奇遇の３連発

なんといっても昨日は英国のロイヤルウェディングだろう、所詮アカの他人の結婚式なのだけどね。

一方、4月29日は本来ならば、私とお銀との結婚記念日でもあった。
で、娘は夜勤明けだったにも拘わらず、食材をゲットすべく午後から仙台に出かけて行った。

お陰さまで、昨夜はロイヤルウェディングの生中継をテレビで見ながら、
　・アルコール抜きのワイン（早い話がぶどうジュース）、
　・（まぼろしの）金華豚のとんかつ、
　・茨城県産生野菜のイタリアンサラダ（復興支援）、
　・いちご生パイ＆カフェ・オーレ、
などで夕食を頂きながら、34回目になった結婚記念日を祝って貰った。
どうもご馳走さま、大変美味しゅうございました。

　ps:31回までは、お銀と結婚記念日を迎えられたのだけどね。

ところで、昨夜アンコからの電話で初めて知ったけど、
お銀長姉の娘さんのまゆみちゃんが、大地震のあった3月11日午前中に実は入籍していたとのこと。

おぉ、それはそれは、ご結婚おめでとう！
大変な時の結婚になってしまったけど、可愛い姪っこの結婚だもの、心から祝福するね。
ささやかながら、お祝いは後日届けるとしよう。

2009年のお盆

昨日15日はお盆のラス前、いろいろ盛り沢山だったので箇条書きにしよう。

　◇お銀長姉のあつこさんとご主人はじめ一家の皆さんで、お銀に線香をあげに来てくれた。
　　うちの娘達にとっては母親代わりの相談相手、いつまでも健康でそして元気で居て欲しい。

　◇昼にちーママが作った『おくずかけ』を食べたが、
　　お銀直伝というよりおテツさんの元祖に近い味で、二人とも懐かしく偲ばれた。

　◇午後からマーくんアンコ夫婦が来たので、5月からおあずけになっていたレッドクリフの後編を見た。
　　2時間半の長編だったが、CGを駆使した戦闘シーンが多く、あっという間に夕方になってしまった。

　◇昨日買って貰った一張羅のズボンを履いて、お銀とよく行った空港近くのすし屋さんに皆で出かけた。
　　雄勝産の岩牡蠣はじめ数々の寿司会席料理を、ハラ一杯に堪能した。
　　まつたけの土瓶蒸しが美味しい頃、次回また来たいなぁ

　◇夕食時にソフトドリンクを呑み過ぎたので、夜中2回もオシッコに起きるハメになった。

夕方に送り火を焚き、なごりを惜しもうと思う。

ヒロくん夫婦来る

昨日、甥のヒロくん（兄の長男）夫婦が来てくれた。

娘はあいにく不在だったが、ヒロくん達の自己完結型おもてなしで話に花が咲き、
喋り声が一段と聞き易くなったと褒められて嬉しさのあまり、娘達より注意されていた独演会をまたやってしまった。

しかしあぐら座りをして座卓でウーロン茶を飲み、３時間近くも談笑できるようになったことは我ながら大きな驚きだった。
昨年までならケーキを食べ終わると、ソファの背に寄りかかり楽な姿勢をしていたのに、
この１年間女房亡きあとのADL（注２）を通して、いろいろ鍛えられてきたらしい。

それもこれもマイ仏さま方のお陰、お銀、兄貴、これからもよろしくお願いね。

（注１）自己完結型おもてなし＝
　　　　　お茶・ケーキ等の持ち込みから給仕に至るまで、全てをお客さん自身がやる、いわゆる自衛隊方式のおもてなし。

（注２）ADL=Activity in Daily Livingの略で、日常生活を通した生活行動がリハビリという意味。

妻・お銀の死

かねてよりの持病（心筋梗塞）により、2008年7月16日（水）お銀急死、享年56。
百ヶ日法要までのひと通りを終え、あとは49日に納骨の運びとなった。

お銀との思い出は胸のうちに深く仕舞い込み、これからの新生活を中心に、この日記を継続させて行きたいと思う。

『お母さんのぬくもりあるこの家で、私と一緒に暮らしたい』
チー坊が嬉しいことを言ってくれて、父娘同居介護生活で当分は走ってみることにした。
ただし、チー坊の仕事（病院、ナース）を継続させて行くことが、私からチー坊への条件とした。

これから先どんなドタバタになるか、この先何時まで続いて行くのか、
分からないところが多いけれど、とりあえずこれで、新生活を船出させてみようと思う。

　追１：お悔やみ・励ましのお言葉をたくさん戴き、まことにありがとうございました。
　　　　長女夫婦、次女達と、残りの人生を精一杯走って行こうと思っています。

　追２：2008～2009年１年の間に、兄、妻、母、義母の４人を見送ることになった。

長女の結婚１周年

マーくん、アンコ、結婚１周年おめでとう。
　　　
去年の今日（2006.7．29）は、正直言うと感慨に浸る余裕は一切なかった。
結婚式も披露宴も無事に終えることで、私もお銀もアタマが一杯だった。
だから今日は式と宴を収めたDVDをゆっくり観賞して、あらためて感慨に浸るつもり。

