名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

気の早いねこ柳

2010年01月31日 | セカンドルーム

 

日の出が少しずつ早くなって、7時半頃に太陽が東の山から顔を出すようになった。
今朝も雲は多かったが、久し振りに朝の陽射しを浴びた。
毎朝、日の出とともに30分から1時間ほどの散歩を日課にしているが、雪が締まってきたので行動半径もだんだん広がっていく。


今朝、水辺の近くまで下りて行ったら、ねこ柳の枝が白く光っていた。
冬芽が霜を付けているのかと思っていたら、銀色の綿毛だった。


未だほとんどが固い外套をまとっていたが、気の早い猫だけが脱ぎ始めていた。
寒さのピークはこれから来るのに、ちょっと強くなった陽射しを少しでも早く浴びたいかのように見える。


雪原に映える淡い陽射しは朝だけで、午後はすっかり雲に覆われ、天気予報は下り坂を告げていた。
明日から2月。山里の春は遅いが、その兆しを少しずつ目にするようになる。

  「飛騨の山里暮らし」 2月号をUPしたのでご覧下さい。

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平湯温泉へ

2010年01月30日 | セカンドルーム

 

今朝も灰色の雲が空を覆い、粉雪が時折り舞っていた。
曇りの朝は、放射冷却の冷え込みが無いので、身を切られるような冷たさは感じない。
部屋の掃除や薪運びを終えたところで、平湯温泉へ行くことにした。


平湯トンネル辺りの道路は、両側が除雪車に削られて2m近い壁が出来ている。


久し振りに「平湯民俗園」の露天風呂へ行くつもりで、中をのぞいて見たらオープンな脱衣場は雪が吹き込み床も凍結していた。


建物も雪に埋まりそうで寒々としているし、入浴者もいなかった。
冬の間は維持費の志をポストに入れて自由に入浴できるが、寒さに耐えて裸になるのはちょっと勇気がいる。
鄙びた雰囲気が好きでよく利用する温泉だが、今日のところはパスして、「山がの湯」へ行くことにした。

 
ここの内湯は、高温と低温の湯船があるので、好みの湯温を選び雪景色を見ながらゆっくり浸かれる。


体が温まったところで、雪を踏んで入る露天風呂は、外の寒さも気にならない。
やはり今の時期に、いきなり露天風呂に入るのは無理かもしれない。

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飛騨高山酒蔵めぐり

2010年01月29日 | セカンドルーム

 

今日も朝から雪が降ったり止んだりのすっきりしない一日だった。
太平洋側は晴天が続くようだが、飛騨地方は雲マークと雪だるまが並んでいる。

 


テレビは梅の開花を伝えていたが、ここでは白梅?や紅梅?が寒々と咲いている。

町に買い物に行った帰りに、古い町並みにあるて酒蔵を見学してきた。
毎年冬に行われている観光イベントで、高山の古い町並みにある6軒の造り酒屋が、酒蔵を1週間交代で公開している。(2月28日まで)  今は観光の端境期で、町並みもいつもの賑わいは無くひっそりとしていた。


今日訪れた原田酒造場は、安政二年創業で「山車」の蔵元である。
普段は入ること出来ない酒造りの現場を、ガイドが案内しながら説明をしてくれた。

 
何種類ものお酒が整然と並べられている店頭とは対照的に、酒蔵は雑然として寒々とした雰囲気だった。


飛騨の地酒は、冷涼な空気と清浄な水で美味しい酒が出きると言われているが、せめて人に見せる時だけでも酒蔵はきれいにしておけばと思ってしまった。

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激変する天気

2010年01月28日 | セカンドルーム

 

今朝起きたらみぞれが降っていた。
散歩に出かける頃は雨に変わり、気温もプラス1℃で寒さはそれ程感じなかった。


道路は水浸しになり、屋根の氷柱も落下し、雨どいから溢れた水が盛んに落ちて来る。
夜になると凍結するので、冬の雨は厄介者だ。

昨日は放射冷却で、朝の気温が-9℃で湯沸かし器は動かなくなるし、水道の蛇口もコックが凍結して回らなくなってしまった。


ユキ(柴犬)も緊急避難で、暖かい居間に入れてやった。
台所の気温が-10℃を越すと、水抜きも凍結防止ヒーターも役に立たなくなってしまう。


応急処置は、専用ダクトで石油ストーブの吐き出し口から熱風を送って復旧する。
冷蔵庫に入れ忘れたねぎは棒の様になり、白菜も半透明になって、叩けば折れたり割れたりする。


