外来種っていうと、いいイメージが涌かないですよね・・・。
「外来種」を国外から持ち込んだのは人間。
生物に罪は無いんですよね。
「チャネルキャットフィッシュ」。
アメリカ産の大型ナマズで、最大で1.3mにもなります。
別名「アメリカナマズ」。
食用に、という事で茨城県の霞ヶ浦に導入されたのが始まりだそうですが、今では全国のあちこちに分布を広げています。
肉食なので日本固有種への食害の影響が大きいことから特定外来種に指定されました。
なので、飼うことはできません。
養殖して食卓に・・・って一生懸命普及させようとしていた頃は「シミズダイ」とか「カワフグ」なんて商品名だったらしいですよ~。
ナマズだっつーの。
現在は、まるで高級魚の近縁種のような誤認を防止するために、こういった名前を使うことは禁止されています。
「アリゲーターガー」。
どこかのお堀や多摩川などで見かけられる、北アメリカ産の巨大魚です。
体長は2mぐらいになりますが、積極的に人を襲うような魚ではないので、特に怖くはありません。
ただ、この顔がワニのアリゲーターに似てるのでこんな名前が付きました。
熱帯魚店でよく売られていたんですが、成長が早く、個人での終生飼育はほとんど不可能なので、身近な川などに捨てられてしまいます。
低水温に強いので、日本の冬を越すことができるので・・・どんどん巨大化するんですね~。
「カムルチー」。
ライギョ(雷魚)のことです。
これも食用にってことで大陸から導入されたんですが・・・失敗。
今ではあちこちで見られて、まるで昔から日本にいたように親しまれて?います。
ちょっと危険な魚で、沼の水を抜いて魚をつかみ取り・・・なんてイベントで事故が起きたりします。
もの凄い歯で噛みつかれると、指なんか簡単に持って行かれちゃいますよ。
そういう事故を見たことがありまして・・・昔、田舎の沼でそんなイベントがあったんですが、救急車が何度も往復してましたよ(汗)。
自分から噛みに来ることは滅多に無いんですが、稚魚を守っている場合や、捕まえようとした場合は凶暴化します。
小笠原諸島で繁殖が確認されている「サッカープレコ(プレコストムス):上」と「クララ(下)」。
前者は60センチぐらいになりますが、コケしか食べないおとなしい魚。
クララは70~80センチになって、やはり国産の魚を食害します・・・。
これらも熱帯魚ブームの被害者。
どちらも5センチ程度の稚魚が300円ぐらいで売られていました。
あ、今も売られてますね。
「ウチダザリガニ」。
1926年に当時の農林省水産局が食用を目的に実施した「優良水族移植」によって北海道摩周湖に移入され養殖に成功しちゃったアメリカやカナダ産の外来種。
また食用かよ。
かっこいいザリガニなんですが、今では特定外来生物扱いで飼育できません。
自分達で移入養殖しといて、増え過ぎたら特定外来生物ってなんやねん。
最もヤバイ特定外来生物「カミツキガメ」。
千葉県の某水系で繁殖しています。
アゴの力が強く、その破壊力は絶大で、足の指なんか5本まとめて持って行かれちゃいますよ、長靴ごと。
これも以前は熱帯魚店でミドリガメぐらいの大きさの子亀が1500円ぐらいで売られていました。
最大甲長が50センチにもなる大型の亀な上に凶暴なので・・・そりゃあ捨てるよね(汗)。
生き物を飼う場合は、その特徴をよく調べてから飼いましょう。
説明しない店もどうかと思うけどね。
こうして空気を吸う以外は、小魚などの獲物を待ち構えてじっとしています。
つまり・・・長靴で人が歩ける水深が一番危険なんじゃんか!
「ミシシッピアカミミガメ」。
これも巨大な亀です。
左の私の指と比較すると、その大きさがよく分かりますね~。
国内の亀の生態に悪影響を与えるため、特定外来生物として飼育が禁止されました。
だって、このミシシッピアカミミガメの好物は『他の亀の卵』なんだもの。
悪食ですよ、かなり。
繁殖力が強く、今ではそこらじゅうの河川や湖沼で見られます。
あ、そうそう、これはミドリガメが成長した姿です・・・。
最後はお馴染みの「アメリカザリガニ」。
昔から子供たちの遊び相手でした。
何が問題なのかって・・・田んぼの畦に穴を掘って決壊させちゃうんですね。
それと・・・草食性が強いので稲も食害します。
アメリカザリガニも食用として導入されたんですよ~。
ところでこのアメリカザリガニ、何だかちょっとおかしくないですか?
そう、ハサミがチョキじゃなくてパーなんですよ。
時々、こういった奇形が見られるそうです。
形をよく見ると、ハサミの動きには支障は無いようですね。
アメリカザリガニを駆除するために天敵としてウシガエル(食用ガエル)を導入しましたがこれも失敗。
どちらも食料として定着しなかったし、ウシガエルはザリガニだけじゃなく国産のカエルや魚も食べちゃうし(汗)。
その上どちらも猛威を振るって、今じゃそこらじゅうの水辺がアメリカザリガニとウシガエルだらけですよ。
外来種が悪いんじゃなくて、どの場合も人間が悪いんじゃんか・・・。
次回は標本を作るのだ。
お楽しみに!
