郎さんがお亡くなりになったとき、
アルプスをこよなく愛した新田さんを偲んで、
クライネ・シャイデク駅(スイス)すぐ前のアイガーがよくみえる小高い丘に、
「新田次郎の碑」が建立された。

親父は生前、
「オレが死んだら、その新田次郎の碑のまわりに散骨してくれ」
と嘯いていた(もちろんジョークです)。
その親父が昨年亡くなり、なんとそのジョークの遺言をはたすべくオフクロがスイスくんだりまで行って、
新田次郎の碑の下部に親父の分骨を安置してきた。
ということで、僕のオヤジは今、憧れの新田次郎さんとスイスでいっしょに眠っているんだよな。


それ以来、僕のなかで新田次郎さんが遥かなる存在になり、
いつかスイスの「新田次郎の碑」を訪れたいと思っている。


ネコとの縄張り争い

2005-06-19 09:00:00 | うんちく・小ネタ
cat最近、近所のネコが僕の車のボンネットを気に入ってるらしく、足跡やくつろいで寝そべった形跡などが、よく見うけられます。
「それくらい、いいじゃないか」って、大らかにできればいいんですが、そこは凡人ですんで、洗車のあとなどは、とくに頭にきてしまいます。

で、なにか対処法がないかと、ある生物学者の本を読んでいると、ネコはひじょうに縄張り意識がつよい動物で、車のボンネットはオマエの縄張りじゃないって、思い知らせてやることが肝要だとかいてました。
なかでもベストの方策は、自分の糞尿をボンネットにしておくことだそうです。そうすれば、ネコは、ここは自分の縄張りじゃないってことを認識して、寄りつかなくなるそうです。

ボンネットは、ネコちゃんにあげます…!?
  


晋州JCのことども

2005-06-18 09:00:00 | 青年会議所
jinju016月18日のきょう、
中津JCの例会は「大韓民国晋州青年会議所公式歓迎会」といった内容。
中津JCと晋州JCは、ことしで姉妹交流32年をかぞえる。
その間、永きにわたり、さまざまな事業を日韓双方の国で共同開催してきた。


僕の理事長時代の2003年度は、姉妹交流30周年の節目の年にあたり、
打ち合わせやらなんやらで年5回も訪韓し、いろいろな思い出ができた。


それで、きょうのブログは、僕が理事長時代にかいてたコラム
中津JCのかたち』の「#06 晋州JC」(Update:2003.2.27)を紹介します。






中津JCのかたち 「#06 晋州JC」 (2003/02/27)


jinju04教科書ふうになるが、晋州(チンジュ)市は、大韓民国の南部、慶尚(キョンサン)南道の人口35万人の都市で、洛東江(ナクトンガン)支流の南江(ナムガン)にのぞむ道西部の行政中心地である。豊臣秀吉による精神病的自己肥大としかいいようのない朝鮮出兵(文禄の役)、韓国でいうところの壬辰倭乱(じんしんわらん)のさなか、1593年に加藤清正ひきいる12万の日本軍に対し、朝鮮側の6万人が晋州城に籠城し全滅した悲劇的な古戦場として知られている。晋州城陥落のあと、かの地に駐屯したのが豊前中津藩主であった黒田長政の部隊で、晋州総督とでもいうべき占領将校は、耶馬渓出身の侍大将・毛谷村六助(けやむらろくすけ)だった。


jinju02晋州市の精神的象徴は、「義岩」(ウィナム)と「義妓祠」(ウィギザ)である。「義岩」は見た目には何の変哲もない川べりの岩だが、1593年に晋州城が陥落し日本軍が祝宴を催したとき、宴のために集められた官妓の朱論介(ジュ・ノンゲ)の護国忠節の舞台となった場所である。宴のとき、着飾って舞った論介は、泥酔した日本の侍大将・毛谷村六助を矗石楼(チョクソンヌ)の下の岩場に誘いだし、六助に抱きつくとそのまま岩下の南江の流れに身を投じ、自らの命と引き替えに六助を死に至らしめた。その岩が現在「義岩」の名で残っており、この妓生(キーセン)の忠節の話は、韓国のだれもが知っている。矗石楼の隣に、論介の義挙をたたえた祠がある。それが「義妓祠」である。


