名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

イノシシが屋敷に侵入してきた

2012年08月31日 | セカンドルーム

 

昨日草刈りをした庭の一角が、イノシシに掘り起こされていた。
恐らく深夜か明け方に侵入したと思うが、全然気が付かなかった。

積み石も派手に崩され、かなり音がしたと思うが、ユキ(柴犬)の吠え声も覚えが無い。
お互いに寝ている場所から5mも離れていないのに、ちょっと緊張感が無さ過ぎる。

深い穴は30センチ以上もあるので、ミミズではなく木や草の根を食べていたようだ。

草を抑えるシートもきれいに剥がされていたが、下にいる幼虫やミミズを探したのだろう。


わさびが自生しているところも掘り起こされていたが、口直しにわさびまで食べたのだろうか。
イノシシが身を潜めないために草を刈ったが、これが逆効果で餌を掘り易くしてしまったようだ。
裏山から来たかと思って斜面を調べてみたが、踏み跡が無かったので道路を通って屋敷の通路から堂々と入ったようだ。
家は塀も門扉も無いので、動物も人も出入り自由になっているが、裏の畑はともかく屋敷内を荒らされたのは初めてだ。

先日「クマの出没に注意!」の回覧板が回ってきた。
この辺りでも、公民館の近くや道路脇で目撃されたり、イノシシの箱罠にクマが入ったこともあった。
去年の秋は林道を散歩していて、ケヤキの木に登っていたクマを見たことがある。
今年は猛暑のせいで、動物の餌が少ないようだし、秋が来ても山栗やクルミ、ドングリなどが不作だと、山の動物たちは飢えて里へ下りて来る。
今のところ田んぼの被害は聞いていないが、枕元で堂々と餌を漁るイノシシのことだから、人のいない所ならもっと大っぴらに荒らし回るだろう。
稔りの秋に向かって気を抜くことが出来ない。

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草刈りの後は丹生川ダム下流の恵比寿の湯へ

2012年08月30日 | セカンドルーム

 田んぼの草はまめに取っているが、庭や畑、山すその雑草は生え放題になっていた。
田んぼの草取りは一段落したので、ユキが隠れてしまうほど伸びた庭の草を刈ることにした。
誰も訪ねて来ないのをいいことに不精をしてしまったが、長靴を履いていない郵便配達の人には迷惑を掛けたことだろう。
縁石周りなどは鎌で刈り、その他は草刈機を使っている。
上手い人は地面すれすれに刈っていくのが、小石を弾いたり隠れた石などを叩くので、刈り残しは多いが安全策をとって慎重にやっている。


刈り終わった庭は見違えるようにすっきりしたが、霜が降りるまでは草は生えて来るので、これからも度々草刈は欠かせない。


庭の片隅に積み上げた草は、堆肥にして田畑に漉き込む。


ひと汗かいた後は、丹生川町の「恵比寿の湯」へ行ってきた。


丹生川ダムの工事中に出た温泉は、成分が濃厚で浴槽や床に抽出物が厚く付着している。
こじんまりとして質素なつくりは、湯治場や銭湯の風情があり、地元の人たちとの飾り気のない会話も楽しめる。


すぐ上流にある丹生川ダムは、今年の6月に完成してほぼ満水状態になっていた。


ダムの回りも整備されて美しい景観が楽しめるが、清流の木地屋渓谷が堰き止められたダム湖は、溶け込んだ有機物のせいか妙に緑がかって淀んでいた。


ダム下流の水質も悪化して、かつての清流の面影が失われていたのは残念なことだ。

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虫たちの命の営み

2012年08月29日 | セカンドルーム

  2011.9.17撮影

鎮守の森の秋祭りが近づいてくると、公民館からカンカコカンと鉦の音が聞こえてくる。
獅子舞とともに鉦打ちは、祭り行列や神様への奉納には欠かせない神事で、日が暮れると集まって練習をしている。
公民館から集落の一番はずれの家まで距離はあるが、遮るものや車などの騒音が無いので、澄んだ鉦の音がここまで届き、夏の終わりを告げているようだ。

