若者・一部の層に年金に対する無理解が続いているが、厚生省が28日に発表した公的年金の試算額はまだまだうま味のある額だった。
公的年金の世代間格差のデータであったが、まだまだ支払った保険料の数倍で年金を受け取れるという試算であった。
30歳以下の世代ですら「2・3倍」の生涯年金が受け取れるという試算だ。
これだけ有利な資金運用はなかなかないよ。過去の世代は大変有利だった。
「標準的」なケースで、70歳(1945年生まれ)の世帯は、保険料を計1000万円支払うのに対し、
計5200万円の年金を受け取ることができた。
30歳(1985年生まれ)の世帯は、支払い保険料は2900万円で、受け取る年金は計6800万円であった。
前回試算(2010年)では45年生まれは「4・7倍」今回「5・2倍」85年生まれの試算は前回も今回も「2・3倍」
で変わらなかった。
試算をする年によって数字が変わる理由は示されていなかったが、5年間で「世代間格差」は広がった。という指摘が出ている。
それでもまだ「2・3倍」と有利な資金運用策ではある。
国の資金投入もある訳だし、もう少し、国民に説明を十分にして年金掛け金を払わない層に加入を促す広報が必要だ。