花嫁と手を繋ぎバージンロードを車イスで・・・しょぱなからこの映像だから、感極まりっ放しだけどね。

倒れた時の家族

倒れたのは単身赴任7年目。
自宅は宮城県名取市で、1つ年下の女房＝お銀、高校３年生の双子の娘達の４人家族だった。

「八兵衛さんが入院、とりあえず上京されたし」、症状が軽いような電話をお銀は会社から受けた。
あとから聞いた話だと、遠方の家族を呼び寄せるには不測に備えて安否は伝えないのが鉄則とか。

病院についてお銀はびっくり、話が全然違ったものだから。
医師の話の要点は、
　　・ 出血で脳が腫れるので、4,5日がヤマ。
　　・ 脳幹は脳の深奥にあり、手術は不可。
　　・ 出血箇所は呼吸中枢の近くで、場合によりノドを気管切開。
　　・ 運動系ダメージが大きく、社会復帰は非常に難しい。

アタマが真っ白になり、その後はよく覚えていなかったようだ。
無理もない話しだが、その日の夜から私と入れ違いに単身赴任寮に泊り込み、病院と往復する日が続くことになった。

一方、センタ試験を数日後に控えていた娘達は受験はするけど、その後は暫く様子を見ることにした。
お銀の両親が仙台に住んでいるとはいえ、子供達も大きな不安と試練に直面することになった。

みじかくも美しく燃え

先日クローバーさんのブログに触発されたのは、実は『バートバカラック』と『明日に向かって撃て』の２つについてだった。
１つは、バートバカラック　→　恋よさようならの連想。
もう１つは、『明日に～』　→　超スローモーションのEND　→　ズームアップのEND　→　『みじかくも～』、の連想だった。

『明日に～』を観たのは大学生の時だったけど、『みじかくも～』は高校生の時だった。
『みじかくも～』は『個人教授』と並んで、私の中では忘れられない思い出の映画の１つだけど、
スウェーデン映画だったし、タイトルが乙女チックだし、悲恋心中もので気恥ずかしいから、今までは黙っていたんだけどね。

『みじかくも美しく燃え』は、
第1次世界大戦時代のスウェーデン青年将校と、サーカス綱渡りの女芸人の許されない悲恋で、
長い逃避行の果て最期にはピストルで心中してしまう、実話にもとづいたスウェーデン映画だ。

逃避行の果てに辿りついた一面花咲く野原、そして白い蝶を無邪気に追いかけるヒロイン。
やがて彼女は両方の手のひらで、包み込むように白い蝶を捕まえる。
そして両手を開いて、白い蝶をふたたび放つその直後、蝶をズームアップで追っていた映像が停止して、ピストル音が２発。

全編に流れるモーツアルトの曲。
40年以上過ぎた今でも、クライマックスのインパクトは強烈に残っている。

　みじかくも美しく燃え

カーペンターズとバートバカラック

今日は水曜だけど雨模様なので、

　　雨の日と月曜日は

この機会にカーペンターズで少し染めてみようかな。

　　遥かなる影
　　愛のプレリュード
　　スーパースター　　
　　青春の輝き
　　この世の果てまで
　　Top Of The World

また、クローバーさんのブログで非常に懐かしい作曲家兼ピアニストに出遭ったので。
　　
　　恋よさようなら

プレスリーとアン・マーグレット

中学生の時、親の目を盗んで初めて見た映画は、プレスリーのラスベガス万歳かフロリダ万歳だったと思う。
ロカビリー狂だった訳じゃないけど、実は子供心にアン・マーグレットに一目惚れしたのだった。
決して不純な動機を正当化するつもりはないけど、男のプレスリーファンには実はアン・マーグレットに惹かれて入ったクチが案外多いのでは？

　　　　ビバ・ラスベガス（エルビス・プレスリー）
　　　　監獄ロック

カネボウVALCAN

母の日ウィークにちなんで、昔お銀と一緒に見たイタリアの悲恋映画＝『ひまわり』の思い出を一つ。

映画のあらすじはコレのとおりだが、この映画で私はM・マストロヤンニのファンになってしまった。
映画を見たことがなくても、あらすじを読んでもう1度動画を見るとだいたいの想像がつく。

当時M・マストロヤンニは、男性高級化粧品の代名詞＝カネボウVALCANのCMをやっていた。
ビンボー学生だった私が逆立ちしても、到底手が届くようなシロモノではなかった。
　『オレは卒業したら、化粧品はバルカンで統一してやる！』と、お銀に宣言したことを今でもよく覚えている。

以来、サラリーマンになって脳出血に倒れるまでの24年間、
ヘアリキッドも、ヘアトニックも、アフタシェーブローションも、コロンも、みんなバルカン一色で通してきた。
ただしワキガと脂性の足の防臭は、これだけは別だったけどね。

倒れてからは体質が変わったのか、ワキガや脂性の臭いがピタッとなくなった。
ただし肌が弱くなったのか、顔の肌荒れがひどいのでスキンクリームはニベアになった。
しかし時々つけてくれるヘアリキッドだけは、お銀はバルカンをずーっと通してくれていた。

　カネボウ　VALCAN

　　ps:↑のCMを見たら、コロン１本の値段が2000円と出ていた。
　　　　映画は藤崎デパート向いにあった青葉劇場で、立ち見の名画座＝100円、座イスの青葉劇場＝150円だった。
　　　　2万円あれば当時１ヶ月生活できた時代だから、コロンが2000円とは・・・推して知るべし。