こんな辛いことを一冬に何度か味わうが、朝日にキラキラ輝く霧氷は寒い朝しか見られないので、厳寒も悪くは無いと思ったりしている。

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大日ヶ岳登山

2010年01月27日 | セカンドルーム

 

昨日登った大日ヶ岳(1.709m)は、元々は信仰の山で、奈良時代に白山を開山した泰澄和尚が、山頂に大日如来を祀ったことからそう呼ばれるようになった。東海北陸道「ひるがの高原サービスエリア」の西方に聳えるなだらかな山は、その右手の白山とともに四季それぞれの表情を見せて、ドライバーの目を楽しませてくれる。かつて修験者や信者が通った信仰の古道も消えて、今は山麓にスキー場やゴルフ場、別荘地、レジャーランドなどの観光施設がひしめいている。昭和40年代までは大規模伐採が山頂近くまで行われ、ナラやブナなどの巨木はほとんど残っていない。山腹は大小のゲレンデが幾筋にも刻まれ、遠くから見ると顔に残った傷跡のようで無残な姿だ。スキー場のリフト終点から先は別天地で、人によって利用し尽くされた山も、無垢な姿で迎えてくれる。山頂を目指すアルペンスキーヤーやボード担いだ人も見かけるが、ほとんどはリフトを降りて滑降していく。少し汗をかけば、すばらしいパウダースノーや雄大な景色が楽しめる。  

  大日ヶ岳の景観をスライドショーでお楽しみ下さい。(上映期間30日)

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大日ヶ岳の山頂にいます

2010年01月26日 | セカンドルーム
飛騨と奥美濃国境の山「大日ヶ岳」の山頂にいます。
サングラスでも眩しい程の快晴で、大パノラマを楽しんでます。
高鷲スノーパークからゴンドラを利用し、先行者のラッセルに便乗した省エネ登山です。
山頂は遮るものが無く、体も冷えて来たのでこれから下山します。
13時30分 携帯で投稿
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「かってこ」が待ち遠しい

2010年01月25日 | セカンドルーム


今朝は雪が締まっていて、部分的に雪の上を歩くことが出来た。
昨日の好天で雪が緩み、夜間の冷え込みで硬く締まったのだろう。
まだ完全に固まっていないので、油断していると腰まで落ち込むこともある。
日陰の雪は日中でも緩むことは無いので、かんじき無しではまだ歩けない。
体重が軽くて4本足の犬は、落ち込むことなく自由に走り回っている。
固くしまった雪の上を歩くことを、飛騨弁で「かってこ」と言う。
太陽が高くなって陽射しが強くなる、2月から3月が最適で、昔はそれを待って山仕事が始まった。


今は重機を使って除雪をし、集材機や運搬車を使うので、「かってこ」を待って仕事をする人はいない。


日課の散歩もかんじきを使ったり、タイヤの後を辿ったりして林道を歩いている。
雪の野山を自由に歩きまわれる「かってこ」を、首を長くして待っているのは私だけかもしれない。

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飛騨高山「二十四日市」

2010年01月24日 | セカンドルーム

 

高山市の本町通りで、恒例の「二十四日市」が開催された。
もともとは旧暦の頃に、「歳の市」として近郊の農家が農具や生活用品、年越しの食品、正月飾りなどを商う市だった。
現在はその名残りを残しながら、観光客目当ての露店も数多く並び、冬場のイベントとして毎年賑わっている。
この市が開かれるときは、いつも荒れ模様で吹雪いたり大雪に見舞われると言われているが、今日は好天に恵まれ、日曜日と重なったこともあって大賑わいだった。
たこ焼きや団子、岩魚の塩焼き、甘酒などと並んで、近郷農家で今も作られている昔ながらの民具や農具、食品などの露店も出ていた。


「小屋名しょうけ」は久々野町小屋名で、竹を主材料にマタタビとツタウルシを使ったざるで、野菜や米研ぎの水切りなどに使われる。
すべて手作りで、1日に1~2個程しか出来ないが、自然素材のざるは丈夫で使い易く、何十年も使い込んだざるをいまだに見かける。


「飛騨宮村ひのき笠・一位笠」は宮笠と呼ばれ、桧や一位の経木を編んで作られている。
江戸時代から野良仕事用に使われていたという日傘の一種で、暑い時は乾燥して通気性がよく、雨降りには膨張して雨を遮断する便利さで人気があったと言われている。
軽くて風通しもよく、10年以上も使用できる丈夫な笠も、昭和30年代を境に需要が減少し、今は工芸品として細々と作られている。


