原油安の話題で盛り上がっています。少し、世界の事情、日本の事情をネットで調べてみました。
世界のエネルギー資源はあとどのくらいもつのか?という質問に対して。これから掘り出して使っていける年数ということで、(確認埋蔵量)①は石炭で118年、869億トン、②、はウランで約106年、(540万トン)③、天然ガス約59年(187兆㎡)、④、石油約46年(1兆3832億バーレル)(シエールオイル、オイルサンド)は参考とせず。
世界の一次エネルギーの消費量(2009年)のデータに依ると世界の一次エネルギーの総消費量は石油換算で121・5億トン。消費順では1位中国19%、2位米国18%、3位インド6%、4位ロシア5%、5位日本4%、6位ドイツ3%でした。
主要国の原発設置数では1位米国113基、2位仏国59基、3位日本52基、4位ロシア28基、5位韓国20基、6位カナダ18基、7位英国19基、8位中国13基、9位インド、10位ブラジルとなっています。(日本は全基停止中)
エネルギー自給率で日本は4%にすぎず、先進国中最低レベル。米国は68%の自給率です。日本の食糧自給率も39%と
低い水準。日本の石油・石炭の輸入先を調べると石油の1位はサウジで29%、2位UAE21%、3位カタール11%、4位イラン10%、5位クエート7%でした。石炭はオーストラリア、インドネシア、中国、ロシアから、天然ガスはマレーシア、オーストラリア、インドネシア、カタール、ロシアから買っています。
日本の消費エネルギー源順では1位石油42%、2位石炭21%、3位天然ガス19%、4位原子力12%、5位水力3%、その他3%となっています。2009年のデータですから原子力はその後全て停止しましたから石油・天然ガスのウエイトが高まったと思います。
驚いた事は日本の原発設置数が世界3位であること。事故で停止中ですが、政府が安全を確認できたとする原発を稼働させたい意図も数字上無理からぬことという印象です。ロシア、中国、インド、米国、韓国が新たに大規模な原発の稼働計画を立てています。日本の原子炉圧力容器の製作メーカーは世界を席巻している由。案外知られていない日本のメーカーでした。
案外知られていない事はエネルギー需要で国民経済が大きく変動すること。原油安で輸出型企業が受ける影響、輸入型記号が受ける影響、国民レベルで受ける影響。試算する団体により数値にかなりのばらつき。
調べた限りでは資源貧国日本のこれからも世界のエネルギー事情に大きく左右されることは間違いないということでした。
原発メーカーは数が少なく、日本のメーカーは盛んに活動しています。(東芝・WH),(日立、三菱重工)
世界ではGE(米),アレバ(仏)斗山(韓)、ロスアトム(露)が活動しています。
日本の成長戦略にインフラ輸出、原発輸出、TPP,等第3の矢が重要となっていることも目が離せないことも事実です。