名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

円空作馬頭観音像

2020年04月08日 | 趣味


朝のうちは空気が冷たく感じたが、陽射しとともに
気温が上がっていく。



少し力仕事をすると汗ばむほどで、初夏を思わせるような
陽気となった。



退屈しのぎに小仏像を彫っているが、いつの間にか
ずいぶんたまった。



次の作品は、先日手に入れた「円空上人の心を伝える会」発行
「尾張の円空仏」の表紙の像を彫ることにした。



龍泉寺所蔵の馬頭観音で、長谷川公茂氏撮影の写真は細部まで
鮮明でよく分かる。




檜の丸太を割り、50センチの長さに切って材料を作った。



顔の部分を割ったところ、小さな節が現れた。



顔の必要な厚さまで彫り進むと、直径2センチの
大きさになった。

材料作りをしていると、木の表にも芯にも見えなかった
節が現れることはよくある。

幼木の頃に枝打ちをすると、木の表面は成長とともに
節の跡は消えるが、内部にはそのまま残る。

目利きの木こりは、表面のわずかな膨らみや歪みで、
中の状態を見抜くが、素人は割るまで分からない。



ちょうど唇にかかる肝心なところなので、彫り進む気持ちが萎える。
コメント (4)
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