明け方まで降っていた雨が止み、朝の陽ざしが高層ビルに映えていた。
冬型の気圧配置になったが、寒さの影響は夕方から出るようだ。
津市の総合博物館で開催中の「三重の円空展」へ行ってきた。
延宝2年(1674年)に円空は志摩地方を訪れ、大般若経を修理し、経の見返し部分に
釈迦説法図130点を描いた。
その絵画全点と、三重県各地の主な円空仏が展示されている。
いずれの絵画も簡略な線で描かれ、自由で奔放な表現は円空仏と共通していた。
博物館の帰りに河芸町にある臨済宗円光寺を訪れた。
室町時代初期の創建と言われる古刹は、古木に覆われた小高い山の上に佇んでいた。
伊勢上野城主の菩提寺であり、織田信長の妹お市の方の娘江姫ゆかりの寺と言われる。
秋の紅葉と春の沙羅双樹が名高く、大河ドラマ「姫たちの戦国」の舞台
となったことから、広く知られるようになった。
案内してくれた寺の住職は、もう少し冷え込むと色鮮やかになると
言っていたが、十分きれいだった。