名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

家族が全員集合

2013年03月31日 | セカンドルーム

 

今日の名古屋は花曇りで、時々小雨が降っていた。
花を散らすような降り方ではないが、昨日の好天に比べると少し肌寒い。
昨夜は娘たちの二家族が集まり、賑やかな夕食になった。

いつも一人か二人の静かな食卓に大家族が揃うと、何を食べたか分からないほど賑々しい。
今夜はもう1家族が加わって、新入園児二人と中学進学の一人の、形ばかりのお祝いの夕食会を予定している。
久々の全員集合で、わが家は大騒ぎになっている。
今までは小さな孫の遊び相手になって楽しんでいたが、成長してくると体力的にも遊びの内容にも付いて行けないことが増えてくる。
一方は自立しつつあり、他方はいずれ自立が難しくなっていくが、いつまでバランスが保てるのか興味のあるところだ。
明日は一通りの予定を終えて飛騨へ戻るが、ユキ(柴犬)と一緒の静かな暮らしが待っている。

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名古屋の散歩コース

2013年03月30日 | セカンドルーム


名古屋は汗ばむような陽気になり、各地の桜が一斉に満開を迎えた。


散歩コースにある観光ホテル前の下園公園は、満開の桜とケヤキの若葉のコントラストが美しい。


堀川端の桜は、同じソメイヨシノでも満開や散りはじめなど、場所に寄って様々だ。


白川公園の菜の花も満開で、モンシロチョウやミツバチが飛び交い、科学館や美術館を訪れる家族連れで賑わっていた。


栄小学校の桜も咲きそろい、イチョウの芽吹きも始まっている。
60年前に通学していた頃は幼木であったが、見違えるような大木に育っていた。
あたりの様子は変わってしまったが、桜だけは毎年同じように咲いてくれる。

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メーカー直販パソコンを注文した

2013年03月29日 | セカンドルーム

 

高山の家で10年以上も使っているパソコンの調子が悪く、使用中に度々プツンと電源が落ちたり、極端に動作も遅くなってきた。
以前、別のパソコンで、ハードディスクが壊れて大事なファイルを失くしたことがあるが、そんな前兆を感じていた。
ぼつぼつ寿命が来たようだし、来月にはにWindows XPの製品サポートが終了するので、買い替えをすることにした。
各メーカーからWindows8の春モデルがたくさん出ているので、使用目的に合った機種を選ぶのに迷う点が多々ある。
今使っているNECのVALUESTARは、使い慣れているし大きな支障も無かったので、そのシリーズから選ぶことにした。
候補モデルのスペックや価格などを、Amazonや価格コムで調べていたが、NECの直販モデルが価格と性能のバランスが良さそうに思えた。
直販モデルは、パソコンを構成する「パーツ」を選択して、メーカーに注文する方式で、デルやエプソン、ソニーなど多くのメーカーが導入している。
市販モデルには、使わないソフトが入っていたり、余分な機能も付いているので、動作が遅くなったり価格も割高なことが多い。
CPUの性能、メモリの容量、ハードディスクの容量、ソフトなど使用目的に合わせて構成を自分で選ぶことになるが、テレビチューナーをつけるかどうかはすぐに判断できるが、その他の選択が難しいし、決めるのに不安や迷いも残る。
デザインや色もネット上では実感が持てず、詳しい説明や相談にも乗って欲しくなる。
調べていたら、NEC直販モデルのコーナーが中部地方では、ビックカメラの名古屋店だけにあった。


早速出向いたところ、担当者が希望を聞きながらベストのカスタマイズ提案をしてくれたので、その場で購入を決めてきた。
キャンペーン中の割引や、保証期間の3年間延長なども含めて、予算内に収まり満足できた。
注文を受けてから組み立てるので納期が少し余分に掛かるが、オーダーメイドパソコンはどんな動きをしてくれるか楽しみだ。
ネット通販やメーカー直販が増えていくなかで、量販店や専門店も従来の商法を変えざるが得ないだろう。
多様な選択肢は、消費者にとってありがたいことだ。