「有道しゃくし」は、江戸時代から久々野町の有道地区に伝わる木杓子で、材料には朴の木が使われている。
1本の材料から削りだす杓子は、材料のもつ色合いと、独特の彫りあとが素朴で独特な味わいがある。

 
「江名子バンドリ」は江戸時代から江名子町の農家で、ワラを主材に、シナの木皮、麻を用いて作られた蓑である。
バンドリは飛騨の方言で、ムササビのことを言い、蓑を着た姿がムササビに似ていることからバンドリ呼ばれるようになった。
昔から農家の副業として作られてきたが、ゴムやビニールの普及で需要が大幅に減り、今は雨具の実用品として作る人はいない。
地元江名子保存会の人たちが、製作技法の伝承と保存のため勉強会を開き、製品を二十四日市に出している。

1年の半年近くを雪に閉ざされる飛騨の農家は、木や藁などの自然の材料を使って農閑期の手仕事として様々な生活用品を作ってきた。
昭和30年代に入って、大量生産・大量消費に拍車が掛かり、飛騨の伝統的な生活用品はことごとく消えてしまった。
自然素材を使って手間隙かけて作った道具は、決して使い捨てにすることは出来ない。
ごくありふれた生活の道具が、今や観光客でにぎわう年1回の「二十四日市」で、伝統工芸品としてしか扱われないのは寂しい限りだ。

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名古屋から高山へ

2010年01月23日 | セカンドルーム

 

今朝名古屋を出て高山に戻ってきた。
東海北陸道は岐阜白鳥以北でチェーン規制をしていたが、除雪されているので路面の雪はほとんど無かった。
ひるがの高原SAは、相変わらず積雪が多く、雪の回廊やかまくらが作ってあった。
お昼過ぎに高山に着いたが、市街地の路面に雪は無く、思ったほど寒くも無い。


町のスーパーで食料を仕入れて家に向かうと、少しずつ雪が増えていく。


雪に閉ざされた集落は、相変わらず眠ったように静かだ。
留守中に雪はそれ程降らなかったようで、通路の除雪をして難なく家に入れた。

 


狭い車内で我慢していたユキ(柴犬)も解放されて、早速雪の感触を楽しんでいた。
部屋の中は氷点下の寒さで、床も畳も氷のように冷たかったが、水道も湯沸器も異常はなかった。
4泊5日の長逗留で、心身ともに弛緩してしまったが、この雪景色と足元から伝わる冷気で緊張感が戻ってくる。

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高機能アンダーウエア

2010年01月22日 | セカンドルーム


今日の名古屋は、晴れたり曇ったりの穏やかな一日だった。
ユキ(柴犬)は玄関脇の植木鉢の上がお気に入りで、いつものんびり寛いでいる。
草花を掘り起こしてしまうので、古タオルを敷いたら、心地良さそうに昼寝をするようになった。
犬は環境への順応性があるようで、居心地の良さそうな所にうまく収まってしまう。


午後は、以前注文しておいた山道具を受け取りに、栄の好日山荘へ行ったついでに、ユニクロの新しい店に行ってきた。

アウトドアが好きで、四季を通して近くの山に出かけているが、体力の衰えとともに山の装備に気を使うようになってきたた。
登山スタイルも、ひたすら高みや頂上を目指すだけでなく、山麓や藪山をのんびり歩いて、自然に触れ自然を楽しむようになってきた。
雪山は防寒対策が大事で、アウターの防寒衣はゴアテックスや、ダウン、フリースなどを、目的地や天候などによって使い分けている。
いずれも軽量コンパクトで気軽に携行できるので、重ね着したり脱いだりして簡単に調整が出来る。
肌着は冬の行動中に着替えをすることが出来ないので、汗対策が最も重要だと思っている。
天然素材は、汗をかいた後も冷たさが残り乾き難いので、不快感も残るし体温も奪われてしまう。
最近は高機能アンダーウエアが普及して、商品を選ぶのに迷うほど豊富に出回っている。
ひと頃はアウトドアショップで、吸湿発熱素材の肌着1枚が10.000円前後もしていた。
新しい素材の着用感は確かに快適で、汗をかいた後もぞくぞくとするような冷たさは無かったが、格別の暖かさまで感じることも無かった。
色々なメーカーを試してみたが、汗に濡れた不快感が少ない分暖かさを感じるが、肌着が発熱しているという実感はもてなかった。