野山や田畑の虫たちも子孫を残すために、残り少ない夏の日を精一杯生きている。
田んぼのイナゴは稲にしがみ付いて食欲旺盛なところを見せ、カマキリが稲の葉になってそれを狙っている。


2本のカマが一瞬動いたかと思うと、見事にイナゴを捕らえていた。
交尾を控えたカマキリの食欲は旺盛で、瞬く間に食べ尽くされてしまった。
交尾が終われば、オスは体の大きいメスに食べられてしまう。
可哀想だが、どうせ冬は越せないので、子を産むメスの栄養源になるのは合理的かもしれない。
用が無くなった男の末路を見るようで、なんだか身につまされる。


同じ肉食系の蜘蛛も捕食活動が活発で、家の内外にやたらに巣を張っている。
玄関先に張った蜘蛛の巣に蛾が捕まり、頭からかじられていた。


作業場の出入り口は蜘蛛の縄張りになっているのか、巣を取り払ってもすぐに新しいのを作り始める。


今朝はアブがが掛かり、羽を残してすべて食べられてしまった。
秋が深まるまで、小さな虫たちの命の営みが、ここかしこで繰り広げられる。

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今年の米の作柄は?

2012年08月28日 | セカンドルーム

 

JA飛騨の営農情報を見ていると、稲の丈は平年比90パーセントと短く、茎数は110パーセントでやや過繁茂で、高温障害により品質も収穫量も落ちると予想している。
気温や水温の低い高冷地では人気銘柄のコシヒカリが出来なかったが、最近は温暖化の影響で食味の良いコシヒカリの栽培が出来るようになった。


その矢先に高冷地の飛騨で高温障害とか、冷涼な気候の北海道で良い米が米が取れるようになったと言われると複雑な気がする。


本来、高温多湿が米つくりに適していたが、今年のように異常な高温と湿度の高い日が続くと、稲も熱中症を患うのだろうか。
まさか温暖化で、平地で米の栽培が出来なくなったなどの事態は目にしたくない。


山上や山あいの田んぼの脇を通ると、炊き立てのご飯の香りが風に乗って漂ってくる。
光合成で作られたブドウ糖が穂に送られて、澱粉になる過程で食欲をそそる香りを出すといわれている。
この香りに誘われて、イノシシやスズメ、カメムシなどがやって来る。
その被害さえ避けることが出来れば、この地区の作柄は平年並み以上だと素人判断をしているのだが・・・

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秋の兆しが・・・

2012年08月27日 | セカンドルーム

 

秋の訪れの早い飛騨地方は今日から新学期が始まったが、相変わらずの暑さが続いている。
それでも、すすきの穂をを揺らす風は秋を感じさせてくれる。


そば畑の白い花をあちこちで目にするようになり、昼間の強い陽射しと夜間の冷涼な空気がおいしいそばを育てると言う。

山ウドの白い花が咲き乱れていたが、実が黒く熟してきた。
秋が深まると実を落として、大木は朽ち果てていく。
夜間の気温は低くなり、窓を開けておくと肌寒く感じるので閉めるようになった。

身近で秋を感じるようになったが、日陰のない日中の田んぼは、まだ灼熱地獄だ。
今日も照りつける陽射しを少しでも和らげようと、背中にござを縛り付け菅笠を被って草取りを始めた。
予定通り、午前中で目に見える範囲のヒエはすべて抜き取った。

 

 

 

 

今日も一抱えほど取ったが、田んぼの養分を横取りしたヒエは憎らしいほどの育ちぶりだ。
1週間もすれば、隠れていた小さな茎が成長して稲を追い越していく。
根競べは、もう少し続きそうだ。

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今日も炎天下で田んぼのヒエ取りをした

2012年08月26日 | セカンドルーム

 

8月も残り少なくなり、日足がずいぶん短くなった来た。
7時過ぎまで明るかったが、今は6時前に西の山に夕日が沈み、7時になれば辺りは真っ暗だ。


朝も、一頃に比べると明るくなる時間が1時間ほど遅くなった。
今朝も早起きをして、昨日に続いて田んぼのヒエ取りをした。


陽が高くなると、気温が上昇し強い陽射しが容赦なく照りつける。
適当に休憩をしたり、水分を補給した方が良いのだが、いったん田んぼに入ると泥と汗まみれになるので、その体で休む気にならない。
抜き取ったヒエが片手で持ちきれなくなると、束ねては畦に向かって放り投げている。