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花曇りの名古屋

2013年03月28日 | セカンドルーム

 

今日の名古屋は花曇りで、朝夕は小雨が降っていた。
名古屋城や鶴舞公園、山崎川などのお花見スポットは、5~7分咲きで見ごろを迎えているようだ。
どういう訳か、街なかの桜だけは満開や散り始めが目立つ。

納屋橋河畔や近くの公園の桜は、風も無いのに花びらが散って、濡れた路面をピンクに染めていた。


今朝は久しぶりに柳橋中央市場へ行ってきた。
春休みで孫たちが遊びに来るので、夕食の材料を仕入れた。


旬の鮮魚がたくさん並んでいて目移りしたが、マグロの柵や旬のあさり、白身の魚などを選んだ。
タイやカツオの半身や4分の1にもおろしてくれるので、素人でも買い易い。
以前は魚屋や料理屋ばかりで近寄り難かったが、今は街の魚屋のように気楽に買い物が出来る。
最近の問屋や卸売市場は、顧客寄りに変わりつつあるようだ。

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エアアジア・ジャパンがセントレア(中部空港)に就航

2013年03月27日 | セカンドルーム

 

名古屋駅前のナナちゃん人形(名古屋では有名な巨大マネキン)が、真っ赤なスーツに衣替えをしていた。
先日通ったときは、新入学シーズンに合わせてセーラー服を着ていた。
季節やイベントごとに衣装を変えて、通行人の目を楽しませてくれる。
目立つ場所に立っているので、ここで待ち合わせをする人も多い。
ナナちゃんが着ている赤い制服は、中部空港に3月31日就航する、エアアジア・ジャパンの客室乗務員の制服であった。
キャンペーンガールが、就航記念セールのチラシを配っていた。
エアアジア・ジャパンは、全日本空輸とエアアジア(マレーシアにある東南アジア最大の格安航空会社)が共同出資で作ったLCCである。
使用機材はエアバスA320型機で、運賃は名古屋から福岡、札幌へはそれぞれ2.800円、沖縄が3.800円、ソウルが2.980円とずいぶん格安だ。
名古屋~高山間の「ワイドビューひだ号」料金は、 運賃3,260円、指定席特急券2,610円で 合計5,870円もする。
キャンペーン価格や季節によって変動するが、LCCの進出で航空運賃は高いという認識が変わりそうだ。

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花冷えの名古屋で花粉症が酷くなった

2013年03月26日 | セカンドルーム

 

今日の名古屋は薄曇りで、一日中風が冷たかった。
名古屋の桜は咲きはじめだが、花冷えで満開は少し先になりそうだ。
花粉の飛散はピークを迎えて、東海3県の花粉情報には、マスクをした顔クシャがずらっと並んでいる。
高山も1週間ほど前から「非常に多い」と花粉情報が出ていた。
風のある日は杉林から煙のように花粉が舞い上がり、毎日シャワーのように浴びていた。
洗濯物も食べ物も、身の回りのものはすべて花粉にまぶされているが、それほど酷い症状は出なかった。
昨日は名古屋に近づくと、鼻がムズムズして鼻水がたらたら、目がショボショボして涙がぽたぽた状態になった。
名古屋へ連れてきたユキ(柴犬)まで、今日はくしゃみを連発して、目やにをいっぱい付けていた。
発生源の真っ只中に居るより、離れた場所で症状が酷くなるのは皮肉なことだ。
調べてみると、花粉に汚染物質が付着したり、土が無いのでいつまでも空中をさ迷って症状を酷くするようだ。
飛騨でマスクをしている人は少ないが、名古屋は目立って多い。
どうやら、花粉そのものより、汚染物質の影響のほうが大きいようだ。

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飛騨の山里から名古屋へ

2013年03月25日 | セカンドルーム

 

