朝方は本降りの雨が降っていた。
雨の中を納屋橋から、堀川沿いの遊歩道を歩いてきた。
遊歩道の広場には、名古屋城築城の折に堀川を掘削した
福島正則公の銅像が建っている。
納屋橋河畔には、丁字型の石組みの掘割が残っている。
戦前から陶磁器や織物などの商品が、この界隈の倉庫に保管され、
掘割を利用して船で名古屋港へ運ばれた。
倉庫は戦災ですべてが焼失し、一面の焼け野が原には陶磁器や
レンガなどが散乱していたことを思い出す。
今は使われなくなった掘割の頑丈な石垣が、当時の面影を
わずかに残している。
昼前には晴れ間が広がり、厳しい残暑の一日となった。
じめじめした不快な蒸し暑さも嫌だが、強い陽射しの
真夏日も辛い。