「外来種」を国外から持ち込んだのは人間。
生物に罪は無いんですよね。
「チャネルキャットフィッシュ」。
アメリカ産の大型ナマズで、最大で1.3mにもなります。
別名「アメリカナマズ」。
食用に、という事で茨城県の霞ヶ浦に導入されたのが始まりだそうですが、今では全国のあちこちに分布を広げています。
肉食なので日本固有種への食害の影響が大きいことから特定外来種に指定されました。
なので、飼うことはできません。
養殖して食卓に・・・って一生懸命普及させようとしていた頃は「シミズダイ」とか「カワフグ」なんて商品名だったらしいですよ~。
ナマズだっつーの。
現在は、まるで高級魚の近縁種のような誤認を防止するために、こういった名前を使うことは禁止されています。
「アリゲーターガー」。
どこかのお堀や多摩川などで見かけられる、北アメリカ産の巨大魚です。
体長は2mぐらいになりますが、積極的に人を襲うような魚ではないので、特に怖くはありません。
ただ、この顔がワニのアリゲーターに似てるのでこんな名前が付きました。
熱帯魚店でよく売られていたんですが、成長が早く、個人での終生飼育はほとんど不可能なので、身近な川などに捨てられてしまいます。
低水温に強いので、日本の冬を越すことができるので・・・どんどん巨大化するんですね~。
「カムルチー」。
ライギョ(雷魚)のことです。
これも食用にってことで大陸から導入されたんですが・・・失敗。
今ではあちこちで見られて、まるで昔から日本にいたように親しまれて?います。
ちょっと危険な魚で、沼の水を抜いて魚をつかみ取り・・・なんてイベントで事故が起きたりします。
もの凄い歯で噛みつかれると、指なんか簡単に持って行かれちゃいますよ。
そういう事故を見たことがありまして・・・昔、田舎の沼でそんなイベントがあったんですが、救急車が何度も往復してましたよ(汗)。
自分から噛みに来ることは滅多に無いんですが、稚魚を守っている場合や、捕まえようとした場合は凶暴化します。
小笠原諸島で繁殖が確認されている「サッカープレコ(プレコストムス):上」と「クララ(下)」。
前者は60センチぐらいになりますが、コケしか食べないおとなしい魚。
クララは70~80センチになって、やはり国産の魚を食害します・・・。
これらも熱帯魚ブームの被害者。
どちらも5センチ程度の稚魚が300円ぐらいで売られていました。
あ、今も売られてますね。
「ウチダザリガニ」。
1926年に当時の農林省水産局が食用を目的に実施した「優良水族移植」によって北海道摩周湖に移入され養殖に成功しちゃったアメリカやカナダ産の外来種。
また食用かよ。
かっこいいザリガニなんですが、今では特定外来生物扱いで飼育できません。
自分達で移入養殖しといて、増え過ぎたら特定外来生物ってなんやねん。
最もヤバイ特定外来生物「カミツキガメ」。
千葉県の某水系で繁殖しています。
アゴの力が強く、その破壊力は絶大で、足の指なんか5本まとめて持って行かれちゃいますよ、長靴ごと。
これも以前は熱帯魚店でミドリガメぐらいの大きさの子亀が1500円ぐらいで売られていました。
最大甲長が50センチにもなる大型の亀な上に凶暴なので・・・そりゃあ捨てるよね(汗)。
生き物を飼う場合は、その特徴をよく調べてから飼いましょう。
説明しない店もどうかと思うけどね。
こうして空気を吸う以外は、小魚などの獲物を待ち構えてじっとしています。
つまり・・・長靴で人が歩ける水深が一番危険なんじゃんか!
「ミシシッピアカミミガメ」。
これも巨大な亀です。
左の私の指と比較すると、その大きさがよく分かりますね~。
国内の亀の生態に悪影響を与えるため、特定外来生物として飼育が禁止されました。
だって、このミシシッピアカミミガメの好物は『他の亀の卵』なんだもの。
悪食ですよ、かなり。
繁殖力が強く、今ではそこらじゅうの河川や湖沼で見られます。
あ、そうそう、これはミドリガメが成長した姿です・・・。
最後はお馴染みの「アメリカザリガニ」。
昔から子供たちの遊び相手でした。
何が問題なのかって・・・田んぼの畦に穴を掘って決壊させちゃうんですね。
それと・・・草食性が強いので稲も食害します。
アメリカザリガニも食用として導入されたんですよ~。
ところでこのアメリカザリガニ、何だかちょっとおかしくないですか?
そう、ハサミがチョキじゃなくてパーなんですよ。
時々、こういった奇形が見られるそうです。
形をよく見ると、ハサミの動きには支障は無いようですね。
アメリカザリガニを駆除するために天敵としてウシガエル(食用ガエル)を導入しましたがこれも失敗。
どちらも食料として定着しなかったし、ウシガエルはザリガニだけじゃなく国産のカエルや魚も食べちゃうし(汗)。
その上どちらも猛威を振るって、今じゃそこらじゅうの水辺がアメリカザリガニとウシガエルだらけですよ。
外来種が悪いんじゃなくて、どの場合も人間が悪いんじゃんか・・・。
次回は標本を作るのだ。
お楽しみに!