しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

家計調査

2015年01月14日 | ニュース

総務省の平成25年家計調査(家計収支)が出た。これによると夫(65歳以上)、妻(60歳以上)の無職世帯(以下高齢無職世帯)の1か月の支出は約27万円であった。それに対する実収入は約21万円と月に約6万円の赤字となった。

世帯主が60歳以上無職世帯の1か月の家計支出は実収入が約18万円。支出は約23万円だった。これは月約5万円の赤字である。世帯主が60歳以上の単身無職世帯の1か月の家計収支は、実収入が約12万円。支出は約16万円で月約4万円の赤字。60歳以上の世帯の平均貯蓄額は2384万円。中央値は1578万円であった。

60歳で定年退職し、満額年金が支給される65歳まで年70万の赤字を5年貯金を取り崩すと350万円。65歳以降夫の平均寿命の80歳迄15年貯金を取り崩すと1050万円。350+1050万円=1400万円。中央値の1578万円とほぼ釣り合う。政府もこの数字に合わせた年金政策をしているように感じてします。

退職金の平均も1500万円程度だから退職金を取り崩して年金の不足する分を平均寿命までもたせる自転車操業だ。

国民の預貯金額が取り崩されて生きてゆく日本経済の脆弱性が浮き彫りとなった数字だ。高齢の資産家に応分の負担をしてもらい、年金額を減らす。資産家の介護保険の負担額を上げる等の施策の重要度が上がって来た。いずれにしても、財政問題が日本の将来に最重要な課題であることが見てとれる。


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