太陽が低くなり、夜の時間がだんだん長くなってきた。
朝は7時になっても薄暗いし、午後5時を回ると暗くなり、外の仕事は出来なくなる。
家は四方を山に囲まれ、特に南側は山が迫っているので、11月から来年の2月まで、庭や家に太陽が入らない。
家の中は暗くて寒いし、洗濯物も乾かない。
どうしてこんなに日当たりの悪い場所に家を建てたのか、不思議でならないが、思い当たる理由はいろいろとある。
・山国は冬の晴天が少ないので、日照を当てにしない。
・雪囲いをするので、冬の陽射しや明るさは関係ない。
・平地が少ないので、山際に家を建て、日照時間が長い場所は田畑にした。
・家は寝に帰る場所で、昼間の快適性は無視された。
などなど勝手に推理しているが、古い民家は多かれ少なかれこの傾向が見られる。
鉛色の雲に閉ざされた、暗くて寒い日はともかく、今日のような晴れた日に、太陽が燦々とそそぐ田んぼを、日陰の家から眺めるのは切ない。
ユキ(柴犬)も同じ条件なので、晴天の日は一緒に外で遊ぶ時間が多くなる。