今朝、明け方から、悪夢にうなされていた。
大きな巨人が、上野の山をわっしわっしと歩き、じゅらくの建物などを破壊していて、地上に居る自分は身震いしていた。
朝、モーニング・コール(をよ~ろ~し~く[By清志郎])を頼んだ人に、「巨人が、きききょじんがあ・・・。」と言っていた。
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仕事場に行き、同僚にその話をすると『それは、西郷さんなんじゃないですか?』と言われたが、違った。
そこで、40年前の記憶がフラッシュ・バック[By幸宏]したのだった。
幼い頃、怪獣に夢中だった自分は、A全1枚くらいの大きさの紙を折りたたんで、各面に、それぞれの怪獣の写真と下の方に特徴などを書いたカード・シリーズがあって、買ってもらって眺めていたシーンを思い出したのだ。
そこに、なぜか、怪獣たちに混じって、ターザンのように、ハダカに腰巻きだけで、ヒゲボーボーの眼のギラギラした単なるオトコが居たのだ。
その眼のギラギラ感が、かたちんばを引きつけて、記憶の片隅に違和感としてインプットされていたのだ。
『それは、かたちんばさんなんじゃないですか?』と同僚の女性にバカにされてしまったが・・・・・。
まさに、夢の中の巨人は、昔、記憶の底にあった「巨人」を想起させた。
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今日は、その巨人を調べていたら「ウルトラQ」の22話(1966年5月29日・産まれておらんばい)に、その名も「巨人」というそのまんまの名でウィキペディアにも載っていた。
たぶん、何かの具合で大きくなってしまったのだろう(放射能?それとも科学変化?)。
自分も素浪人時代に読み、ショックを覚えたカフカの小説『変身』を引用しているブロガーの人も居たが、自分もその小説を想起した。
小説『変身』とは「わたし」が「ある朝、起きると虫になっていた」というところから始まる哀しい物語で、最終的には、家族にも「わたし」は認知されないまま、家族から追い出され「虫」として放置されて死んでいく話で、とても「隠喩的」な今まで読んだことの無い小説に、ショックを覚えた。
当時、自分が家族にとって、そういうジャマな存在だったのとダブっていたからだろう。
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「ウルトラQ」は全部、MZ師にDVDに焼いてもらったものが家にあるのだが、全部見切れないまんま、今日に至っている。
今日は帰ったら、この「巨人」の回を探してみよう。