金帰月来ではないが、最近は飛騨と名古屋を1週間おきに行き来している。
近々名古屋へ引き上げる予定で、少しずつ荷物を運びながら、ソフトランディングの体勢も整えている
環境への順応性はあると思っているが、急な変化で心身のバランスを崩す人もいるようなので、何かと用を作っては往復している。
今回は孫の入園と中学の入学祝いをしたり、友人と会ったりする予定もあるが、目的は違いすぎる住環境や自然環境に馴染むためのほうが大きい。
今朝の山里は霜が降りて氷も張っていたが、夕方着いた名古屋は、ビルの谷間に満開の桜を見た。
まだ上げ膳下げ膳でありがたいが、長く居ればそうも行かない。
自分のスタイルが定まらないが、少しずつ慣れるようにしている。

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岩井神社の春祭り

2013年03月24日 | セカンドルーム

 

穏やかな春の陽気の中で、岩井神社の例祭が行われた。
高山から宮司を招き、氏子が神殿に参集して、家内安全や五穀豊穣を祈願した。
一通り神事が終わった後は、神官を囲んで「なおらい」が始まる。


例年変わることなく執り行われる祭りは、集落で暮らす人たちの絆を深め、過疎高齢化が進む中で支えあって生きていく力にもなっている。

        ↑春祭りの岩井神社 (2012年3月撮影)
去年は思わぬ雪に見舞われて、春浅い境内で震えたが、今年は穏やかな祭り日和になった。
山里では同じ時期に同じことが繰り返されているが、雪の量は年々少なくなり、冬の厳しさも和らいでいくように思う。
気象の変化以外にも、まわりの様子が少しずつ変わっていく。
元気に農作業をしていた近所の二組の老夫婦が、相次いでご主人を亡くされた。
二人で仲良く野良仕事をしていた姿を思い出すが、今年の田植えはどうなることだろう。
今春の小学校の新入生は2名、卒業生は4名で、少子高齢化も加速度を増している。
ここに住み始めた頃は、大勢のの氏子たちで神殿の席が埋まっていたが、今年の春祭りは20名足らずで席もまばらだった。
何百年も続いた山里の祭りは、少人数の氏子で辛くも支えられているが、年々維持が難しくなっていく。

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春の風物詩

2013年03月23日 | セカンドルーム

 

午前中は薄曇りであったが、昨日ほどの冷え込みは無い。
お昼過ぎには陽射しが戻り、暖かい春の陽気になった。


日陰に雪は残っているが、道路から玄関まで雪を踏まないで行けるようになった。


雪かきをしなかった裏の通路は何とか歩けるようになり、畑も黒い土の部分が少しずつ増えていく。


山の木立も白っぽい冬の装いだが、梢の冬芽がわずかに淡い緑やピンクに変わっている。


トチの木も目を凝らして見ると、水を吸った芽が濡れたように輝いている。
山全体が灰白色から萌黄色や紅色に変わると、霜の心配も無くなり苗代作りなどの農作業が始まる。
土の中や落ち葉の下、戸の隙間などで眠っていた虫たちも、目を覚まして動き始めた。


カメムシは板の隙間で寝ているが、暖かい部屋や日向で見かけるし、ハツカネズミも出没するようになった。
これも春の風物詩だが、歓迎したくない風景も目にする。

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霜と氷と残雪の朝

2013年03月22日 | セカンドルーム

 

今朝6時に散歩に出かけたが、気温はマイナス5度で、久しぶりに山里の冷気を味わった。
田んぼの雪解け水が凍り、あたりは霜で白くなっている。


雪が消えた後の畦や土手のあちこちで、蕗のとうが顔を出している。


蕾が膨らんだ水仙は霜をまとって寒そうだが、春の陽射しを受けて間もなく開花するだろう。


ネコヤナギの軟らかい羽毛が、針のように鋭い霜をつけているのが対照的で面白い。
山里の厳しい冷え込みの中で、植物たちは寒さに耐えて春の装いの準備をしている。

日が高くなると気温がぐんぐん上がり、ダウンを思わず脱いだ。
飛騨の春は昼夜の温度差が大きいので、着る服を選ぶのが難しい。

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春爛漫の名古屋から冬の?飛騨へ

2013年03月21日 | セカンドルーム

 

