内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

地下駐車場に置いてあった自転車を盗まれてしまいました

2024-06-06 23:59:59 | 雑感

 自転車を盗まれてしまいました。
 先週土曜日、注文してあった本を街の中心部にある本屋に取りに自転車で行こうと思い、その自転車が置いてある地下駐車場に降りていくと、驚いたことに、私のアパルトマン専用のガレージの電動式シャッター下方が数十センチ開いているのです。前回自転車をガレージにしまったときには、数センチの隙間を残してシャッターをほぼ閉めました。
 なぜ隙間を残したかというと、昨年、そのガレージの直上のアパルトマンで水漏れ事故が発生し、そのせいでガレージが水浸しになってしまったことがあり、以来、シャッターを少し開けておくことで、万が一の浸水のときに庫内に水が溜らないようにするためです。
 それが仇になりました。何者かが地下駐車場に侵入し、そのシャッター下の隙間に手を入れて、強引にシャッターを引き上げたのでしょう(幸い、シャッターは破損していませんでした)。おそらく這うようにして庫内に入り、自転車を横倒しにして引っ張り出したのだと思われます。
 盗まれた自転車は六年前に買ったもので、大学への通勤と普段の買い物が主な用途の街乗り用のごく普通の自転車でした。ここ一年ほどはろくに手入れもしておらず、特に愛着があったわけでもないのですが、車もバイクも持たない私にとっては徒歩と公共交通機関以外の唯一の移動手段なので、自転車がないとやはり不便なのです。
 仕方がありません。新たに購入することにしました。しかし、新車となると、街乗り用のごくシンプルなモデルでも日本円にして数万円します。そこで、中古自転車を購入することにしました。市内にある中古自転車販売専門店をネットで検索して、一番評判の高いところで買うことにしました。自宅からは路面電車で十五分ほどかかり、近所とはとても言えないのですが、とにかく行ってみることにしました。それが今週火曜日でした。
 小さな店舗に所狭しと中古自転車が並んでいます。中古といっても、もともとは品質のよい自転車がほとんどで、しかもブレーキ・パッドその他消耗品はすべて新品に交換してあり、結果、値段もそれなりにします。
 同じ価格帯のタイプを異にしたいくつかの自転車のうちのどれにするかで少し迷いましたが、前輪ブレーキがバイクのようにドラム式になっているのにしました。フレームの剛性は高く、前輪部にはショックアブソーバーが装備されています。二十四段変速です(そんなにいらないのですが)。スポーティーな街乗りタイプといったところでしょうか。日本円にして五万円ほどです。日本の一般価格のことはよく知りませんが、かなり高額だと思われることでしょう。でも、これでその店で一番安いほうだったのです。
 店主はとても感じのいい人で、盗難保険の保証内容について丁寧に説明してくれました。それもこの店での購入を決めた理由の一つです。
 まったく予定外の痛い出費には違いありません。盗難に対して油断するなという警告料だと自分を無理やり納得させることにします(それにしては高すぎますが)。ガレージのシャッターも完全に閉めきるようにしました。