こんな繰り返しをしながら、午前中で一抱えほどのヒエを抜き取ることが出来た。
まだ3分の一は手付かずで残っていたが、炎天下の午後に続ける根性も体力も残っていない。
あと半日分の仕事が残ったが、先送りをして午後は昼寝などをして休養した。
今年の天候はヒエの生育に適しているようで、こんなに大量発生は初めての経験だ。
除草剤を使わない田んぼは、毎年同じように初期は中耕除草機を使い、その後も度々手で掻き取っては泥に埋め込んでいた。
今は稲株の間に隠れていたヒエが穂を出して、取り残しを見つけているが、例年に比べて量が多すぎるように思う。
この天候が続くと、小さなヒエも太陽を求めてぐんぐん伸びてくるので、草取りは稲刈りまで続きそうだ。。
いっそのこと、米を止めてヒエを栽培すれば大豊作になると、つい愚痴が出たりする。
これも温暖化の影響だろうか。

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田んぼの草取り

2012年08月25日 | セカンドルーム

 

田んぼを外から見ていると、緑の稲穂が出揃い風に揺れる姿が美しい。
中へ入るとタベ(稗)をはじめ、様々な雑草がはびこり、昆虫たちも盛んに活動している。

 


カマキリは稲を荒らす害虫を捕食する田んぼのハンターなので、たくさん棲みついてくれるとありがたい。

ウンカなどの羽虫を捕ってくれる蜘蛛も味方であるが、稲の葉を折り曲げて巣を張るので、光合成に多少の影響はあるかもしれない。


赤とんぼもたくさん飛んでいるが、敵か味方かはよく分からない。
稲の大敵のカメムシや芋虫、イナゴなども見かけるが、殺虫剤を使わないので野鳥やカマキリに任せるしかない。
スズメは籾が熟してくると食べに来るので、虫を捕るツバメほど好かれない。


この時期になると、ほとんどの雑草は稲の勢いに負けて稲の日陰で弱っていくが、タベだけは稲と競争してどんどん伸びていく。
何度も抜き取っているが、ここ数日の好天で隠れていたのがいっせいに伸びて穂を出した。
分けつして株になっているタベを、根元を掴んで引っこ抜く仕事は、ギザギザの葉で顔を擦ったり、葉先で目を突いたりして結構辛いし根気も要る。
炎天下の田んぼは、一頃に比べればしのぎ易くなったが、長時間に及ぶと仕事が雑になり、間違えて稲まで抜いたり取り残したりしてしまう。
何とか3分の1は終わったが、タベが種を落とす前に取らなければならないので、時間の余裕はあまりない。


抜き取ったタベを放置しておくと、実が熟して飛び散るので、焼却するか川へ捨てろと言われているが、まさかこの量を川へは捨てられないので、後日一まとめで燃すことにした。
久しぶりに仕事で汗をかいたが、農閑期でもないのに仕事場を離れると、ツケは何倍にもなってかぶってくる。

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名古屋から高山へ

2012年08月24日 | セカンドルーム

 

助手席にユキ(柴犬)を乗せて、快晴の名古屋を後に高山へ向かった。
一宮JC付近で交通事故があり渋滞に巻き込まれたが、昼前には高山に着くことが出来た。

せせらぎ街道清見町あたりのそば畑は、5日前に通ったときは花がまばらであったが、今日は満開で蜜蜂や蝶がたくさん飛び交っていた。


比較的花期の長いそばの花は、まだ蕾みもたくさん付けていたので、しばらくは楽しめそうだ。


家に着いて、気になっていた田畑を見回ってきたが、稲は水口あたりも穂が出揃い、登熟した穂から頭を垂れ始めていた。


緑一色だった稲田が少し黄ばんで、稔りの秋に向かって順調に進んでいるようだ。

未熟のスイカやカボチャが動物の被害に遭って全滅状態だったが、その後に付けた小さな実が、好天に恵まれて大きく育っていた。
ささげやナス、ピーマンなどは、もうしばらくは収穫が出来そうだ。

