ヨーロッパを旅行すると都市部の道の多くが石畳だったりする。
日本はどうかというと、一部、山道の階段や、神社の山門、拝殿への小道に玉砂利舗装があるくらいで、一般の道路舗装に石は使われていない。
歴史上の問題が原因の様だ。古代ローマ帝国はヨーロッパ中に街道網を張り巡らす政策に重きを置いていた。
最古の石畳で有名なのが、南イタリアのポンペイの遺跡にみることができる。古代ローマ帝国の富と権力がいかに強大だったかわかろうというもの。(1700年前)
万里の長城に匹敵する事業だったろう。都市間、国家間の交通の発達、馬車交通の利便を重視した都市交通の発展が一因。
日本はどうかというと、交通の利便性に重きを置かなかった歴史がある。ぬかるんだ道路に対応した下駄、高歯、草鞋、等履物で対応した。道路が悪かったお蔭で入り鉄砲に出女等政府の意向を交通路で制限することが可能だった。関所の設置が可能だった。
ヨーロッパは交通網が整備されたお蔭でナチスドイツの電撃作戦が一部成功した。
ドイツの機甲師団が破竹の勢いで進軍できたのもヨーロッパに張り巡らされていた石畳のお蔭という。
ただし、ロシア、は石畳が無く、ぬかるみだらけで、「バルバロッサ作戦」は失敗した。ぬかるんだ道に機甲師団が進軍できなかった。 遅れたお蔭で冬将軍に痛めつけられた。
交通網が石畳で整備されていないお蔭でロシアは救われた。日本の幕府もそうだったかも。
日本はお蔭で交通網は陸路ではなく、水路中心に発達した。北前船が発達し、廻船問屋は巨万の富を得た。
道の歴史は国家の歴史。
石の一かけらにも数千年の歴史があり、ヨーロッパ土産には記号のついたサイコロ敷石が売られている由。中世より数百年敷かれた歴史の遺産品の由。