僕の亡父は登山が好きで、子どものころ、よく山につれていってもらった。
「山はおカネを使うところがないから、貧乏人は山にかぎる」
というのが、親父の口癖だった。
山好きが理由か?親父の名前が「次郎」という同名なのが理由か?
どちらかわからないけど、
山岳小説で有名な新田次郎さんのファンで、ご本人にもお会いしたことがあるらしい。
故 新田次郎さん(1912~1980)は、気象庁に勤務しながら、すぐれた山岳小説をつぎつぎと発表し、
富士山山頂に測候所を設置するという大仕事をやり遂げたのち退官、
執筆活動に専念され、作家としての才能を存分に発揮された。
と、知ったようなことを書いたけど、尚かつ、趣味は読書とかいってる僕だけど、
新田さんの作品はほとんど読んだことがなく、
映画『八甲田山』の原作が、新田さん著の『八甲田山死の彷徨』だったってことくらいしか知らない。
その新田次郎さんがお亡くなりになったとき、
アルプスをこよなく愛した新田さんを偲んで、
クライネ・シャイデク駅(スイス)すぐ前のアイガーがよくみえる小高い丘に、
「新田次郎の碑」が建立された。
親父は生前、
「オレが死んだら、その新田次郎の碑のまわりに散骨してくれ」
と嘯いていた(もちろんジョークです)。
その親父が昨年亡くなり、なんとそのジョークの遺言をはたすべくオフクロがスイスくんだりまで行って、
新田次郎の碑の下部に親父の分骨を安置してきた。
ということで、僕のオヤジは今、憧れの新田次郎さんとスイスでいっしょに眠っているんだよな。
それ以来、僕のなかで新田次郎さんが遥かなる存在になり、
いつかスイスの「新田次郎の碑」を訪れたいと思っている。
「山はおカネを使うところがないから、貧乏人は山にかぎる」
というのが、親父の口癖だった。
山好きが理由か?親父の名前が「次郎」という同名なのが理由か?
どちらかわからないけど、
山岳小説で有名な新田次郎さんのファンで、ご本人にもお会いしたことがあるらしい。
故 新田次郎さん(1912~1980)は、気象庁に勤務しながら、すぐれた山岳小説をつぎつぎと発表し、
富士山山頂に測候所を設置するという大仕事をやり遂げたのち退官、
執筆活動に専念され、作家としての才能を存分に発揮された。
と、知ったようなことを書いたけど、尚かつ、趣味は読書とかいってる僕だけど、
新田さんの作品はほとんど読んだことがなく、
映画『八甲田山』の原作が、新田さん著の『八甲田山死の彷徨』だったってことくらいしか知らない。
その新田次郎さんがお亡くなりになったとき、
アルプスをこよなく愛した新田さんを偲んで、
クライネ・シャイデク駅(スイス)すぐ前のアイガーがよくみえる小高い丘に、
「新田次郎の碑」が建立された。
親父は生前、
「オレが死んだら、その新田次郎の碑のまわりに散骨してくれ」
と嘯いていた(もちろんジョークです)。
その親父が昨年亡くなり、なんとそのジョークの遺言をはたすべくオフクロがスイスくんだりまで行って、
新田次郎の碑の下部に親父の分骨を安置してきた。
ということで、僕のオヤジは今、憧れの新田次郎さんとスイスでいっしょに眠っているんだよな。
それ以来、僕のなかで新田次郎さんが遥かなる存在になり、
いつかスイスの「新田次郎の碑」を訪れたいと思っている。