今朝8時に名古屋を出て高山に向かった。
強い北風に黄砂も飛ばされたのか、快晴の空は澄んで冷たい。
ひるがの高原SAの雪はほとんど無くなっていたが、大日が岳のゲレンデはたっぷりの雪で、もうしばらくは滑れそうだ。

ここで国道158号線に下りて、荘川から清見経由で走った。
道路の両側の雪も、先日に比べるとずいぶん少なくなっていたが、道路際の温度計はマイナス1度を指していた。


清見インターから、中部縦貫道の無料区間を高山ICまで走った。
昨日までは暖かい日が続いたようで、乗鞍岳の雪のラインもかなり上がっている。


お昼過ぎに集落に着いたが、わが家の屋根雪も、この数日間でほとんど溶けて、西側にわずかに残るだけになっていた。
近所のおじいさんが、今朝方は雪が降ったし、ここの春はまだまだ先だと言っていた。
陽射しの明るさは春だが、北風の冷たさは冬だった。

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名古屋も桜の開花宣言

2013年03月20日 | セカンドルーム

 

昨日、気象庁は名古屋の桜が開花したと発表した。
平年より10日早い開花とのことだが、年々早くなっていくような気がする。
気象台の標本木で5~6輪開いた状態を開花とし、8割以上が開くと満開というようだ。
桜の開花から満開まで1週間ほどなので、花見客目当ての業者は、準備に慌てることだろう。


縁のある人のお別れの会に参列して、花を手向けてきた。


名古屋城の天守閣を望むホテルの会場では、多くの人が別れを惜しみ、故人を偲ぶ声があちこちから漏れ聞こえた。
故人は余命を知り、徒らに生を永らえず、すべてを整えた上で旅立たれたという。
「死ぬ時節には、死ぬがよく候。」と言った良寛の言葉を思い起こすが、世の常として生への執着に苛まれながら命を終える人が多い。
自分らしい死に様を願うなら、生あるうちに為すべきことをしろと諭されるお別れの会でもあった。    合掌

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南海トラフ巨大地震の被害想定

2013年03月19日 | セカンドルーム

 

昨日の荒れ模様とは打って変わって、今日の名古屋は穏やかに晴れ渡り、5月上旬の陽気になった。


ユキも初夏を思わせる陽射しにあえいでいる。
花粉の飛散もピークに達し、黄砂のおまけまで付くのはありがたくない。

「南海トラフ」で巨大地震が発生した場合、経済被害は総額220兆円に上ると内閣府が発表した。
昨年は地震と津波で最大32万人が死亡すると想定していたが、第二弾の物的被害の発表もセンセーショナルで恐ろしい。
特に各種産業やインフラが集積されている愛知県の被害は、全国最多の31兆円になるとのことだ。
ライフラインも壊滅的な被害を受け、愛知、三重、静岡三県は断水、停電が9割の所帯に及び、交通網や通信網の遮断、医療機関の受け入れ不能、食料不足など深刻な被害を想定している。
その一方で、建物の耐震化など防災・減災対策を講じることで直接被害は50パーセント弱、生産・サービス低下も70パーセントに抑えられるという。
地震調査会は、南海トラフと連動する東南海地震の発生確率を、今後30年間で70~80パーセントと予想している。
被害状況や金額、発生確率などに、何となく切迫感は感じるが、打つ手が分からず、手をこまねいているだけだ。
識者は「正しく恐れることが重要」と説き、「車で死亡事故に巻き込まれるよりずっと低い確率の想定に右往左往する必要はない」とし、「想定に関係なく、誰もが日頃から無理ない範囲で備えをしておくことが大切だ」と訴えている。
言い得て妙なコメントに感心するが、総理府やマスコミに煽られながら、その時になって運の悪さを嘆くしか無さそうだ。

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雪解けの飛騨から春一番の吹く名古屋へ

2013年03月18日 | セカンドルーム

 