このような歴史的背景の都市だから、1900年代初頭からの理不尽な韓国併合(韓国では国権強奪とよぶ)や、戦後の李承晩(イ・スンマン)大統領の排日政策と相まって、以前は抗日感情が強い地域であったらしい。晋州市のお祭りで、日本武者風の鎧を着せた人形を馬で曳かせ、見物人がその鎧武者人形に石を投げつけるといったものも過去にはあったそうである。もちろん、現在は親日的な穏やかな学園文化都市で、北海道北見市と姉妹都市になったり、島根県松江市や愛知県豊橋市との青少年スポーツ・文化交流も盛んにおこなわれたりしている。


一方、中津JCと晋州JCの姉妹交流の歴史に目を移せば、その歴史は古く、そして燦々と輝きつづけている。知ってのとおり、1973年(昭和48)に姉妹締結の調印をし、今年で交流30周年を迎える。九州の多くのLOMが、隣国である韓国のLOMと姉妹交流をしている。しかし、多くの姉妹JCは、数年に1度行き来をするだけだとか、交流といっても、メンバー同士が盃を交わす程度の交流がほとんどのようである。中津JCと晋州JCのように、毎年の交流はもちろん、お互いの地域を巻き込んだ事業を展開してきた姉妹JCは希有なケースである。とくに、1991~1995年度に実施された「中津国際交流青少年使節団」事業は、多くの両国中学生に国際交流の機会をあたえた。また、私たちの姉妹交流がきっかけで、サッカーU15韓国代表の選手が2名、柳ヶ浦高校に4月からサッカー留学することになっている。日韓の近代史や現代史を考えると隔世の感があり、韓国、または晋州の人びとの心の広さに感謝せずにはいられない。


jinju03現在、姉妹交流30周年事業については、お互いによきライバルとして議論の限りを尽くしている。私たちの先輩である中津JCシニアクラブと晋州JC特友会の方々も、真剣に交流30周年の意義を議論し、記念事業の成功のためにコミットしていただいている。われわれの愛すべき晋州JCとは、ざっといえばこのような関係にある姉妹JCである。


以上、姉妹交流30周年と6月の訪韓にあたり、若いメンバーのために簡潔に書いた。

絵画の国

2005-06-17 09:00:00 | うんちく・小ネタ
gogh2オランダは、「絵画の国」といってもいいですね。
17世紀にルーベンスとレンブラントを生み、
19世紀にゴッホを輩出しただけでも絵画史上の奇観といえる。
人類の芸術に、どれほど貢献したかはかりしれない。


さらに、オランダ絵画の功績は、風景画や(庶民の)人物画というジャンルを開発?したこと。
17世紀までのヨーロッパの画家のお客さんといえばカトリック教会か貴族で、
描く題材は聖書のなかの物語か貴族の肖像画だけだったといっても過言じゃない。
それまでの概念では、田園風景や農夫の生活、無名の市民などが絵画の題材になんるなんて、
だれも想像さえしなかったんじゃないだろうか。


gogh3もっとも、教会や貴族からの注文がなかったともいえる。
オランダはカトリックを否定したために、教会の聖画の注文がなくなり、
また、オランダにはイギリスやフランスのような意味での貴族制がなかったし、
貴族がいたとしても、画家に自身の肖像画をオーダーするような
経済的ゆとりはなかったようだ。