もう一つ気がかりだったホームステイ中の子猫は、家の人たちに気に入られて、里親になってもらえることになった。

 


飼い犬とも仲良しになって、毎日一緒に遊んでいるようだ。
気ままな子猫が、家の外へ遊びに出かけてしまうと、犬が心配して探しに行くほどの仲良しになっているとのことだ。
わが家から500mほど離れた山すその里親宅だが、その内に古巣にも遊びに来てくれるかもしれない。
「フク」と名づけられた子猫は、動物好きの一家の一員として幸せに暮らすことだろう。
名古屋に居て気になっていたことが、すべて良い方向に進んでいたのは、「フク」が福を呼んでくれたからだろうか。

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夏の終わりのイベント

2012年08月23日 | セカンドルーム

 

今日も名古屋は、快晴で真夏のような太陽が照り付けていた。

 毎日新聞から転載


高校野球の決勝戦は、大阪桐蔭が藤浪投手の好投で、強力打線の青森光星を抑えて優勝した。
毎年、高校野球が終わると過ぎ行く夏を感じるが、この厳しい残暑ではそんな感慨は起こらない。

山里育ちのユキは名古屋の暑さが苦手で、散歩は早朝と日が暮れてから行くようにしている。
朝のうちは玄関先に居るが、日が高くなると舌を出して喘ぎ始めるので、エアコンの効いた居間へ入れるようにしている。

過保護気味だが、12歳を過ぎたしこのあたりのヒートアイランド現象は年毎酷くなっているので、日中の緊急避難が欠かせなくなった。

わが家は、お盆休みに高山へ来れなかった長女一家が滞在中で、それに二家族が加わってまたもや民宿状態になった。
この暑いのに、それぞれ遊園地などに遊びに行っていたので、昼間はテレビを見たり昼寝をしたりしてのんびり過ごすことができた。夕食は総勢14人と大人数になるので、卸売市場に買出しに行って食材を仕入れておいた。
家庭料理は得意?なので、子供から大人まで受けそうな献立を考えながら、鮮魚を中心に選んできた。
自家栽培の野菜はたくさん持ってきたので、メニューはファミレス並みに豊富に揃った。
仕事が終わって参加した婿ちゃんたちの食欲は旺盛で、多めに炊いたご飯もおかずも瞬く間になくなった。

  


昨日の昼食は友人と洒落たレストランで、品の良いフランス料理を楽しんだが、今日は一転してにぎやか過ぎる食事でご馳走がどこへ入ったか分からない。
両極の雰囲気と料理の内容であったが、どちらも甲乙付け難い味わいであった。

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iPadでブログを投稿

2012年08月22日 | セカンドルーム

gooブログの記事の投稿や画像のアップはパソコンや携帯電話が前提に設定されており、画像のアップはiPadからは出来なかった。
今回スマートフォン用のアプリが出たので、iPadにダウンロードして投稿してみた。
iPad内臓カメラで撮った写真はカメラロールに保存されるので、そこから選んで記事に添付すれば、外出先でもタイムリーに記事が投稿出来る。
さっそく近所で写真を撮って、テスト投稿をして見た。
写真のサイズの設定などパソコンほど自由度はないが、旅先などからのアップは手軽に出来そうだ。
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残暑厳しい名古屋で昼間の宴会

2012年08月21日 | セカンドルーム

 

昨日の夕方、高山を出て名古屋へ来た。
残暑が厳しく、名古屋の熱帯夜はクーラー無しでは眠れない。
都会の不夜城は、山里と違って昼間の熱気が夜も冷やされることなく、ビルや車の排気熱も終夜途切れることはない。
昼間もビルの壁面から幾つもの太陽が照り付けるので、まるでソーラークッカーで炙られているようだ。 立秋を過ぎれば空気や雲の形が変わってくるが、そんな兆しがないまま真夏日が続いている。

 


 

 

    

 

              