飛騨地方は穏やかな春の陽気が続き、雪解けが順調に進んでいる。
林道や農道以外は道路の雪が消え、日当たりの良い田んぼや畑の雪も次々に溶けていく。

日照時間が短かかったわが家も、お彼岸を境に日差しもたっぷりと入るので、屋根や庭の雪も今月中には無くなるだろう。


寒い夜は屋内の段ボールハウスにいたユキも、終日本宅で過ごせるようになった。
風や雪を防ぐ覆いを上げてやると、目を細めて春の陽射しを楽しんでいる。

 

雪の重しが解けた石楠花の冬芽は固く閉じているが、日ごとに膨らみを増し開花に備えるだろう。


昨日の午後、春うららの高山を出て、名古屋へ向かった。
圧雪や凍結道路を緊張して走っていた「せせらぎ街道」も、ゆとりのドライブが楽しめる。

いつものように、休憩スポットの道の駅「パスカル清見」の清流で一息入れ、東海北陸道経由で夕方家に着いた。

今日の名古屋は荒れ模様で、朝から南の風が強く春一番が観測された。


雨風が酷くなる前にお墓参りに行ってきたが、平和公園の早咲きの桜が咲いていた。
折からの強風で桜吹雪となり、芝生の上に緋毛氈が敷き詰められていた。
まだほとんどの桜は2~3分咲きで、春の嵐の影響は無いだろう。
春の天気は変わりやすいというが、明日には回復して桜便りがあちこちから聞こえそうだ。

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残雪の上高地-2 (河童橋~明神)

2013年03月17日 | セカンドルーム

 

午前9時に河童橋をスタートし、焼岳を背に梓川右岸を遡って明神を目指した。


除雪された作業道を外れて、この時期にしか歩けない森の中や川原の雪原を歩いた。

清冽な岳沢の伏流水で喉を潤したが、凍みるほどの冷たさが美味かった。
気温が上がって雪が緩み、モナコの皮を踏み抜いたり、雪に埋もれた木の桟道の隙間に落ち込んだりして、かなり体力を消耗した。
凍結した坂や雪が緩んだところでは、準備したアイゼンやカンジキを使えば安全だが、着脱が面倒でツボ足で通した。


ケショウヤナギはほんのりと紅をさして、遅い春の訪れを告げていた。


川原から土手に上がると、前方に明神橋が見えた。


午前11時に、穂高神社奥宮の鳥居に着いた。


嘉門次小屋もひだやも冬季休業中で、あたりに人の気配は無い。


神社に参拝し、明神池を半周した。


明神岳の南峰と主峰とも南向き斜面の雪は意外に少ない。

帰りは明神橋を渡り、左岸を辿って河童橋に向かった。


徳沢方面への分岐点に建つ明神館も、冬季閉鎖中でいつもの賑わいは無くひっそりとしていた。


巨木の茂る林間コースは森閑として、不気味なほど静かだった。


カラフルなテントが張り巡らされる小梨平キャンプ場も、今日は1張りも無く寂しげだ。


予定通り、12時に河童橋に着いた。


梓川の清流と穂高・焼岳を借景に、展望レストランを開店し、お握りにカップ麺、食後のコーヒーとクッキーのフルコースを楽しんだ。


一休みした後、バスターミナルから県道上高地線に出て、ひたすら歩いて釜トンネルを目指した。

途中で帝国ホテルの赤い屋根を見て、大正池ホテルの脇に出た。


ここで素敵な姿を見せてくれた山々に別れを告げたら、焼岳がひと際大きく噴煙を上げて見送ってくれた。


県道を塞ぐデブリを数ヶ所越えて、トンネルにようやくたどり着いた。


真っ黒な口を開けたトンネルが不気味だが、下ってくる人もいないので、一人で飛び込んだ。
足の痛みもあってか、20分の暗闇がずいぶん長く感じた。


前方に中の湯出口の光が見え、ほっとして時計を見たら午後3時50分を指していた。
全行程の24キロを雲ひとつ無い好天に恵まれ、残雪の上高地を心ゆくまで堪能できた。
来月は今日見た山の一つに登ることを胸に、軽い足取りで上高地を後にした。

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