しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

記憶の不確かさ

2014年01月09日 | Weblog

脳の記憶をつかさどる海馬と呼ばれる部位が萎縮する病気に侵された女性のケースを紹介した番組があった。

7秒前までの記憶しか自身の脳は保持できない。  会話する間中メモを取る。

メモを参考に会話を続ける。外出してもメモが無いと車の駐車場所を記憶できない。帰宅ルートを確認できない。

病気が発病する前の古い記憶は残っている。家族、友人、過去の歴史は記憶に残っていた。毎年膨大なメモが家の中に年代別に積み上げられてゆく。100万人に一人程度発症する病気の由。

人間の脳の記憶の領域の重要性をあらためて認識した番組だった。

稗田阿礼が記憶の良さで天武天皇に舎人として仕え、元明天皇の代に太安万侶の筆録で「古事記」を編んだとある。

視力を失っても記憶の良さは超人的であった。目に触れたものは即座に言葉に出来、耳に触れたものは心に留めて忘れることがなかった。

忘れることができるから新しいことを覚えられると誤った認識を持つ凡人は多い。このような超人は存在したのだ。

1度に10人の声を聞き分けた「聖徳太子」

コンピユーターの計算より自身の暗算が早かった「フォン・ノイマン」

身近なところでは小生がいつも昼食をお世話になるラーメン店の店主。

20人ほどの客の注文を昼時同時に注文を受け、メモることもなく、間違えずに調理して精算も済ます。一人ですべて切り盛りする。天才としか思えない。

先日は町内の住民が「交通事故」に遭った。

町内で募集した交通災害共済に請求したい。入っていると思うが証書が無い。確認できるか?と言って来た人があった。

掛け金は班長を通じて集め、銀行に納め、領収書(証書)を本人に返している。本人も班長も記憶が無い。

半年前の出来事でもこの始末。PCで細分洩らさず記録に残す作業も必要な有様。

記憶力は大切ですということのお話でありました。

 


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