 
昨年試しに買ったユニクロのヒートテック上下は、それぞれ1.500円であったが、今まで使っていた値段の高い高機能アンダーウエアと同じで、さらっとした肌触りは快適であった。
今日、スペアーにもう一組買おうと店へ行ったが、今シーズンは完売で在庫は無いとのことだった。
家庭やオフィスの暖房を下げたり、厚着を止めて省エネに協力をするなどの動きと低価格が、ヒートテックの人気に拍車をかけているのだろうか。
アウトドア用品メーカーのウエアも、ひと頃に比べればずいぶん安くなったような気がする。
割高であった特殊な分野の市場に、高品質で低価格商品を提供してくれれば、消費者にとってありがたいことだ。

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名古屋で食べ歩き

2010年01月21日 | セカンドルーム

 

名駅で買い物をしたついでに、去年の秋に竣工した名古屋駅前の愛知県産業労働センターの食堂街にある「麺や 六三六」で、ラーメンを食べてきた。


店頭の看板には、「スープは千葉県産の煮干しと、北海道産の昆布でだしを取り、鶏がらを5時間煮出したものと、豚骨と大量の野菜を、14時間煮込んだものを三つ合わせて作り上げます。化学調味料を一切使用せず、背油や魚油をほとんど使用せず作り上げたこのスープのとろみは、すべて野菜のとろみです。胃にやさしい、おいしいスープをつくるには、手間と時間がかかります。 」と手書き風に店頭に記されている。
昼と夜に営業をしていて、だしが無くなると閉店すると書いてあるが、夜は9時前に終わる日もあるようだ。
お昼過ぎに行ったが、2~30人ほどの行列が出来ていた。
つけ麺が人気のようだが、極太麺は好きでないので、普通のラーメンを注文した。
スープはとろみがあり濃厚な舌触りだが、口に甘みが残るのは玉ねぎのせいだろうか。
チャーシューや麺はうまいと思ったが、色々な素材をじっくり煮込んだスープは、単純な味に慣れた舌に余り馴染まなかった。
同じエリアにある、「江南」の中華そばの昔ながらの味の方が好みに合う。


帰りに「coffee shop KAKO」に立ち寄ったが、ここのコーヒーはコクがあって香りも好きだ。
最近はドトールやスタバの味に慣れてしまったが、たまに飲む深煎りの苦味の利いたコーヒーはうまかった。


夜は昔の仲間と、栄のドイツ料理屋「Pilsen」で、ソーセージやジャガイモ料理などを肴に黒ビールなどで満腹になった。
体を動かさないで食べ歩きは、体に悪いと思いながらも、町に居ると誘惑に負けて夜中まで遊んでしまう。

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名古屋の「ねのひ」で会食

2010年01月20日 | セカンドルーム

 

昨日は、福地温泉からの帰りに家に寄り、留守番をしていたユキ(柴犬)を乗せて名古屋へ向かった。
天気は快晴で日差しも暖かく、せせらぎ街道は所々で雪が融けて、路面が現れていた。


西ウレ峠で休憩をしていても、いつもの肌を刺すような寒さは感じなかった。


今日は学生時代の仲間7人と栄で落ちあい、蔵人厨「ねのひ本店」(名古屋伏見)で食事をした。


この店は、蔵元盛田の直営店で、酒蔵を模した重厚な店内とオープンキッチンの開放感が独特の雰囲気を出している。
ねのひ箱膳コース を食べたが、2段の箱膳に小鉢、お造り、焼き物、和え物、酢の物などに、粕汁、握りずしなどが出た。
新鮮な地の素材を使い、オープンな厨で紺の法被を着た料理人が、てきぱきと動く姿を見ているだけでも食欲をそそる。
日本酒は猪口2~3杯で良い気持ちになってしまうが、ここでしか味わえない大吟醸の原酒は、左党にはたまらない逸品だろう。
料理の味付けも好みに合ったし、量も程ほどで箸も会話も酒もピッチが上がり、楽しいひと時を過ごしてきた。

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奥飛騨温泉郷「福地温泉」へ

2010年01月19日 | セカンドルーム

 

慣れない力仕事で腰痛やら筋肉痛を訴えたり、氷点下の寒さに音を上げた助手を連れて、福地温泉へ湯治に行ってきた。
半日の仕事で温泉旅行をしていては、近所のおばあさんに笑われてしまうので、犬を留守番にこっそりと出かけた。
福地温泉は、幹線道路から外れた山あいの小さな温泉場で、渓谷に沿って10軒ほどの湯宿が点在している。
いずれも小振りな旅館ばかりなので、団体客の利用は少なく、静かに温泉を楽しめる。


