「風立ちぬ」と聞いて堀辰雄の小説を連想するのは私たちの年代、それよりも若い人は松田聖子でしょうか? そして、どちらも知らないもっと若い人も・・・。
「風立ちぬ」は秋、それも初秋の季語なのですが、堀辰雄の「風立ちぬ」を読んでしまうと、何となく冬を連想してしまいます。それは薄幸の少女がサナトリウムで亡くなるのが冬だったから・・・(高校生の頃、堀辰雄とか梶井基次郎とかが好きで読んでいましたが、大学入試の国語問題で堀辰雄が出題された時は読んでいて良かったと思いました・・・)
そして「風立ちぬ いざ生きめやも」は堀辰雄の誤訳と言われているのですが、風が吹いてきて、風に乗って種が旅立ち、新たな場所に着地した時、「ああ、新たな生命が生まれるのだなぁ」と思って、この小説を思い出したりして・・・(ずいぶんと、こじつけじゃないの!)
さて、風を利用する植物の種にはタンポポのように冠毛があるものとヤマモミジのように翼があるものなどがあります。中には以前紹介したことのあるシナノキのようにプロペラを持っているものまで有ります。
タンポポは綿毛のパラシュートで風に乗って旅立ちます・・・
オニノゲシも綿毛で旅をします。
翼を持つ種の代表格のヤマモミジ・・・
翼を持つ種は種子の部分と翼の部分のバランスが良くて、種子を重心にして回転しながらゆっくりと落ちていって、親木よりも遠くに着地します。
下の写真はイヌシデ・・・
親木の根元に落ちて芽を出しても競争関係で負けてしまうからとか・・・上手くできていますよね。こちらはアキニレですが、強風で枝が折れて落ちてきてしまいました。
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