欅坂46 『不協和音』
周庭 (アグネス・チョウ)さん、香港の「元」政治運動家である。
Wikipediaの周庭さんの項目に「元政治運動家」とあるのがわびしい。
報道によると「拘束されている間、(日本のアイドルグループ欅坂46の)『不協和音』の歌詞が頭に浮かんだ。」とある。
ここで欅坂46さんの『不協和音』を上↑の動画で視聴していただくと彼女の心中を少しだけだが、理解できるかもしれない。『不協和音』という曲を聞いたこともないというい人もいるので動画を貼っておく。
一番だけの歌詞を引用するとこんな感じの歌である。
僕はYesと言わない 首を縦に振らない
まわりの誰もが頷いたとしても
僕はYesと言わない 絶対 沈黙しない
最後の最後まで抵抗し続ける
叫びを押し殺す 見えない壁ができてた
ここで同調しなきゃ裏切り者か
仲間からも撃たれると思わなかった
僕は嫌だ
不協和音を僕は恐れたりしない
嫌われたって僕には僕の正義があるんだ
殴ればいいさ 一度妥協したら死んだも同然
支配したいなら僕を倒してから行けよ!
2番は省略するが、元政治運動家が拘束中に思い浮かべていた歌詞と思うとくるものがある。
「僕は嫌だ」が象徴的な歌詞の歌だが、その直前の「仲間からも撃たれるとは思わなかった」の部分が、万が一彼女にあったらと思うとぞっとする。彼女が「仲間から撃たれる」ことがないこと、また、なかったことを切に願う。
政治にはかかわらないのがウチのブログの原則(『中高生のための内田樹(さま)』からも極力政治ネタは避けている)だが、元政治運動家の心の支えの一つになった歌として、また、彼女の今後を知る上での一つの資料になると思い、駄文を書いた。
日本のサブカルチャーも捨てたもんではないのかもしれないな。