以上のことは僕の妄想で、
風景画・静物画・人物画とオランダとの関係についての正確で精密な検証は、
絵画の専門家にゆずりたいと思う。


本当のコンビニ

2005-06-16 09:00:00 | うんちく・小ネタ
surumeいうまでもなく「コンビニ」は「コンビニエンス・ストア」の略で、今では略称というより、普通名詞になってますよね。この「コンビニエンス」(convenience)のもともと語意は、「好都合なこと」とか、「便利」ってことも周知のことです。
僕の JC (青年会議所)の後輩で、コンビニを経営してるヤツがいまして、彼のお店こそ、まさに「本当のコンビニ」(トコトン便利がいいお店)なんです。

たとえば、地元に「とうろう祭」ってのがあって、その準備で、夕方からまち角のロウソクに火をつけてまわるんですが、もっていた100円ライターのガスがなくなったんで、彼に連絡すると、今、僕たちがいる場所まで、チャッカマンをとどけてくれました。

また、ある発表会にでかけてて、ご祝儀をわすれたと彼に連絡したら、祝儀袋をすぐさま配達してくれました。しかも、彼の配達のまえに、別のひとから祝儀袋をいただいたんで必要なくなったといったら、文句もいわずかえっていきました。

またあるときは、実家で飲んでて、つまみがなくなったって連絡したら、スルメ(写真参照)をとどけてくれました。

彼のお店こそ「本当のコンビニ」(Real Convenience Store)です。
ていうか、僕がワガママなだけかな…!?
   


シモーヌ

2005-06-15 09:00:00 | テレビ番組
simoneおととい、月曜日お決まりの『名探偵コナン』のあと、WOWOW で映画 『シモーヌ』を観ました。

ストーリーは、こんなカンジです。
過去にアカデミー賞監督賞に2度ノミネートされたベテラン監督のタランスキー(アル・パチーノ)だが、最近は鳴かず飛ばずで、スター崇拝が横行してる映画界にも不満がいっぱい。そんなとき、ある奇妙な男がタランスキーにちかづき、コンピュータ・グラフィックスでつくった夢のような美貌と魅力をもつ究極のヴァーチャル女優シモーヌ(レイチェル・ロバーツ)を託す。タランスキーはシモーヌを自分の意のままにコントロールして新作を完成。映画は空前の大ヒットを記録し、彗星のごとくあらわれた謎の新人女優シモーヌに、人びとの話題と興味も集中する。今さら彼女が実在しない架空の存在であるとはいえず、その秘密を隠すのに四苦八苦するタランスキーの苦労をよそに、シモーヌの人気はますます沸騰し…。

rachel_roberts要するに、ハリウッドのスター崇拝やスターのワガママの横行を皮肉ったコメディですね。
究極のヴァーチャル女優シモーヌ役は、トップモデルのレイチェル・ロバーツなんですが、この役にキャストされただけあって、相当な美人でしたね。最初は本当に CG かと思ったくらいです。
彼女は、この映画がデビュー作らしいんですが、他の映画に出演してるんでしょうか? みたことないですね。
ちょっと妬けるのは、映画の内容さながらに、レイチェル・ロバーツと監督のアンドリュー・ニコルが本当に結婚してしまったことです。なんかズルイですね。

生身の人間をつかわないで、CG だけで映画をつくるなんてことは妄想じゃなく、たしか映画版 『ファイナル・ファンタジー』はフル CG だったんじゃないでしょうか。
監督とスター俳優の関係をシニカルに描いているだけじゃなく、生身の人間のスターは必要なくなるっていう警鐘もふくんでるんでしょうか?
  


梅雨入り

2005-06-14 09:00:00 | まち歩き
先週末の TV ニュースで、関東地方と九州北部が梅雨入りしたなんていってましたが、最近、やたら天気がいいんですけど…!? ホントのところ、どうなんでしょうね?

umbrella


梅雨入り宣言がでたからってわけじゃないでしょうが、先日、アーケードのなかで、傘をさして歩いてるオジさんをみかけました。
しかも、外も雨ふってなかったよ~!
  