昨夜泊まった「元湯 孫九郎」は、源泉を6本持ち湧出量は豊富で、80度以上の温泉を加水せず42~3度ほどに冷まして湯船に引いている。


循環して濾過したり塩素殺菌をしている温泉は多いが、ここは源泉掛け流しで飲用も出来る。
100年以上も経った養蚕農家の建物を使っていて、鄙びた雰囲気も味わい深かった。


山奥の宿は山家料理が中心で、豪華な海の幸や山の幸がお膳に並ぶと言うわけには行かないが、素朴で健康的なメニューだった。
宿発行の「もらい湯手形」で、宿泊客は他の旅館の温泉にも入浴出来るユニークな企画もある。

 


もらい湯は、1ランク上の「元湯 長座」へ行ってきたが、庄屋造りの豪壮な古民家は風格があり、内湯も露天風呂も良かった。
雪除けの渡り廊下が玄関まで続き、滑り止めの筵が敷き詰められていたり、途中に甘酒や熱いお茶のもてなしもあって、温泉以外でも温もりがあった。
これと言った売り物は何も無い温泉地だが、古い時代の湯治場の雰囲気が随所に感じらる。


帰りに平湯大滝公園に立ち寄ったが、快晴にもかかわらず観光客はいなかった。


気温も-2℃で、この時期にしては暖かかったが、連日の冷え込みで大滝は八分通り凍結していた。
2月15日から結氷祭りが行われるが、今年は完全結氷が見られそうだ。

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アニマル・トラッキング

2010年01月18日 | セカンドルーム

 

毎朝8時ごろに散歩に出かけるが、今朝も冷え込みが強く気温はマイナス11℃を指していた。


朝霧が消えた後に真っ青な空が広がり、雪面に映える陽光がまぶしかった。
真っ白な田んぼに、新しい狐の足跡が点々と刻まれていた。


つがいで田んぼに入った足跡が途中で1列になり、度々先頭を交代しながら水場へ向かっているような足跡だった。
仲の良い夫婦きつねが、かばいあってラッセルを交代していたのかと、思わず想像をめぐらした。
今はアニマル・トラッキングの好機で、雪の上には足跡、争いの跡、捕食行動、糞などの痕跡が残り、動物の行動を知ることが出来る。
時には兎が狐に襲われた跡など残酷シーンも目にするが、彼らが厳しい自然の中で逞しく生きていく姿を想像するだけでも感動する。


連日の寒さで、燃料用の薪の使用量が増えてきた。
1週間分を居間の下まで運んでいたが、1月に入ってからは2~3日で無くなってしまう。
運搬方法も雪が深くなっていく毎に、1輪車、スノーダンプ、子供用のそりへと変わってきた。
通路を踏み固めてあるので、往復の回数は増えるが、そりが一番楽に運べる。
2月中旬までは一晩中火を絶やせないので、薪の運搬が欠かせない仕事になる。

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屋根の雪下ろし

2010年01月17日 | セカンドルーム

 

今朝は放射冷却で冷え込みが強く、散歩に出かける頃の気温はマイナス10℃であった。


小屋から出てきたユキ(柴犬)は、目をしょぼつかせて寒さに耐えている。
飼い主もこんな朝は、風邪でもないのに涙や鼻水が止まらない。
寒さは厳しいが天気も良いので、屋根の雪下ろしをすることにした。
下から見るとそれ程でもないが、屋根に上ってみると、びっくりするほどの雪の量だった。


まず1階の庇の雪を下ろし、低い屋根から母屋の大屋根へと取り付いていく。


目標はアンテナの立つ屋根のてっぺんで、下からシャベルですくっては落としていく。


すくっては投げるの繰り返しは、足場が悪いし滑りやすいので結構疲れる。


何層にも重なった雪は、上部はさらさらのパウダーだが、下は押し潰されているので硬くて重い。
てっぺんまでは行けなかったが、5合目ほどで屋根は一旦終わりにして、昨日やり残した通路の除雪をした。


雪の回廊のような通路になったが、これで薪の運搬も出来るし歩き易くなった。
物置の屋根の雪下ろしや、庭まで車を入れるための除雪は残ってしまったが、ここまでの作業が限界だった。
助手は腰が痛いとか腕が痺れたとか文句は多かったが、猫の手よりは間にあった。

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