国語屋稼業の戯言

国語の記事、多数あり。国語屋を営むこと三〇余年。趣味記事(手品)多し。

『ファイト』を聞くのはつらくないのかな

2024-08-16 10:49:40 | その他・雑文

 今朝、12歳の女の子(だったかな)が中島みゆきさんの『ファイト』をリクエストなさっていた。

 元気をもらいたいとのこと。

 私の感性がおかしいとは思うが、あの歌で元気をもらったことはない。

 あって、「悲壮な決意」である。

 私は冒頭部だけでひるんでしまった。

 聞いて後悔したといってもいい。

 サビだけでよかったのに。

 聞いてしまったとは。

 「あたし中卒やからね 仕事をもらわれへんのや」

 12歳はここからどんな元気をもらうのか。

 「私、本当は目撃したんです  昨日電車の駅、階段で
 ころがり落ちた子供と  つきとばした女のうす笑い
 私、驚いてしまって  助けもせず叫びもしなかった
 ただ恐くて逃げました  私の敵は 私です」

 これには共感を覚える。

 「私の敵は  私です」

 そう、つまりはそういうことだ。

 私にとって『ファイト』は「元気」をもらえる曲ではないのである。

 

コメント
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