最後の恋のはじめ方

2005-06-13 09:00:00 | 日記・エッセイ・コラム
hitchウィル・スミス主演の映画、『最後の恋のはじめ方』を観てきました。

ストーリーは、こんなカンジです。
ニューヨークを舞台に、デート・コンサルタントのヒッチ(ウィル・スミス)は、さまざまな戦術と演出で、恋愛下手な男たちを指南し、カップルをつくってきた。
が、その当のヒッチが、NY スタンダード誌のゴシップ記事の新聞記者サラ(エヴァ・メンデス)に恋をしてしまう。
他人の恋の演出はうまくできても、サラとの恋愛はイマイチかみ合わない。そうこうしてるうちに、ヒッチがデート・ドクターだってことをサラが記事にすっぱ抜き、ふたりの関係も、ヒッチのクライアントもピンチにおちいるが…。

kevin_jamesウィル・スミスは、はじめてのラヴコメディ挑戦ってことらしいですが、
違和感なく(ていうかピッタリ)ハマってましたね。
  
この映画での僕のイチ押しは、
今作が映画デビューとなる、人気コメディアンのケヴィン・ジェームズです。
彼は、アルバートっていうまったくもてない会計士役で、ヒッチのクライアントなんですが、
サイコーのテイストをだしてました。
  
ケヴィン・ジェームズは、アメリカ3大ネットワーク CBS の人気コメディ番組『 The King of Queens 』で主演をしてるらしいんですが、
この番組も観てみたいですね。

この映画の原題は『 HITCH 』なんですが、スラングでしょうか?
映画のなかで、サラがヒッチに「“HITCH”って、動詞 or 名詞?」ってきくシーンがあるんですが、
ふつうに訳せばヒッチ・ハイクの“HITCH”ですから、「ひっかける・つなぐ」(動詞)とか、「からまり・故障」(名詞)って意味なんですけど、
なぜか深読みしてしまいます。
  


「桐」のうんちく その4

2005-06-12 09:00:00 | うんちく・小ネタ
strongbox「桐」は恒湿作用が高い

外気を遮断する機能(気密性)が高い桐箱・桐箪笥の内部には、
木材固有の恒湿作用がはたらき、内部の湿度が一定に保たれます。
これは木材が湿度変化に対応し、湿気を吸放出することで湿度の高低を緩和する能力ですが、
この恒湿作用は軟らかくて比重の軽い材ほど高い(つまり桐が1番)ことが証明されています。
  
また、保存科学によれば、
ものの保存には湿度が一定に保たれることが必要であるといわれています。
  
皆さん、あんまりご存じじゃないかもしれませんが、
家庭用などの小型金庫の内側に桐が使われてることが多々あります。
これは金庫内の湿度を一定に保つことにより、
内容物(書類など)の傷みを最小限にとどめるためなんです。
     


夜の校舎 窓ガラス 壊してまわった

2005-06-11 09:00:00 | うんちく・小ネタ
graduation「夜の校舎 窓ガラス 壊してまわった」ってのは、故・尾崎豊さんの「卒業」っていう楽曲の一節です。
この『卒業』ってナンバーを聴いたのは19歳のころだったと思いますが、尾崎と僕は同い年ってこともあり、エラク感銘を受けたのをおぼえてます。

僕は不良少年じゃなかったんですが、高校時代、学校の窓ガラスを割って、こっぴどく怒られたことがあります。それは小雪が舞う寒い冬の日のことでした。
数学の授業に退屈してた僕は、うつらうつら居眠りをしてました。いわゆる「船を漕ぐ」って状態です。で、その「船を漕ぐ」の頭の振幅がだんだん大きくなり、窓際の席だった僕は、ついに頭突きで窓ガラスを割っちゃったんです。

その日は九州ではめずらしく、雪がかなりふってたんで、割れた窓から大量の雪が入りこみ、クラスのみんなを「八甲田山・死の行軍」状態にしてしまいました。
20年ほど前のことですが、みんな、あのときはゴメンでした。