今日は名駅にあるJRタワーズのすし屋で、学生時代の仲間9人と暑気払いをしてきた。
同じメンバーで年に数回会っているが、最近は夜のアルコール付きこってり系の宴会料理は少なくなり、昼の低カロリー健康食系へと好みが変わってきた。
話題もギラギラした生臭系が影を潜め、枯れた達観系?へと変わっていく。
年相応の変化と納得しながらも、何となくうら寂しさを感じなくもない。
この先、どう変化していくか楽しみでもあり、不安を感じる会でもあった。

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捨て猫二匹の小さな命が救われた

2012年08月20日 | セカンドルーム

 

今日も朝から晴れ渡り、時々真っ白な雲が南から北へ流れていく。
日差しの強さは真夏そのものだが、木陰を通り抜ける風は爽やかで心地が良い。


捨て猫二匹が、我が家に棲みついて2週間ほどになる。
やせ細ってか細い泣き声だった子猫たちは、日増しに元気になり土間や床下を走り回り、使っていない2階へも入って遊ぶようになった。


家を離れて外へ出るようにもなって、行動半径も少しずつ広がっていくようだ。
ユキ(柴犬)とも仲良くなり、付かず離れずの良い関係を保っている。


家を留守にすることが多く、2匹の猫を飼うことは無理なので、心当たりを訪ねて里親をお願いしていた。
見つからない時のことも考えて、都会の地域ネコとか公園ネコをヒントに、山里ネコとして自立の道も考えていた。
幸い家は密集していないし、田畑や道路には野生動物の置き土産も多いので、猫の糞尿に目くじら立てる人もいないだろうし、田畑を荒らさない猫を嫌がる人も少ないだろうと楽観もしていた。
交通量も少なくネコにとっては安全な環境だし、ネズミやモグラをたくさん獲ってくれれば、山里ネコに軒先を貸してくれる家も現れるかも知れない。
念のために保健所の見解を聞いてみたら、近所に迷惑をかけない保証もないし、何が起きるか判らないのでお勧めは出来ないと言われた。
町なかのトラブルをイメージした役所の見解は当然だが、保護した者がすべてを背負い込まなければならないのも辛い話だ。
あわせて猫の引き取りに関しては、明らかに捨て猫であれば無料であるが、その他は400円から2.000円とのことだ。
引き取った後は、里親を申し込んでいる人がいれば紹介するが、それ以外は殺処分になるとのことだった。
とても恐ろしいことなので、セミ山里ネコとして育て、家への出入りと冬場の餌を与える程度で、あとは自由に猫らしく生き延びて欲しいと思うようになった。
そんな矢先に、思いもよらぬ朗報が入ってきた。
声を掛けていた近所の親子が、親戚で猫を飼いたい人がいるとのことで訪ねて来てくれた。
携帯で撮った写真を送ったところ、三毛の雌が気に入り里親が決まった。
仲介してくれた親子は、犬を2匹飼っている動物好きなので、残りの雄の里親を頼んだところ、娘さんは乗り気であったが、お父さんは家族や飼い犬との折り合いなどを考えてやや躊躇していた。
取りあえず5日間ほど名古屋に帰るので、その間は短期里親をして様子を見ようということで話がまとまった。
連れて行くための段ボール箱を用意したところ、娘さんはダンボールに入れて捨てられたので可哀そうだから抱っこして連れて行くと、頬擦りせんばかりの様子で帰っていった。
この一家に里親になってもらえば、子猫にとってこれ以上の幸せはないだろう。
短い期間であったが同じ屋根の下で過ごし、餌をねだって擦り寄ってくる仕草や、2匹が仲良く遊んでいる姿に癒されたが、これ以上一緒に居れば情が移って別れられなくなってしまう。
半野生化した山里ネコが、集落で受け入れられるかどうか判らない状況では、この二家族が里親になってくれることが、猫も保護した者にとっても願ってもないことだ。
頭を悩ましていた捨て猫騒動も、ようやく良い方向へ動き始めたが、同じ屋根の下で過ごした2匹が居なくなり、ほっとする反面、何となく寂しさを感じたりしている。

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稲の穂が出揃って受粉活動が真っ盛り

2012年08月19日 | セカンドルーム

 

今日の飛騨地方の天気は晴れ時々曇りで、久しぶりに安定した夏日和となった。
西方向の白山上空に積乱雲が現れたが、こちらへ近づく前に消えていった。


東の乗鞍岳上空の雲は厚かったが、こちらまで掛かることもなく雷雲の発生もなかった。
好天に恵まれて稲は順調に育ち、冷たい水が当たる水口以外の穂が出揃い、受粉活動が盛んに行われている。


稲の花が咲いているのは午前中の2時間ほどで、全部が咲き終わるのに1週間ほど掛かる。
この間の低温や日照不足、水不足は、雌しべの受精活動が低下して不稔籾が増えるので、農家はこの時期の天気に一喜一憂する。

稲に紛れ込んで取り残したタベ(ヒエ)が穂を出すので、その都度取り除いているが次々に出てくるので際限がない。


穂は稲に比べれば明らかに違うが、茎や葉はそっくりなので、穂が出る前に全てを取り除くのは難しい。
午前中は受粉中の花を傷つけるので、午後の炎天下で一抱えほどのタベを抜き取った。
あと1ヶ月もすれば、緑の田んぼが黄金色に変わり待望の取入れが始まる。
天気もさることながら、稔った稲穂を狙って来るイノシシの警戒や、病害虫の発生の心配など、まだまだ気を抜けない日が続く。

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山里は夏と秋が同居をしている

2012年08月18日 | セカンドルーム

 

ここ数日は夜に降った雨が朝には止んで、昼間は強い陽射しが戻ってくる天気の繰り返しである。


今日も同じパターンで、朝霧が消えたら快晴の暑い日になった。
午後遅くには遠雷が聞こえてきたので、散歩を切り上げて急いで家に帰ると同時に、近くで雷鳴が轟き雨が降ってきた。
季節の変わり目を告げる雷なのか、急に気温も下がり風が冷たく感じる。
周りの風景も夏と秋が同居をしていて、蓮の花や睡蓮が咲く側で、すすきが涼風に揺れている。
朝夕は草むらから虫の音が聞こえてくるが、まだ蝉も賑やかに鳴いている。

今朝は成虫になって間もないクワガタが、玄関の壁に止まっていた。
お盆過ぎに親になっても、相手を見つけられずに命が尽きるだろう。
夏野菜のトマトやキュウリ、トウモロコシは終期を迎え、葉も茎も枯れ始めてきた。

近所の老夫婦が、夏野菜の取り入れの終わった畑に、人参の種を蒔いていた。


木型で等間隔の溝を掘り、そこへ種を蒔いて雨で流されないように押し下駄で踏んでいく。
日当たりの良い山すその畑は、雪が降るまでに収穫が出来るが、わが菜園は山の陰になるので、秋・冬野菜は作れない。
日中の残暑は厳しいが、確実に季節は進んでいるようだ。

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山里の古家は犬と子猫2匹の静けさに戻った

2012年08月17日 | セカンドルーム

 


大気は依然不安定なようで、昨夜は雷鳴が轟き激しい雨が降っていた。
田畑や野山にたまった雨水は、太陽が出ると霧となって空に上っていく。

たっぷり水を吸った登熟期の稲穂は、光合成が盛んに行われて籾が育っていく。


稲にとって、この時期の強い陽射しは豊作の条件であるが、残暑を厳しく感じる人も多い。

居残っていた孫娘二人は、おばあちゃんの引率で昼の高速バスで名古屋へ帰っていった。


賑やかだった古家も、ユキと捨てられた子猫2匹の元の静けさに戻った。


使っていない2階で物音がするというので、今朝調べに行ったら子猫たちがじゃれて遊んでいた。
土間や床下は開放しているが、外に階段がない2階へどこから上がったのか分からない。
破れ障子の間を飛び越えて庇伝いに走っていったので、新しい遊び場へのルートを見つけたようだ。
猫が出入りすれば、小動物の侵入も無くなるので好都合だ。
床下を通ってユキの小屋まで近づいたりして、行動範囲が広がっていくようだが、まだ屋敷の外で見かけることはない。
もう少し大きくなって外で活動するようになれば、山里猫として自立を期待できるかも知れない。

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